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なぜ日本はアニメ人気が高いのか?

こんにちは。株式会社DoFullのしょーきです。

ほとんどの動画配信サービス内で、日本アニメが閲覧数の上位を占めているという記事を見ました。

「鬼滅の刃」「呪術廻戦」「名探偵コナン」「ワンピース」など、直近で人気をつけてきたタイトルから、老舗作品まで幅広くランクインしています。

今回は、なぜ日本はアニメ人気が高いのか?についてかいていきます。

なぜ日本はアニメ人気が高いのか?

あくまで参考ですが、海外と日本のNetflix閲覧TOP10を比較すると、日本が常にアニメ作品が入っていることと比較し、アメリカやイギリスなどは、アニメが入っていないこともあります。

アニメ人気がなぜあるかに関して、「漫画との関係性」「メディア露出量・マーケティング」の観点から描いていきます。

まず、第一に日本は漫画大国です。

スマホが存在していない単行本全盛期の時代は、見開き型の漫画が多く読まれていました。ちゃんと売れるので、たくさんの作品が出版社を通して世の中にリリースされてきました。

現在動画配信サービスで人気なものも、基本的には出版社系列で数年前もしくは数十年前から連載が始まったタイトルだと多います。

日本人の8割は漫画に触れたこともあるというデータもあり、日本人は幼い頃からコロコロやマガジン、ジャンプ、Sho-komi、りぼん、なかよし、ちゃおなどと共に大きくなってきたのではないでしょうか。

ただ、漫画は自分のペースで読めるという利点もある一方、「定額プランが少ないので購入しないといけない場合が多い(動画と比較して)」「読むのが面倒」というデメリットもあるのではないでしょうか。

その結果、漫画とアニメを比較すると、アニメの方が2倍ほどの市場規模(約1.1兆円)というデータも出ており、より手軽で、ながら見もできて、一つのサービスに定額加入すれば、見放題である動画配信サービスを利用して、アニメを見るユーザーが増えてきたのではないでしょうか。

「漫画は知っていて、読みたいけど、単品で買ったり単行本で買うほどではない」
「動画配信サービスの中に読みたい作品があれば、それを見る」

という形で、使われていっていると思います。

※近年は、Webtoonが韓国からかなり勢いを上げてきており、「俺だけレベルアップな件」は月間販売金額1億円をこえたり、YouTube漫画動画チャンネルを出版社ではないコンテンツベンチャー企業が立ち上げて成長させてきたりと、市場動向は変化してきていますが、基本は日本はまだ漫画大国であると思います。

ではもう一つの観点、出版社や利権が絡む企業が、マーケティングを頑張っている点についてはどうでしょうか。

テレビをみればCMを実施し、駅ではOOH広告が散見され、コンビニに行くとコラボ商品が並ぶ。

売れているアニメ作品は、当たり前のようにこれらのマーケティングが行われています。

そして、比較すると映像作品はこういった大規模なマーケティングはあまり行われているイメージがありません。

なぜかというと、アニメの場合は、アニメが見られると、付随するグッズや漫画が売れたりといった副次的収益が生まれやすいからです。

映像作品の場合は、IPではないので、副産物を生み出しにくいですよね。

また、マーケティングを新しく仕掛けるタイミングごとに、俳優さんをキャスティングして、撮影して、スタッフをアサインして、とやっていると膨大な予算と労力がかかってしまいますが、アニメ作品の場合は、「描けばいい」で終わるので、比較すると諸々のコストは安価で済みます。

試しに、意識しながら1日をネット内の記事や、リアルでコンビニに行ったり駅に行ったりして確認してみてほしいですが、アニメ作品のプロモーションを見つけない方が難しいと思います。

では、なぜ海外は同じようにアニメが流行っていかないのか?

これは、漫画を読む文化が日本と比べて圧倒的に少ないからです。

海外で漫画が読まれている印象があるかもしれませんが、日本市場と比較すると本当にごくわずかです。中国は約2倍程度まで成長していますが、アメリカは日本の4分の1です。人口は日本の3倍なのに、です。

これから日本の漫画・アニメはどうなりそうか?

これまで同様の見開き型の漫画も一定数売れるとは思いますが、韓国などで大きく売上を伸ばしているWebtoonなどの配信手法を真似して、生き残りを模索していく形になると思います。

また、Netflixなどの動画配信大手が日本のアニメクリエイター支援を開始したりと、世界資本が少しだけ入ってくるようにはなってきています。

世界のクリエイターとタッグを組んで大きな作品を作っていく、というスタジオ形式の制作に移っていくのではないでしょうか。日本だけのマーケットを見て創作活動する、というのは、個人ではあっても企業は基本はグローバルを視野に入れた創作活動をしていくと思います。


はい。今日はここまで。また、動画、アニメ業界について、世界の動向も踏まえた情報を上げていきます。
僕が今感じていることを、あまり考えずにポツポツ呟いているだけなので、そこら辺はご愛嬌で・・!


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