天之痕のストーリー その8

8.豆子坑

陳靖仇たち3人は情報を集めながら、山の麓にある小さな村、豆子坑に辿り着く。その山の上には山賊が本拠地としている魔王砦があり、その山賊たちが神農鼎を奪ったのではないかと思われる。山賊の頭は混世魔王の異名を持ち、軍隊や兵士にはちょっかいを出すが、百姓に手を出したことは一度もなかった。

玉児は今すぐ山を登りたかったが、結局陳靖仇の意見が通り、3人はとりあえずご飯を食べることにした。すると外が騒がしいことに気付く。数人の兵士が旅の行商人を山賊の一味だと決めつけ、混世魔王の居場所を話せと脅していた。

陳靖仇と玉児は兵士と戦おうとするが、小雪に止められる、この後山賊とも戦うからと。そこで先程店の中にもいた乱暴そうな巨漢と冷静そうな髭を生やした男の2人も外に出てきた。冷静な男は小雪同様巨漢に忠告したが、玉児は我慢ならず前に飛び出したので、巨漢もそれに続いた。こうして兵士たちを打ちのめした。
巨漢は陳靖仇たちを気に入り、程咬金と名乗った。冷静な男は秦叔宝と言う名前で彼の友人である。2人が去った後、神農鼎を他の兵士に先越されることを恐れた陳靖仇一行は今度こそ魔王砦に向かうことにした。

魔王砦の入り口には見張りがいた。誰にも気付かれずに中に入りたいため、3人はその方法を模索した。
魔王砦の脇に池があるので、陳靖仇はここから泳いでいけば中に入れそうと言う。しかしカナヅチの玉児はそれを断固拒否した。小雪は竹筒があれば呼吸ができるので溺れないと思うと提案する。
その時、とある村人が荷車を運んでやってきたが、見張りは村人と顔見知りのようで中へ通させた。陳靖仇たちはすぐに山賊たちは村人に物資を運んで貰っていることに気付き、もし他にもそんな村人がいるなら荷車の中に3人を隠して貰えれば中に入れるのではと思い着く。それなら玉児が無理をする必要もない。

下山して豆子坑に戻ると、魔王砦に主に薪を運ぶ役割の青年を見つける。しかし彼は亡き母がくれたお守りを無くしてしまってひどく悲しんでいる。そのお守りを見つけることができたら協力すると約束をしてくれた。
近くに子供たちがいて、彼らは竹筒を持っていた。話しかけてみると、かくれんぼで遊んでくれたらあげると言ってくれた。子供たちを探す最中に青年のお守りも発見し、それを青年に渡す。子供も全員見つけて無事竹筒も入手。
こうして2種類の方法に魔王砦に潜入できるようになった。池を泳ぐか、荷車に隠れるか、いずれにせよ魔王砦の隠し通路の入り口に辿り着ける。

隠し通路を進み、その道中、宝箱を漁る丁格という盗賊がいた。戦闘後負けた丁格は逃げた。

隠し通路の終わり、そこにいたのは豆子坑で出会っていた程咬金だった。兵士の攻撃を予想し構えていたらしい。再会を喜び、中へ案内してくれた。

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