天之痕のストーリー その24

24.霊武

霊武は砂漠地方にある小さな町だ。広い砂漠を越え辿り着いたそこは、既にたくさんの隋兵がいた。すぐさま霊武の近くにある駐屯地に向かう。
そこには今まさに万霊血を手に入れようとする韓騰がいた。そのまま戦闘へ。

陳靖仇と玉児は2人がかりで韓騰に打ち負かした。玉児がいざトドメを刺そうとしたが、その瞬間、駐屯地のテントの中から発射された光線に阻止されてしまう。そこにいたのは、なんと小雪だった!彼女の手には宇文太師の黄金剣が握られており、光線はその黄金剣から出たものだ。
拓跋お姉さん、お願い!韓騰老将軍を傷つけないで!小雪はそう言って、陳靖仇と玉児の韓騰に対する攻撃を黄金剣の力で全て防いだ。小雪の援護を受けて、韓騰は今度こそ霊武の万霊血を入手してしまう。その間小雪はずっと悲しい様子だった。

韓騰はこれで6つ目、最後の万霊血を手に入れたことになる。そして悔しがる陳靖仇たちに、お前たちはこの黄金剣、太古神器軒轅剣に敵うはずがないと嘲笑する。
太古神器なら、同じ太古神器である崑崙鏡で対抗できるかもしれないと玉児は話す。しかし、取り出した崑崙鏡はいとも簡単に粉々にされてしまった。あんなに苦労して手に入れた崑崙鏡はやはり偽物だった。
韓騰と小雪は転移の術でその場を去った。

霊武の民を救うこともできず、小雪を連れ戻すこともできなかった。失意の2人は独孤郡王府に戻るしかなかった。

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