試験2回分のボリューム!<改良版>第31・32回消化器病専門医試験(2022年3月20日,10月2日実施)をもとにした予想問題(反映率8-9割)
2023.3.7. 2倍にボリュームアップしました。
2022.9.14. 御指摘を反映し、修正・追記いたしました。
失礼いたしました。
2022年3月20日(第31回)、2022年10月2日(第32回)の消化器病専門医試験をもとにした予想問題です。
ボリュームは本試験の8~9割です。
すべて解答付きです。
(誤りなどあるかもしれませんが責任は負えませんのでご了承ください。)
おまけ
●自身が勉強の際に使用したのは
①消化器病雑誌の過去問
②noteに掲載されている過去問
③専門医のための消化器病学 第3版
④消化器病学会専門医試験過去問第8集、第7集
⑤消化器内視鏡学会専門医学術試験問題【解答と解説】第5版
⑥がん治療認定医教育セミナーテキスト 第14版
です。
まず、①と②をやりつつ③で周辺知識を得る形で。
次に④を。(かなり古いですが、おそらく皆やっているためやったほうが無難でしょう。更新されている知見も多いので注意が必要です。)
⑤⑥はピンポイントでわからないところを参考にした程度です。
血管や解剖についての知識はネットにおちている図や絵を印刷して覚えました。
皆と同じことをやると受かる系の試験だと思います。
●CBT試験の注意
受付→ロッカーに荷物をすべて置く→試験の部屋に入るという流れでした。
試験の部屋にはいって最後追い込みということはできません。
以下、予想問題です。
食道
一般
・好酸球性食道炎で正しいもの1つ
a 全身ステロイド治療を行う
b PPIの効果は乏しい
c 喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患の合併は少ない
d 内視鏡所見で縦走溝が多い
e 病理でリンパ球浸潤が多く見られる
解答 d
まずはPPIを開始して、その後は局所ステロイド(ブデゾニドの嚥下)治療を行う。全身ステロイド治療まで行うことは稀
・逆流性食道炎間違っているもの2つ
a 症状と内視鏡所見は相関しない
b ピロリ感染者に多い
c 高塩分食はリスク
d 再発が多い
e 軽症の場合、病変は右に多い
解答 b,d
b ピロリ感染症とは関連乏しいです。
d 高脂肪食、肥満、甘いもの、香辛料など
・特発性食道破裂正しいもの1つ
a 重症度に関わらず手術が必要
b 縦隔気腫、膿瘍形成は予後に影響しない
c 中部食道右側に好発する
d ショック、チアノーゼになることは少ない
e X線食道造影が診断に役立つ
解答 e
a 軽症では保存的加療も選択される。b術後膿瘍形成するか、縦隔内に限局するか胸腔内穿破型で術式や予後が変わる。 c下部食道左側に好発する d閉塞性、敗血症性ショックなどを引き起こす
・早期食道癌治療 ガイドラインで正しいもの2つ
a EPだったためフォローアップ不要
b LPMだったため1年毎の内視鏡フォローアップにした。
c LPM脈管侵襲陰性だったため手術を提案した。
d SM1脈管侵襲陰性だったため手術を提案した。
e SM1脈管侵襲陽性だったため6ヶ月毎のCT、内視鏡フォローアップ
解答 a,d
内視鏡学会雑誌 食道癌に対するEMR/ESDガイドライン参照
EP/LPMは追加切除不要、しかし異時性食道内多発癌のリスクあり1年に1回程度の内視鏡推奨
禁酒、喫煙強く推奨
異時性他臓器癌(頚部癌、肺がん、胃癌)リスクあり、頚部癌に関しては、内視鏡での画像強調観察を推奨。肺癌に関しては高危険群も含めて死亡率減少に向けた公共的対策が、すでにとられているため、推奨は行われていない.
MMに関しては提案を決定できない
SM1/2に関しては外科治療、もしくは化学放射線療法を推奨
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