No.004「日頃から!読解力養成」

ここからは、日常的に意識したいことや、継続的に意識・トレーニングをする際の「目標」についてJUKUなりのオススメを紹介します。全部で8つ。

①読解力(文章読解力)養成
②身体表現力養成
③感性を磨く
④観察力・集中力UP
⑤想像力UP
⑥発想力・心理分析
⑦固定観念からの脱却
⑧裏方を知る

これ以外にもいろんな方法があると思いますが、JUKUとしてまずは掲げておきたい8つです。ちなみにJUKUの演技メソッドを語る際、どうしても声優よりの話になります(私が指導する方の割合が声優業界に進路を希望するものが多いのが理由)。が、この8つはあくまでも

演技者・役者

と、大枠を対象としています。その辺りご理解いただき、各自のフィルターで変換していただけますと幸いです。

ということでまずは

①読解力(文章読解力)養成です。

①読解力(文章読解力)養成

現代はまさに動画の時代。TV・インターネット・SNS etc...令和に入り再び「音声配信」なるものも現れたが、やはり情報収集の多くは映像配信の視聴によるものが多い。

絵・動画を見ながら音声情報を受け取る

映像文化に身も心も委ねすぎの現代は活字を目で追うということをあまりしなくなった。だが、脚本(台本)は今でも文字で書かれています。スマフォや携帯端末が進化し、映像も音声も簡単に記録できる世の中になったのに、脚本(台本)は文字で書かれています。これを読んでいるほとんどの方が今までにない何かしら台本を読み、実践したことがあると思います。あまりにも当たり前の感覚で、深く思えていないかも?

脚本(台本)に記された文字(セリフ)に命を吹き込むこと

これこそが醍醐味なんです

音声を使う演技者に許された特別な権利!行為!

かも知れません(ちょっと大袈裟かも)

例えば、とっても演技の優秀な人が、他の誰かの本番や練習のために、セリフを録音しそのデータを提供する。そのデータをもとに頑張って練習した人は、提供してもらった音声データ(セリフ回し・演じ方など)を参考に演技プランを作るので、最悪の場合、「録音データに近いもの=モノマネ」の演技になってしまう可能性がとても高くなる。また演技や表現には正解というものが複数存在、もしくは無いかも知れない。そうするとまだ経験や技術が未熟なもの・業界では無いを重んじ必要としているか?などの見解がないものは、自分の演技に不安を感じ、どうしても正解を求める傾向がある。そうなった時、まさにこの「提供されたデータ」は宝箱に見えてしまい、中身に近づくことで「正解」に近い演技ができたと思い込んでしまう。しかしこれは別人の演技である。元のデータやその提供者などに意見をもらうことはあっても、最終的には「自分の演技」「オリジナルの表現」を脚本(台本)から創造しなければいけない。

憧れの人や尊敬する人を追うことはとても良いことだが、その人の演技や声に近づきたいという思いや行為はNG.

演技者・表現者は
他の演技者・表現者モノマネを再現する者であってはならない。
自身で脚本(台本)から自分とは全く違う人間を作り上げる者。

ゆえに優先順位第一位は「読解力(文章読解力)養成」です。ちなみに冒頭の各題目あたまの数字は別に優先順位を示しているものではありません。

とにかく読書です!読書!

具体的には登場人物の
・心理
・表情
・行動

を「想像」する。実際に読み上げる(音読)ことも有効です。書かれている行動を実際やってみても良い。

書かれている内容から
・情景(景色や環境)
・状況

を読み取り想像する事はさらに効果を高めます。

ただし、一言一句を細かく意識して作品を読むと、疲労感が半端ないので、あくまでも「楽しむ姿勢」は忘れずに。ある程度流し読みしていても、急に何か「?」が生じたり、違和感を感じたり・・・そんな時に読解力をフル稼働してみる。

疲れたり、ストレスになると続かなくなるので注意です。

歌も良いです

少し別件ですが、同じく読んで発声という行為に「歌唱」があります。
発声・音程・リズム感などの基礎トレーニング要素もあれば、音声表現・イントネーション(抑揚)などのトレーニングにもなるので推奨!
しかし、いわゆる「耳コピ」によるモノマネ、カラオケ現象になってしまうと意味がないので、その辺は十分に注意。

最低でも歌詞を事前にチェック。

可能な限りメロ譜(メロディーのみをピックアップし書かれた楽譜。歌詞・音程・音のつながり方・テンポ感などが記載=歌の台本)を用意し、読み込み歌唱することと、有能な指導者のもとで学ぶことが望ましい。

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