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なぜgooddeedsを始めたのか? 〜障がい者支援と社会貢献の新たな形〜

私たちがgooddeedsの事業を始めた理由は、障がい者の方々が直面している現状を改善するためです。就労継続支援施設(B型)では、多くの障がい者が内職や商品の製造・販売を行っていますが、彼らの平均工賃は月額2万円を割っており、経済的自立には程遠い状況です​​。この状況を打破し、障がい者が持つ可能性を最大限に引き出すために、私たちは行動を起こしました。

なぜ、障がい者支援に関する事業を始めたのか?

私は、大学は経済学部に進み、そして就職は野村證券。その後、自身で金融情報のメディア制作とネット広告の会社を起業しました。
就職以来ずっと、金融とネット広告の世界で数字と計算のゴリゴリの市場経済の世界で私は20年以上を過ごしてきました。
ある時、ネット広告事業を拡大し、EC(インターネット通販)の支援を通じてハーブティーの通販事業のお手伝いをしていました。その中で、ある障がい者施設に一部の作業を依頼するということで見学に行きました。

月の収入が1万円台の世界を知る

そこには驚きの世界がありました。
就労継続支援施設(B型)では、月の給料(ここでは工賃と呼ばれます)が1万円台で多くの障がい者の方が働いていました。
これは何とかしたいと思いました。

ハーブティーを通じて工賃アップ、その取り組みを拡大

当初は、製造の一部を依頼するといういわゆる内職的なお話でした。ただ、それだと計算すれば工賃が上がる余地はわかります。こちらがどれだけお仕事をお願いしたとしても工賃は数万円になるのが関の山でした。
そこで、施設とお話をして製造した商品を実際に販売することを支援するという形にしました。製造の依頼を行いながら、障がい者のかたが自分で作った商品を実際に販売をするわけです。
販売時は百貨店で販売をしているスタッフをサポートにつけて販売する場所もきれいに飾り付けてお店のようにして販売会を行いました。
結果として大きな売上につながり、施設にはこれまでに無いほどの売上が生じ結果として工賃も大きく引き上げることができました。

副次的ではありますが、商品の販売を通じて福祉施設に商品を卸したことにより当社の売上もアップするという、まさにWIN-WINの関係が構築できたわけです。

授産製品のアンテナショップ運営を開始

当初は当社の商品を催事販売してもらうだけという仕組みでしたが、徐々にその取り組みを拡充させました。2021年4月には福岡市から委託を受ける形で就労継続支援施設の商品の展示販売を行うアンテナショップである「授産製品の店フェーリ」を福岡市中央区荒戸のふくふくプラザ内に開業しました。
こちらでは、福岡市を中心に福祉施設が作った商品を展示販売しています(お近くの方はぜひ遊びに来てくださいね)。
こちらの運営を通じて、様々な福祉施設の方と知り合うことができ、課題や問題点の共有などができました。

施設オリジナル商品の開発

福祉施設では商品を製造していますが、中で働いているスタッフの方などは福祉の専門家で販売・小売りの専門家ではありません。
次のステップとして私たちは障がい者施設の独自商品の開発を行いCanTeaを世に送り出しました。TBS系のラヴィットでもご紹介されるなど好調な販売となっており、こちらの商品を製造を行った福祉施設では働く人の工賃が20万円を超えるタイミングもあるなど大成功を収めました。
この他にも「伝説のカレースパイス」や「ドラゴンクラフトコーラ」といったように、福祉施設で作ることができ、全国的に販売できる商品の開発・販売を展開しています。

社会貢献とビジネスの両立こそが重要

ソーシャルインクルージョン(社会的な包摂)が叫ばれている中ですが、その中で、いわゆる株式会社のような企業とのコラボレーションや販売機会の創出を作り出し行くことによって障がい者の方たちの真の支援となるのではないかと考えが至りました。
企業にとっても企業の社会的責任(CSR)や持続可能な開発目標(SDGs)が求められる中でこうした取り組みを支援する、積極的にかかわるメリットがあるはずです。

そうした社会貢献とビジネスを両立させる仕組みとしてgooddeedsというプラットフォームの開発に着手しました。

gooddeedsの仕組みとその効果

gooddeeds(グッディーズ)は福祉施設が製造する授産製品を第三者にプレゼントするECサイトです。企業がスポンサーとして製品を購入し、それを一般のメンバーにプレゼントするというプラットフォームです。

これは、企業にとっては広告効果を、そして福祉施設にとっては売上と商品の知名度向上、そしてユーザーは商品を無料でもらえる。ということによる三方良しを実現しようとするものです。

企業にとってのメリット

gooddeedsのサイト内でスポンサークレジット付で紹介いたします。また、サイト内においてなぜgooddeeedsに協賛しているのか?といったコンテンツを発信することができます。
また、商品をプレゼント発送する際には同梱チラシや自社製品のサンプル等を入れることも可能です。

福祉施設にとってのメリット

単純な売上につながりますので、その売上が工賃の原資となります。
※福祉施設では売上は原則として施設の収益ではなく施設に通所している利用者の工賃として支給されることになっています。
また、単純な商品購入と比較して、購入された商品は1点ずつ異なるユーザー(個人)のところに届きます。結果として施設の商品は数多くの人の目に触れることとなり、商品をもらったユーザーやそれをSNSで見たユーザーによる再購入などのリーチ拡大につながります。

ユーザーにとってのメリット

商品を無料でもらえるということが最大のメリットとなります。
ただ、商品をもらったユーザー様にはお願いがあります。それはもらった商品やスポンサーについての感謝の気持ちや商品を使ってみた感想などをSNS等でフィードバックしてほしいのです。
こうしていただくことによってgooddeedsの輪が広がり拡大していくのです。

このgooddeedsの取り組みを進めていくのは多くの方々がgooddeedsの取り組みに参与いただくことが大変重要となっております。

私たちは、より多くの福祉施設と提携し、全国的なネットワークを構築することを目指しています。さらに、スポンサー企業と共に催事イベント「あんしんだいじょーぶマルシェ」を開催し、オフラインでの認知度向上も図っています​​​​。私たちは、障がい者の工賃向上と社会全体の理解促進に向けて、これからも努力を続けていきます。

ただ、私たちだけの力では広げていくには力が足りません。多くのユーザー様、企業様、それに福祉施設やその関係者の皆様のお力も借りながら、gooddeedsの仕組みを通じて社会をよりよいものにしていきたいと考えております。

ぜひとも、協力並びに支援をどうぞよろしくお願いします。

gooddeeds for sponsor(企業向けのスポンサー購入サイト)
gooddeeds for member(個人向けのプレゼント応募サイト)
X(twitter):gooddeedsJP

このブログ記事が、gooddeedsの取り組みへの理解と支援の輪を広げる一助となることを願っています。どうぞご協力とご支援をよろしくお願いいたします。
一般社団法人TEAM Di Job 代表理事 深野翔一朗


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