乾貴士、熱狂のセビリアダービーでインパクトを残す!
"スペイン一熱いダービー"と呼ばれる『セビリアダービー』。
クラシコやロンドンダービー、ミラノダービーなど、世界にはいくつもの熱いダービーがあるけれど、セビリアダービーはその中でもローカル性が強く、サポーターの熱さも尋常じゃない!
(最近のクラシコやマンチェスターダービーは世界展開のデメリットとして現地人のスタジアム観戦が減っており、熱さが薄れてる印象)
セビリアダービーはスペイン南部アンダルシア地方のセビリアをホームタウンとするセビージャとベティスの試合です。
お互いが創設100年を越す伝統あるチームのプライドをかけた死闘です。
1909年、セビージャが労働者階級の選手との契約を拒んでいて、それに反対したクラブ役員が作ったのがレアル・ベティス。
今でもセビージャサポーターには富裕層が多く、ベティスには労働者階級が多いとか。
そういった設立の歴史、サポーターの階級が、この2チームのライバル関係むき出しにさせてるのですね。
最近だと、ヨーロッパリーグを3連覇してるセビージャがクラブとしては結果を残してる印象ですが、ダービーはプライドをかけた試合なので一戦一戦が重要となります。
そのベティスに今シーズンから加入した乾貴士選手が、伝統のセビリアダービーにフル出場しました。
以前、清武弘嗣選手がセビージャに所属してたけど、セビリアダービーには出場したことがなく、日本人初のセビリアダービー出場となったようです。
とにかく、このローカル度抜群の熱盛なダービーに日本人が出場するってのは、なかなか感慨深いですね。
ようやく日本人選手がここまで来たのかと。
試合前の乾選手の姿を見るだけで鳥肌ものです。
さて、試合ですが、乾選手はなかなか印象に残るプレーをしてました。
2トップの1人として前線に張って何度も裏のスペースを狙ったり、やや左寄りの中央でフリーでボールをもらうなどポジショニングも優れてましたし、シュートも何度か放ちました。
そして何よりも、ボールを取られない!
前を向いたドリブルでも取られないし、序盤で相手選手を股抜きしたシーンもありました。
キープするドリブルと、突破するドリブルは全く別物で、乾選手は相手を上手く交わすのが特徴。
上手く交わすのは足元のテクニックがあるのと、相手の動きを予測してるからですね。
僕が選手を評価する上で最も重要視してるボールロスト率も低かったのではないでしょうか?
ベティスの中でも特に頭の良いプレーをしていた選手として印象に残ります。
ベティコ(ベティスサポーターのこと)も拍手を送っており、好印象だったのではないでしょうか?
ただ、残念ながらゴールは無かったです。
良いプレーをしたのですが、やはり結果を出さなければなりません。
そのためには、味方との連携が不可欠かなと。
特に左エリアからのミドルが得意なので、左サイドバックの囮になる動きがあればなと。
でも、まだリーガ3節でここまでのプレーができるとは!
今後に期待ですね。
そして試合ですが、なんといっても決勝ゴールを決めたベティスのレジェンド、ホアキン!
ベティス生え抜きのベテラン37歳!
スペイン代表としても活躍した名ドリブラーが終盤に途中出場して決勝ゴール!
ホームであるベティスのスタジアムは大熱狂🔥
地元のアイドルが試合を決めてベティコはさぞ満足な1日だったでしょうね。
ベティコでもなく、普段はビッグクラブの試合しか見ない僕でも熱くなりましたね。
やはり役者が違うのか!
同じドリブラータイプの乾選手も彼に学ぶところは多いはず。
とても素晴らしい試合でしたね。
僕が計画してるヨーロッパサッカー観戦旅行で、是非とも、このセビリアダービーを体感したいと思いました!
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