小さな願い

深夜、2時31分
開いた窓から車の音。
ソファーに腰掛けて、足を組み、左足首だけを揺する貧乏揺すりをしている。

眠れなくて書いている。訳でもなく。
何か伝えたくて書いている。訳でもなく。
極自然に、何か書きたくて書いている。

水を飲むのと同じ。

タバコ吸いたい。

こうして、窓から外を眺めてタバコを吸っていると、きっと誰かも今俺と同じ様な事をしてるのかも、と、よく妄想する。

多分その人も、俺と同じで
問題の無い問題を問題にして大問題にしているのだろうな。

お前の気持ち、痛い程よく分かるよ。

でもこんなに人工物と光に溢れてるんだからさ、それでいいんだよ。
だってさ今お前の見えてる景色に住んでいる人もどこかは自分と似てるんだぜ。

そうそう、地球上にはまだ俺たちの知らない景色が無数にあって、会った事ない人も無数にいて、見たこともない動物も植物も虫もたくさんいるんだぜ。

その中に数多のストーリーと感情も溢れててさあ、笑っちゃう程壮大なもののなかのひとつの自分が、確かにここにいるって考えてると、やっぱどうでもいいな。
うん、どうでもいい事ばっかりだな。

人にはそれぞれ役目があるんだよ。
俺はきっと、自分で作った歌を歌いたくてここに来た。
だからさ本当の事言うと誰かに聴いて欲しいとか、あまり思った事ないんだよね。自分で聴くのが楽しいから。
まぁ、体裁で言う事はあるけど。

俺はその役目を守りたいし、則っていたいのよ。

でもなぁ、これじゃ生活は出来んなぁ。
それでも俺はやり続けるだろうなぁ。
自分で作った音楽、聴かせてさあ
喜んでもらったら嬉しいのになぁ。
5本目のタバコ、不味いな

まぁまぁ、分かってるよ
俺なんてさ、大した事ない人間だけど、大した事ある人間っていう権利は、ある。だからどうした
どっちでもいいけど、いつかどこかで会おうな。

生まれた意味とか生きる意味とか、意味ばっかり考えるなら付けてしまえばいいよ。

お前にだって好きな事はあるだろ。
別に大層なもんじゃなくていいし芸事じゃなくたっていいし、正直金にもならなくたっていいんだよ。

友達と食べるラーメンが好き、とか
野良猫に勝手に名前付けるの好き、とか
12時間以上寝るの好き、とか
簡単なので言うとさ
映画好きとかAV好きとかアニメ好き漫画好きとかさ、沢山あるじゃん。

好きな物って沢山あるんだよ。
1個じゃないよ。

だから毎日小さな好きな事をすればいいしさ、そう、そしたら俺は、僕は私は、
毎日小さな願いを叶え続けてる！
って言ったっていいんだから。

その小さな願いの先にきっと、まだ見つけてない願いが、あるんじゃないかね

あぁ、なんか適当に書いたな
でも、"良い"加減の適当が1番。

毎日願い叶えようぜ。
俺ももう書き終えるよ、小さな願い。

おやすみ。