待ち遠しい日
俺の心は今、躍っている。
友人の結婚披露宴にて、
歌を歌わせて頂くことが決まったのだ。
この嘘みたいな寒暖差を忘れるくらいの
おめでとうという気持ち。
そして、有難いという気持ち。
2人とも高校の同級生なんだ。
感慨深いという言葉の他に
この気持ちを形容する言葉があるだろうか。
いや、無い。
しかも結婚披露宴で歌う事は俺の些細な夢の1つだったんだ。
叶えさせてくれてありがとう。
これは必ず、直接言う。
まだろくに飯も食えていない半端者なのが辛いところだがそれでも俺を呼んでくれた友。
大切に、歌おう。とは、言いつつ。
何を歌おうか。
どうしたら喜んでもらえるだろうか。
さっきからそればかり。
式は桜の蕾が膨らむ頃に執り行われるとの事。
春が楽しみなのは、高校以来だ。
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