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対戦ゲームが好きな理由

対戦ゲームというよりは競技の良いところかな?

よく思うんだけど、例えば仕事の世界だと特に大企業だといまだに年功序列が基本っぽくて(少なくとも自分が仕事で関わった企業は大体そう)、年を追うと勝手に立場が上がり、発言力が増え、要は自分が勝手にどんどん正しい世界に変わって行く

芸能やインフルエンサー的な世界もそうかもしれない
一度売れた芸人はもう面白いものと思ってみんなが見てくれるし、そうするとより笑ってもらいやすくなる Twitterとかもフォロワーが増えてファンが増えると、RTいいねの基準値も増え、結果もっとRTいいねが来やすくなる

というよりも、ほとんどの世界は立場とか主観で形成されていることが多いから、「一度偉くなった人がこれからもずっと偉くなる仕組み」のようなものがあると思う 今挙げた例は決して限定的ではなく、多分ほとんどの世界に見られることだと思う

考えてみるとお金もそうかもしれない 投資とかでは利回りが例えば5%だったとして、100万円を投資するとしたら得られる収益は5万円だけど、これが1億円であれば500万円だったりして、「たくさんお金を持っている人はもっとお金を稼ぎやすい」とかそういった話と似てるかもしれない

それに対し、自分が身を置いている競技としてのゲームの世界はとても面白く、昨日までの実力や結果なんて一切関係なかったりする

同じ感覚になったことがある人がどのくらいいるか分からないけど、大会の試合で隣に対戦相手が座り、試合が始まる前、「何となく勝てる気でいたけど、勝てる保証って一体どこにあるんだろう」って思うことがよくある

どれほどのプレイヤーでも完全に五分の状況から試合は常に始まり、その中でメンタルのブレや駆け引きの中での噛み合いも含め、試合はどちらに転んでもおかしくない状況になり得る中で、周りが期待するような勝ちを重ねていくのは相当難しい

見る人からすると、能力80の人と能力50の人が戦えば当然能力80の人が勝つと思うわけで、もちろん確率的にはそうなる場合が多いけど、それでも現場感覚からすると全く安心できることはない

Evoとか、EvoJapanとか、そういう大きな大会で負けちゃいけない試合を戦う直前なんかは特に、孤独感が半端じゃない 十分負け得るはずなのに、負けることは許されないと思うし、誰か助けてくれるなら俺を勝たせてほしいわけだけど、本当に誰も救うことができない ちゃんと目の前の戦いに集中して力を出して何とか勝つしかないわけで、これが難しい

ただ、そうは言ってもそのスリルもまた(自分にとっては)スマブラの魅力なわけで、自分が有名になったり評価された瞬間に何かが保証されてしまったり、安定した何かが得られることが分かったら結構それはそれでつまらないと感じると思う

人それぞれだとは思うけど、試合を見る人は「どんな強い人でも多少は恐れている」という視点で試合を見ると大会ももっと緊張感があって面白くなるかもしれないですね アップセットが起きたら「やはりこういうことは起こり得るし仕方ないこと」と思いながら僕は見てます

また、そういったスリルな戦いができる場所で皆に注目される立場で戦えるっていうのは相当ラッキーだなって大会がない時はいつも思ってます(大会がある時は逃げたい気分でいっぱいです)

そんなわけでこれからもスマブラ頑張ります

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