スピーキングよりリスニングが大事な3つの理由
今日は英語力において過小評価されているリスニング力について書いてみたいと思います。
ビジネスで英語を使う場合にどんな力が重要なのか?1番重要なのは間違いなくリスニング力です。スピーキング力ではありません。
私の事を知らない方もいると思いますので、自己紹介をしますと株式会社プログリットで代表をしております、岡田祥吾と申します。当社は①3ヶ月で英語力を伸ばす英語コーチングサービス”プログリット”と②シャドーイングに特化したアプリ”シャドテン”の2つを運営しております。
日々、ビジネスパーソンの英語力向上に向き合っている中でよく誤解されていると思うこと、それはスピーキングが重要だ。というあまりにも強い思考です。
日本の英語教育は文法中心で話す練習をしてこなかった。だから話すことができない。日本人に足りないのはスピーキング能力だ。
という考え方です。
これは間違ってはいないですし、ある程度正しいのですが、リスニング力の方が実は重要だということを今日はお伝えしたいと思います。
①ミーティングの8割はリスニング
1つ目の理由は英会話の割合についてです。英会話というものはリスニングとスピーキングに分解されますが、実際ミーティングでの割合は総じて、リスニング : スピーキング = 8 : 2ぐらいではないでしょうか。人によってはもっと喋るぜ!という方もいらっしゃると思いますが、複数人でミーティングしていると、リスニングの方が多くなるのも当然です。
これは、ただの割合の話として、英会話はリスニングをしている時間が長いということです。
言い方を変えると、リスニングができると英会話の8割ができたと言っても過言ではないということです。
②英語が話せない理由はリスニングができていないから
2つ目は、リスニング力がスピーキング力に影響を与えるということです。
ビジネスの現場で英語が話せない人の多くは、実はスピーキング力がないのではありません。そもそも何を言っているのかわからないから話せないという方が大半ではないかと思います。
ビジネスの現場で苦労されている方は感じると思うのですが、自分が英語を理解できていないと思いながらのミーティングはストレス極まりないです。もし話を振られたらどうしよう。という不安が襲います。
しかし、話を全部理解できているとしたら、どうでしょうか。ミーティングでのストレスはほとんどなくなります。
スピーキング力は高いに越したことはないですが、拙い英語でも周りの人は話を聞いてくれます。英語がうまいかどうかは別として、自分の英語力でなんとか伝えることができるのではないでしょうか。
③リスニングの難易度は自分でコントロールできない
3つ目は、難易度の問題です。
英語の難易度は、単語レベル、スピード、使う文法、文章の複雑さ等によって決まります。
そしてリスニングはスピーキングと比較して圧倒的に難易度が高くなる傾向にあります。なぜなら、自分でコントロールできないからです。
リスニングは相手が話す英語の難易度に対応する必要があります。当然難しい単語を使う方も、非常に早いスピードで話す方もいらっしゃいます。
そのレベルに自分のリスニング能力が達していない場合は、理解することができません。
一方、スピーキングは難易度を完全に自分でコントロールすることができます。自分が知っている単語、使い慣れた文法、ゆっくりなスピードで話しても全く問題ありません。
イメージですが、能力の最高が10だとしたら、リスニング力は8、スピーキング力は5ぐらいを目指すのがまずは現実的だと思います。
もちろんスピーキング能力も高めるほどパフォーマンスが上がっていきますから、それを止める必要は一切ありません。
しかし、スピーキング力を上げることばかりに時間を使いリスニング力向上に時間を割いていなければ、実は効率の悪い学習になっている可能性が高いです。
ビジネスで英語を使うという方で、何からやっていいかわからない場合は、まずリスニング力を集中的に鍛えていくことを強くオススメします。
(単語・文法ができていない場合はそちらが先です)
リスニング力を鍛える方法は沢山存在しますが、非常に有効なトレーニングとしてシャドーイングというトレーニングが存在します。
同時通訳者のトレーニングとして昔から行われているトレーニングで、少し大変ですが効果は抜群です。
3ヶ月程度続ければ効果が目に見えて出てくると思います。
最後にシャドテンというサービスのリンクを貼っておくので、興味がある人はぜひやってみてください。シャドーイングに特化したアプリで、シャドーイングを効率的に進めていくことができます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?