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ぜんため(2019)0日目

とりあえず某媒体編集長より「ぜんための記事はなしね」ということになったので、ここにネタを記すことにします。
そういう事情なので投げ銭とかしていただけると有難いです(リクエストには応えます)。投げ銭設定ではありますが有料部分に中身はありませんのでご容赦を!

「ぜんため」とは?

全国エンタメまつり(略称:ぜんため)」は岐阜市・柳ヶ瀬商店街を中心とした回遊型のゲームイベントです。初回開催は2017年8月。主催は日本一ソフトウェア(地元岐阜県各務原市をベースとするゲームソフトウェアメーカー)、岐阜新聞社(文字通り地元の新聞社)、ヒラタ産業(柳ヶ瀬商店街にかかわる地元企業)が構成する宇宙と大地プロジェクト実行委員会が運営を担当しています。

出展メーカーはプラットフォームホルダーが特別協賛のSIE(プレイステーション)と任天堂、ゲームメーカーが日本一ソフトウェアに加え、ブロッコリー(開発面で日本一ソフトウェアと関係が深い会社)、ハムスター(初期アーケードアーカイブスのプロデュースを日本一ソフトウェアが担当)、セガゲームス(日本一ソフトウェアの流通を担当)、タイトー、SNK、アークシステムワークスなどが参加。地元企業としてはシルバースタージャパン(各務原市・ゲーム事業では将棋などを発売)やグランゼーラ(本社は石川県、名古屋に開発子会社を持つ)、インティ・クリエイツ(本社は千葉だが名古屋に開発事業所がある)などが出展しています。KONAMI、スクウェア・エニックス、カプコンといったいわゆる大手の参加は少なく、翌月に開催される東京ゲームショウとは異なったラインナップになっている、というところがユニークなところです。

普通のゲームイベントとは違った展示がメインに

「ぜんため」では主に4カテゴリーが展示の中心となっています。
●クラシックゲーム
●乙女ゲーム
●インディーゲーム
●eスポーツ

クラシックゲームあるいはレトロゲームと呼ばれるゲームジャンルはぜんためではハムスターとタイトー、SNK(あと周辺機器協力としてホリ)が中心となっている(“アケアカファミリー”を自称)企業グループを中心に展開をしています。ハムスターはSNKやタイトーからライセンスをお借りして「アーケードアーカイブス」「アケアカNEOGEO」シリーズを展開しています。

今年はこれにアークシステムワークスが「熱血硬派くにおくん」シリーズ推しの展開を、グランゼーラがクラウドファンディングが成功を収めたサイドビューシューティングゲーム「R-TYPE FINAL 2」を、ハピネットも小型ゲーム機「レトロアーケード」「タイニーアーケード」を出展、さらに別会場のシティコネクション(ジャレコIPを所有するゲーム会社)が「忍者じゃじゃ丸くんコレクション」を、メビウスからは「ゲーセンラブプラスペンゴ!」が出展されます。
タイトー(8/3のみ出展)は配信中の「ザ・ニンジャウォーリアーズ ONCE AGAIN」を試遊、SNKは発売中の「SAMURAI SPIRITS」を中心に既存の格闘ゲームを出展します。さらにハムスターブースに間借りする形でデータイーストの主要IPを持つG-MODEが最新作「バーガータイムパーティー」を日本初の試遊出展を行います。
このように最大勢力がレトロゲーム、というのもぜんためが他のゲームイベントとは一線を画したイベントになっていることが伺えます。

乙女ゲームでは「うたのプリンスさまっ」を展開するブロッコリーがスタンプラリー(有償)を展開、限定グッズを発売します。今年はそこに乙女ゲームのパイオニアであるRejetがキャラクターデザイナーの前田浩孝氏をひっさげて参加し、同氏のサイン会を行います。また、抽選で10名には指定されたゲームのキャラクターを描いてくれるというイベントも行います(先着から抽選になりましたのでお気を付けください)。

インディーゲームは第1回から“インディー通り”と呼ばれるインディーゲーム専用コーナーを立ち上げており、今年はこれが3エリアに増えました。1か所はシネックスホールという映画館の地下にあるホールを使っています。なおここには先のシティコネクションとメビウスに加え、インティ・クリエイツが参加(規定では雇用人数オーバーでインディーとして出展ができない企業です……)、さらにはプレイステーションブースもこのホールで出展します。
第2会場はじゅうろくてつめいギャラリーでこちらはVRを中心とした出展となります。
第3会場は西柳ヶ瀬商店街の路上となりますインディーとしては初めての路上展開となりますが、スタッフが熱射病になったりPCが熱暴走しないかが心配になりますね。

任天堂ブースでは「Indie World」として去年同様にインディーゲームを出展します。また、イベントとしては今回初めてとなる「黒川塾」が開催され、地元のインディーゲームクリエイターとのトークショーを行います。

そしてeスポーツです。去年のJeSU創立からムーブメントが始まったといえますが、岐阜でも岐阜新聞社を中心にeスポーツイベントが開催されるなどブームの一翼を担っています。
今年は岐阜高島屋前にeスポーツの特設ステージを設置。初日は「ぷよぷよeスポーツ」のプロ参加イベントを開催。こちらは6月に開催されたプロ大会「ぷよぷよチャンピオンシップ」の決勝戦となったくまちょむ・DELTA両氏が参戦することでプロの熱い戦いが岐阜で見られるというところがポイントとなります。
二日目はシルバースタージャパンのリアルタイムストラテジー「リアルタイムバトル将棋」の公式ゲーム大会を開催。テレビ番組で紹介されるなど、密かな盛り上がりを見せています。こちらも注目すべきでしょうか。
プレイステーションブース(シネックスホール)では「グランツーリスモSPORT」のタイムアタックチャレンジや「みんなのGOLF VR」の試遊をおこないます。

なお、セガゲームスは「ぷよぷよeスポーツ」以外に「東京2020オリンピック」「クラッシュバンディクーレーシング ぶっとびニトロ!」「ソニックチームレーシング」といったファミリー向けのタイトルを出展します。

ゆるさが売りのイベント?

ある意味面白いのがイベント内容が割と固まっていなく、直前でも出展メーカーが増える、イベント参加者が増えるというところで、割とメディア泣かせであるというのも特徴です。
先のG-MODEはなんと先週のハムスターのニコ生「アーケードアーカイバー」にプロデューサーが出演し出展宣言を行うという珍事があり、翌日(少なくとも土曜には)出展情報がアップロードされているという、信じられない事態がありました。ちなみに広報担当もこれには驚いたようで看板などのツールは当日制作という通常のイベントではありえない準備態勢となっています……。
同様にイベントにも突如としてゲストが増えるということになりまして、Yosterのアズールレーンのトークイベント「社長2人が出演!岐阜の中心で愛をさけぶ」に岐阜出身の声優で事務所の共同社長の立花慎之介氏が8/1(開催前々日!!)に参戦を発表し話題を呼んでいます。ある意味ローカルイベントらしいゆるさともいえましょう?

熱中症にはご注意を

屋外イベントで問題となるのが熱中症、なわけですが、岐阜は気温が高いことで有名で前年度実績では40度を超えました。今年はそれほどではないようですが、それほどでもないとしても暑いことに変わりは全くありません。飲み物を持っていく(本部でもある程度は売られるでしょうが限度はありそうです)、保冷剤を用意するなどの自衛手段の用意もお忘れなく。

「ぜんため」公式サイト

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