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記事分類/蔵書紹介

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買ったけど読んでいない本について紹介します。本の概要、興味を持ったポイント、購入や積読の経緯など。
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2023年10月の記事一覧

蔵書紹介:みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史/日経コンピュータ ほか

本の概要『みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」』日経コンピュータ (著), 山端 宏実 (著), 岡部 一詩 (著), 中田 敦 (著), 大和田 尚孝 (著), 谷島 宣之 (著) みずほ銀行の3行統合に伴う勘定系システムの刷新・統合および大規模システム障害について、問題点と対策が書かれている。金融系システム、大規模システム・大規模プロジェクト、業務改革・システム統合・システム刷新、マルチベンダーといったシステム開発を難しくす

蔵書紹介:ポストモーテム みずほ銀行システム障害 事後検証報告/日経コンピュータ

本の概要『ポストモーテム みずほ銀行システム障害 事後検証報告』 みずほ銀行の多数のシステム障害の原因と改善点について書かれている。昨日紹介した『みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史』と比べると、発酵時期の違いと、前書はシステム統合の歴史に注目していたのに対して、本書はシステム障害に注目している点に違いがある。しかし本質的な問題や原因は共通していると思われるため、どちらかと言えば2冊ある理由は深刻な問題に対して多角的に見るためと考えるべきだろう。 購入経緯と読書状況『み

蔵書紹介:みずほ、迷走の20年/河浪武史

本の概要『みずほ、迷走の20年』 みずほ銀行のシステム障害や不良債権処理などの問題や戦略・体制変更について一連の経緯が書かれている。昨日までに紹介した『みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史』『ポストモーテム みずほ銀行システム障害 事後検証報告』と比べるとシステム障害以外も大きく取り上げている点に違いがある。 購入経緯と読書状況『みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史』『ポストモーテム みずほ銀行システム障害 事後検証報告』を購入していたため、本書も揃えたくて購入した。

蔵書紹介:年収は「住むところ」で決まる/エンリコ・モレッティ

本の概要『年収は「住むところ」で決まる 雇用とイノベーションの都市経済学』エンリコ・モレッティ (著), 安田洋祐(解説) (その他), 池村千秋 (翻訳) 経済の地域格差についてアメリカの事例を使って書かれている。私は日本国内の地域格差を重く評価しているので、本書を読むことで地域格差の仕組みや対策を学びたい。 私の国内地域格差論「同じ国、同じ業界であれば地域が異なってもスキルや成果に大きな差はない」と昔の私は考えていたが、実際に都内で働きながら地方都市(大阪、名古屋、仙

蔵書紹介:物価とは何か/渡辺努

本の概要『物価とは何か』 物価の本質本で、物価が動く理由について説明している。内容は骨太であるが一般向けに書かれており、現代の日本人著者によって書かれていることもあって読みやすくできている。 購入経緯と読書状況ゆる言語学ラジオで絶賛されているのを見て購入した。書店の置き方やAmazonでのレビューの評判も良いため期待できる。買って満足してしまいまだ読んでいない。

蔵書紹介:「ひとり情シス」虎の巻/成瀬雅光

本の概要『「ひとり情シス」虎の巻』 事業会社のIT部門が1人しかいない状態の「ひとり情シス」になった著者の体験談・事例が書かれている。 購入経緯と読書状況私自身がプロダクト開発と兼務でひとり情シスに任命された際に参考にするため購入した。まだ読んでいない。

蔵書紹介:UNIXという考え方―その設計思想と哲学/Mike Gancarz

本の概要『UNIXという考え方―その設計思想と哲学』Mike Gancarz (著), 芳尾 桂 (翻訳) UNIXの文化における9つの定理と10の背景が解説されている。特に1つ目の定理の「スモール・イズ・ビューティフル」、つまり小さく作って組み合わせることについて全編を通して説かれている。 1996年発行と古いがUNIXの哲学は普遍性があるため、アジャイルやマイクロサービスのような現在のトレンドに通じる要素もある。UNIX以外でも応用できる点が多く、また、OSの仕組みや

蔵書紹介:UMLのしくみと実装がこれ1冊でしっかりわかる教科書/尾崎惇史

本の概要『図解即戦力 UMLのしくみと実装がこれ1冊でしっかりわかる教科書』株式会社フルネス 尾崎 惇史 (著) UML(統一モデリング言語)の入門書。UMLの全体像を網羅しており、カラー図解でわかりやすく書かれている。 図を書くときの書式は、適度な正確性や一貫性があるべきだと思う(正確性を追求しすぎると工数や工期の肥大化とトレードオフになるため、厳密すぎる必要はない)。なぜなら、そもそも図を書く目的は、整理できていない事柄を整理することや、文字だけでは伝達や理解が難しい

蔵書紹介:新人エンジニアのためのインフラ入門/株式会社BFT

本の概要『新人エンジニアのためのインフラ入門』 ITインフラ技術の入門書。サーバ、ネットワーク、クラウド、OS、ミドルウェアや、構築プロセス、バックアップ、セキュリティなどインフラエンジニアが押さえるべきテーマを網羅的に解説している。専門用語やコマンドの紹介もあり難しい要素もあるが、図表が多くやさしく書かれている。 購入経緯と読書状況会社の体制変更に伴い自分の専門外のインフラ領域も担当することになったため勉強の必要性を感じて購入した。仕事の進め方や先輩方のフォローもあって実

蔵書紹介:成功するシステム開発は裁判に学べ!/細川義洋

本の概要『成功するシステム開発は裁判に学べ! ~契約・要件定義・検収・下請け・著作権・情報漏えいで失敗しないためのハンドブック』 情報システム開発に関する裁判の事例とトラブル防止の方法論・アンチパターンが書かれている。本書は外部委託・受託開発のトラブルに焦点を当てている。 購入経緯と読書状況自社プロダクトの開発や保守運用を外部委託する場面があり、勉強のために購入した。昔いた会社がお堅いSIerでコンプライアンス遵守やトラブル防止のマネジメントに成熟しており、私も現場で学ん

蔵書紹介:ITシステム開発「契約」の教科書/池田聡

本の概要『ITシステム開発「契約」の教科書』 情報システム開発に関する契約書のルール・慣習・事例が書かれている。本書は外部委託・受託開発とソフトウェア使用許諾の各種契約書に焦点を当てている。『システム開発 受託契約の教科書』の第2版。 エンジニア職だからと言っても契約・法務がわからないままでは許されず、むしろ現場の当事者であれば自分たちの活動がどういった契約を前提にしているかを把握し、禁止行為やトラブルのリスクを避けて行動するべきである。しかし現実的には契約の知識は難解で学

蔵書紹介:ITエンジニアのやさしい法律Q&A/河瀬季

本の概要『ITエンジニアのやさしい法律Q&A 著作権・開発契約・労働関係・契約書で揉めないための勘どころ』 ITエンジニアが知っておくべき法律や契約形態・労働形態について、身近なトラブルや起こりうる法律問題を回避するための知識が書かれている。タイトルのとおり、著作権・開発契約・労働契約・契約書の4つのテーマについてQ&A形式で説明されている。 購入経緯と読書状況書店で見かけてジャケット買いした。まだ読んでいない。

蔵書紹介:GDPRの仕組みと対策がよ~くわかる本/牧野総合法律事務所, LEGAL EDGE

本の概要『図解入門ビジネス 最新GDPRの仕組みと対策がよ~くわかる本』牧野総合法律事務所 (著), 合同会社LEGAL EDGE (著) GDPR(EU一般データ保護規則)の入門書。GDPRはEUの規則・標準ではあるがEU以外でも適用されるケースがあり、特に個人に関わるデータを扱う場合には、適用範囲の条件や適用時のアクションなどの要件を理解する必要がある。本書は図表(特に表)を用いて説明されているため比較的わかりやすい部類ではあるが、いかんせん元のテーマが法令であり難しいの

蔵書紹介:概説GDPR/小向太郎, 石井夏生利

本の概要『概説GDPR』小向太郎 (著), 石井夏生利 (著) タイトルのとおりでGDPRの概要が説明されている。GDPRの基本情報、影響範囲、規制内容、具体的対応が短くまとめられているため、導入として読むのに適している。文字が多くて図表が少ないためとっつきづらさはあるが、仮に図表があってもGDPR自体が難しくて結局とっつきづらいので、手っ取り早く集中して理解するにはちょうど良いと思う。 購入経緯と読書状況昨日紹介した『GDPRの仕組みと対策がよ~くわかる本』と同様、書店で