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記事分類/蔵書紹介

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買ったけど読んでいない本について紹介します。本の概要、興味を持ったポイント、購入や積読の経緯など。
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2023年7月の記事一覧

蔵書紹介:体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方/徳丸浩

本の概要『体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方 第2版』 Webアプリケーション開発のセキュリティの教科書として有名であり、通称、徳丸本と呼ばれている。クチコミでの評判が良く、上司から勧められたこともある。本書を学ぶことでITサービスのセキュリティや脆弱性について実務的な知識を体系的に習得できると思われる。内容豊富な反面、サイズが大きくてしかも分厚いので収納スペースを大きく取る。 購入経緯と読書状況会社がシステムのセキュリティの向上に取り組み始めた時期があり、

蔵書紹介:入門 監視 ―モダンなモニタリングのためのデザインパターン/Mike Julian

本の概要『入門 監視 ―モダンなモニタリングのためのデザインパターン』Mike Julian (著), 松浦 隼人 (翻訳) システムの監視について体系的に書かれている。オライリー本なので信頼があり、世間的に評価が高く、監視について学ぶ本として上位に入るだろう(一番手かどうかは正直よくわからない)。 一般的にITシステムは開発よりも運用のほうが長く、監視の生産性や改善がコストに大きな影響を及ぼす。しかしこのコスト配分や推移はあまり意識されておらず、そして運用は開発より軽視され

蔵書紹介:アジャイルサムライ−達人開発者への道−/Jonathan Rasmusson

本の概要『アジャイルサムライ−達人開発者への道−』Jonathan Rasmusson (著), 西村 直人 (監訳), 角谷 信太郎 (監訳), 近藤 修平 (翻訳), 角掛 拓未 (翻訳) アジャイル開発の方法論を学ぶときの定番の一冊。アジャイルに関わるなら本書を読んでいないとモグリ扱いされてしまう、というくらいの定番になっている。内容はかなりの骨太で難しい。また、本の厚さはあまりないが、中身の紙が薄いので見た目以上にボリュームが多い。 アジャイルの手法は一般的なウォー

蔵書紹介:要件最適アーキテクチャ戦略/Vaughn Vernon

本の概要『要件最適アーキテクチャ戦略』Vaughn Vernon (原著), Tomasz Jaskua (原著), 株式会社クイープ (翻訳, 監修) システムのアーキテクチャレイヤーに関することと、ドメイン駆動設計に関することが書かれている(と思っている)。私はまだ読んでいなくて、さらにクチコミを見ることも少ないので、本書についてほとんど知らない。クチコミについて、Twitterでの言及をあまり見たことがなく、Amazonのレビューは0件(評価はついてはいる)、ブクログの

蔵書紹介:AWSの基本・仕組み・重要用語が全部わかる教科書/川畑光平、菊地貴彰、真中俊輝

本の概要『AWSの基本・仕組み・重要用語が全部わかる教科書』川畑光平 (著), 菊地貴彰 (著), 真中俊輝 (著) AWS (アマゾン ウェブ サービス) の基本を網羅的に学ぶ本。AWSの入門書や解説書は本書以外にも多数あるが、その中でもボリュームが最上級に大きいため、腰を据えてしっかりと学ぶのに適している。また、クチコミの数や評判は良好で、読み手のやる気があるならば推奨の一冊と言える。 サイズはA5で平凡だが、500ページ以上もあるのでかなり厚い。著者が日本人であり、最

蔵書紹介:入門 Python 3/Bill Lubanovic

本の概要『入門 Python 3』Bill Lubanovic (著), 斎藤 康毅 (監修), 長尾 高弘 (翻訳) プログラミング言語のPythonについての骨太な入門書。エンジニアの中では定番の書籍のうちの一冊に挙げられることが多い。知名度が高すぎて逆に言及されづらいせいか、本書のクチコミはあまり見かけない。オライリー本のため信頼は高い。データサイエンスへの注目に伴ってPythonの人気も高まっているため、プログラミングの教科書としてよく読まれていると思われる。 サイ

蔵書紹介:通信の数学的理論/クロード・E. シャノン、ワレン ウィーバー 他2冊

本の概要『通信の数学的理論』クロード・E. シャノン (著), ワレン ウィーバー (著), 植松 友彦 (翻訳)  - 2009/8/10 『情報理論』甘利 俊一 - 2011/4/8 『シャノンの情報理論入門』高岡 詠子 - 2012/12/21 今回は類似書籍3冊をまとめて紹介する。 情報理論とは、(私の理解では)データを0と1で表してアレコレすることで情報通信の効率化を実現する学問である。クロード・シャノンはコンピュータの父として知られる3人のうちの1人であり、

蔵書紹介:計算機と脳/J.フォン ノイマン

本の概要『計算機と脳』J.フォン ノイマン (著), John von Neumann (原名), 柴田 裕之 (翻訳) ノイマン型コンピュータで有名なジョン・フォン・ノイマンの著書であり、ヒトの脳と電子計算機(コンピュータ)の仕組みの比較考察がされている。 購入経緯と読書状況Twitterでクチコミを見て興味を持って購入した。SNSはこのような一般ウケのしないようなものでも認知・購入につながりやすいのでおもしろい。従来型のマスメディアと比べて、個人のインタレスト(興味関心

蔵書紹介:考える技術・書く技術/バーバラ ミント

本の概要『考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則』バーバラ ミント (著), Barbara Minto (原名), 山崎 康司 (翻訳) ロジカルシンキングのフレームワークの一つであるピラミッドストラクチャーについて説明されている(本書の翻訳ではピラミッド構造と呼ばれる)。ドキュメンテーションやプレゼンテーションにも通じるテクニックであり、頭脳労働者であれば仕事の質や効率を上げるために学習すると良い。特にコンサルタントによく読まれている定番書・原典であり、知

蔵書紹介:問題解決プロフェッショナル―「思考と技術」/齋藤嘉則

本の概要『新版 問題解決プロフェッショナル―思考と技術』 問題解決のための2つの思考(ゼロベース思考と仮説思考)と2つの技術( MECEとロジックツリー)について説明されている。本書もコンサルタントによく読まれている定番書で知名度が高い。エンジニアでも上流工程・要件定義、設計などに活用できるだろう。 昨日紹介した『考える技術・書く技術』とは共通点が多く、書店や本棚ではよく一緒に並んでいる(ダイヤモンド社によるコンサルタントのテクニックを学べるA5サイズ・ハードカバー本)。し

蔵書紹介:問題発見プロフェッショナル―「構想力と分析力」/齋藤嘉則

本の概要『問題発見プロフェッショナル―「構想力と分析力」』 本書は問題解決の前段階にあたる問題発見のためのテクニックが説明されている。具体的には問題発見の4P(※)や MECE、トレンド分析、相関分析、パレート分析などの多くの方法論について書かれている。問題の洗い出しとその可視化や評価ができるようになるだろう。コンサルタントやエンジニアによる上流工程での活用が想定される。 (※)問題発見の4P:Purpose・Position・Perspective・Period(マーケテ

蔵書紹介:ホモ・デウス、21 Lessons/ユヴァル・ノア・ハラリ

本の概要『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』ユヴァル・ノア・ハラリ (著), 柴田裕之 (翻訳) 『ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来』ユヴァル・ノア・ハラリ (著), 柴田 裕之 (翻訳) 『21 Lessons ; 21世紀の人類のための21の思考』ユヴァル・ノア・ハラリ (著), 柴田 裕之 (翻訳) ハラリ三部作と呼ばれる3冊をまとめて紹介する。歴史学者のハラリが人類の進化の歴史について書いた本であり、知名度や評判が高い。内容の骨太さや新規性でよ

蔵書紹介:コンテナ物語/マルク・レビンソン、コンテナから読む世界経済/松田琢磨

本の概要『コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった』マルク・レビンソン (著), 村井 章子 (翻訳) 『コンテナから読む世界経済 経済の血液はこの「箱」が運んでいる!』松田 琢磨 (著) 今回はコンテナに関する本2冊をまとめて紹介する。 『コンテナ物語』は原著が2005年の刊行でグローバルで長期的に売られており、また、ひろゆき氏の記事で紹介されていたこともあり、知名度が高い。外国人著者の翻訳版だったりハードカバーであったりととっつきづらい点もある。 『コンテナか

蔵書紹介:算数文章題が解けない子どもたち/今井むつみ, 楠見孝, 杉村伸一郎, 中石ゆうこ, 永田良太, 西川一二, 渡部倫子

本の概要『算数文章題が解けない子どもたち: ことば・思考の力と学力不振』今井 むつみ (著), 楠見 孝 (著), 杉村 伸一郎 (著), 中石 ゆうこ (著), 永田 良太 (著), 西川 一二 (著), 渡部 倫子 (著) 子どもが算数の文章題につまづくときの原因やメカニズムを認知心理学の観点から追求した本。調査用テストのデザインおよびテスト結果のアセスメントに基づいた分析がされている。つまづきの原因を知ることで、子どもの発達状態への理解や指導方法の改善に役立てることが