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#51 介護福祉士国家試験 過去問解説 34−42
*サムネの色を青に変えてみました。
どうもこんにちは。しょうです。
今回も介護福祉士合格に向けて頑張っていきましょう!
↓前回の復習↓
問題
問題 42
利用者を仰臥位(背臥位)から側臥位へ体位変換するとき,トルクの原理を応用した介護方法として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。
1 利用者とベッドの接地面を広くする。
2 利用者の下肢を交差させる。
3 利用者の膝を立てる。
4 滑りやすいシートを利用者の下に敷く。
5 利用者に近づく。
正解
トルクの原理とは、トルクとは「ねじりの強さ」のことを意味します。
ある固定された回転軸を中心に働く周りの力の大きさのことをさし、回転軸から力を加える位置が遠いほど「加える力」が小さく済む、というものです。
例えばレンチとかがそうですね。
今回の問題であれば、仰臥位から側臥位への体位変換という状況です。
トルクの原理を応用すると、ただ真っ直ぐの体を側臥位にするよりも、例えば膝を立て腕を胸の上に置いた状態で側臥位にする方が、介護者は小さな力で体位変換が可能となります。
真っ直ぐの体をよいしょっと横に向けるのは、主に肩と腰に力を加えることだと思いますが、回転軸上で力を加えていることになります。
一方で、膝を立てて横に向けるということは、肩と腰だけでなく回転軸よりも上にある膝にも力を加えることとなります。
よって、小さい力で済む、つまり仰臥位と比べて体位変換(体の回転)がしやすくなる、というメカニズムになります。
正解は3となります。
また、先ほど腕を胸の上に置きとありましたが、これは「ボディメカニクス」の考え方でもありますね。
ボディメカニクスもよく出るので、しっかりと復習しておきましょう。
解説
1× 接地面を狭くする方が、摩擦抵抗を減らすことができ、体位変換しやすくなるため、誤りです。
2× 交差させることは、1で述べたように摩擦抵抗を減らすことはできますが、これはトルクの原理の応用ではないため、誤りです。
3○
4× トルクの原理を応用したものではないため誤りです。ベッド上で水平移動する際にシートを用いることはありますね。
5× ボディメカニクスの考え方の1つであり、物体に対して力を加えやすくなりますが、トルクの原理の考え方ではないため誤りとなります。
おわりに
最後までご覧いただきありがとうございました。
少しでも試験勉強の一助とおなれば幸いです。
訂正や今後のご要望等あれば、ぜひコメント欄へよろしくお願いします。
では次回もお楽しみ!
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