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歌手とアイドルの違い

歌手とアイドルはどう違うのかはっきりと理解している人は少ないと思う。
簡潔に述べると作詞または作曲が出来るのが前者、他人から提供された曲を歌ってるのが後者だ。

現在ではアイドル=集団のイメージが強い、しかし昭和歌謡では多くのソロアイドルがいたはずだ。

歌手やバンドがTV等の露出が少ない理由、アイドルがTV等の露出が多い理由も作詞・作曲の点にある。
以前自分が所属していた事務所のデュレクターから、1つの曲に対して売り上げがどのように配分されるか教えてもらった事がある。
正直初めて知った時衝撃を受けた。

1曲あたり作詞者に30%、作曲者に30%、個人でない場合はPVなどの製作費に20〜30%取られ、残りの僅か10〜20%が歌う人に入る。
なぜ歌手のTVの露出が少なく、アイドルは露出が多いのか…これがその答えだ。

歌手はわざわざバラエティなどの番組にでる必要がない収入がある。歌番組などは曲の宣伝やファン獲得、広告の為には出特だろうし表現者としてオファーがあれば歌う場にはでるだろう。
一方アイドルはバラエティ番組など多くのTV番組で見るはずだ。レギュラー化した番組しかり続ける理由も出ないと食えないからだ。
曲を提供してもらい歌っても集団では10〜20%をさらに分配するとなると手元に残るものも十分ではないだろう。
ただ大手事務所やプロデューサーはTV含めたあらゆる人脈やコネで上手く露出や営業を増やしてギャラでアイドルを支えているはずだ。

何故この話をしたのかというとたまに事務所選びや業界を目指す人から相談をされたことがあった。
はっきり言って歌が上手いだけでは歌手ではなく、アイドルだ。早いうちにギター、ピアノ、PCの作曲ソフトなんでもいいから曲を作る練習と作詞の練習を勧める。
曲は作れずとも作詞を自分で手がける歌手は先程のマージンが理由だろう。
もちろん給料制、歩合制、契約など事務所によっても違うが個人で全部ドカンとやってバズった日には最高の夢物語だろう。
夢を追う人は若く早いうちに挑戦した方がいい。

因みにJASRACも多くの人が勘違いしているが、全ての曲がこの会社の庇護に置かれているわけではない。自分でJASRACのような会社を作って権利関連も自分で独占してしまうことも可能だ。この話はまたややこしくなるからここら辺にしよう。

ご愛読ありがとうございました。

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