徳島ラーメンの店で徳島の後輩と再会した。

いいことがあったので、書き留めておく。

先日のことだ。西新宿に新しくできた徳島ラーメンの店に、ラーメンを食べに行った。こじんまりとした店で、カウンター5席とテーブル2席くらい。私は全部のせ中華そば大を食べていた。

私の隣の席に座っている男が、やたらチラチラと私の方を見てくるのだ。
なんだこいつと思い、その男の方を見返すと、

「あの、浅川さんですか?」

と。どこかで見た、懐かしい顔だった。そいつの顔を思い出すまでに数秒かかったが、思い出せた。

徳島学生稲門会の後輩、H野だった。

「H野か?」

「はい。浅川さん、めっちゃ久しぶりっすね!!」

H野は学年一個下(現役で入っているので年は二個下)の後輩で、商学部で公認会計士を目指してる奴だった。頭が良くてスマートだけど皮肉屋なとこもあるH野は、何故か荒みきった俺や吉尾によく懐いていた。

聞くとH野は、無事に公認会計士となり、東京で独立して会計事務所を営んでるらしい。ちゃんと有言実行、夢を叶えたのだ!
そして嬉しいことにH野は、どうしようもない先輩二人が組んだ漫才コンビ、「ルサンチマン」のことをずっと気にかけており、俺や吉尾のブログなどで動向をずっと追っていたのだという。ライブもこっそり来たことあるらしい。
さらにさらに、なんと俺の速読本も、買ってくれていたのだ!!!これは本当にすごい。

こんな嬉しいことがあるだろうか!

20年近く会ってはいなかったが、ずっと気にしてくれていたのだ。
それが、最近できた徳島ラーメンの店で偶然、再会。

H野いわく「浅川さんは、当時から速読の話ばっかりしていたけど、本を出すなんて!」と。

いやいや、「H野のが遙かに凄いよ。公認会計士試験に受かるなんて!!」

めちゃくちゃ小さなラーメン屋で大声で二人が話してるもんだから店員がちょっと引いていたが。

本当に懐かしい。

H野と仲良かったのは2001年頃、あの頃は「2ちゃんねる」がアングラメディアとして、一部の人間だけが見ていた知る人ぞ知る掲示板だった。H野とはお互い2ちゃんねるをよく見ていたので、その話で意気投合した。「DQN逝ってよし!」
「〇〇ちゃん、萌え~」
「オマエモナー」
とかそういう用語を面白がって、二人で話す時やたら使っていた。
凄い、時代を感じるな。

俺もH野も、会うのは月にたった一回の飲み会だけだったけど、この時話したこととかは何でかやたら覚えてる。
早々と二留が確定した吉尾のことを「吉尾さんは法学部の最底辺すからね…」と言ってたのも面白かった。

「僕が公認会計士試験受かったら、吉〇の高級店奢りますよ!」
とも言ってたな。
この約束、忘れてないからな!一応。

いやはや、ずっと会ってなかった人との再会、この年齢になって思うのは、一番嬉しいのはこういうことだと思う。

「お~!久しぶり!!元気にしてたか?」みたいな感じで懐かしい人と会うのは、お金には換えられない価値があると思う。

「でも、吉尾さん、あんなことになってしまって。びっくりしました。」
H野は言った。

人生は、本当に何があるか分からないからな。

俺がもし、成功に成功を重ねて、収入が増えすぎて会計士にお願いするようなことがあれば、まずはH野に頼もうと思う。

ルサンチマン浅川と申します。