2024年7月13日 新米ベギャン

・ぐっすり眠っても、まだ耳鳴りが残ってる。調べると「音響外傷」というらしい。そう聞くと仰々しく感じる。

・昼飯は初めて行く「じゃぐら 野方本店」。濃厚味噌つけ麺というのがすごく気になったので、図書館のバイトの前に訪れた。少し幅広めのツルリとした麺で、つけ汁の中にもやしやコーンやチャーシューなどいろいろ入っていた。非常に旨かったが、味が甘めだった。もうちょっとしょっぱいのが好き。あと、量が多すぎて限界を迎えかけた。

・図書館で仕事を一通り終える。雨が降る日は何が憂鬱かって、閉館後の傘袋の処理。使用済み傘袋入れの中にシンプルにゴミをねじ込んでくる不届き者が多すぎる。チョコチップクッキーの包装とか入れてんじゃねぇよカス!!!!!!!

・帰宅し、生ジョッキ缶を飲みつつ、残ったタコバジルとソーセージをかじりつつ「アードベッグ テン」を今日は初めからオンザロックで飲む。やっぱりすごいな。完全に別の世界に引き込んでくれるわ。

・昨日初めてストレートで飲んで、非常に鮮烈な体験をした。そのときに酔って興奮しつつ書き殴った実録レポ的なものを投下します。


・ついに買った。ウイスキー好きの登竜門。これのためにダイソーでテイスティンググラスを購入。百均だけど、グレンケアンとかいうマジのメーカーの、なんというかいわゆるマジのやつに形自体は似てるらしい。現時点ではこれでいいだろ。

・まずはストレート。グラスに注ぐ。色、薄〜。逆に不気味。香りを嗅ぐ。やっぱり臭え! よく聞く正露丸とかよりも、まず煙臭。それと、アルコールのシゲキが凄いぜ。大丈夫か?

・一口飲んでみる。凄い。なんと、美味く感じる。なんかうれしい。ストレートだと何というか輪郭がイカツい。うわー! すごい。来る!! 押し寄せてきてる。

・何が、というのは、あまりに複雑すぎてテイスティングノートやレビューブログに頼らざるを得ない。でもそれは「前評判」に過ぎない。現時点の俺自身の舌で味わわないと。正露丸の臭いとか世代的に実はよく知らないし。

・一通りストレートとそこに10mlくらい加水、あとはオンザロックで確かめながら飲んでいくと、だんだんアルコールのシゲキに慣れてくる。そもそも「46度の酒」なので、アルコールのシゲキはそりゃある。飲むと慣れてくる。

・慣れたとて、前評判通りの強烈な個性はいずれにせよ来る。目の前で焚き火が行われているか、誰かがゼロ距離で煙草吸ってんじゃないかと思うような激烈な煙の味、(濃い緑の瓶のビジュアルも手伝って)病院や理科準備室を思わせるような薬剤臭、パンチのあるアルコールが直に舌上に乗っかってくる刺激。どれもすごい嫌な言葉で表現せざるを得ないような味わいなんだけど、「総じて美味い」のが不思議すぎる。

・ふと集中を解いた瞬間に「甘み」が急に来て、大いにビビる。フルーツなのか分からないが、凄く爽やかな味が来る。何に似てるかは、あまりに他の要素が強すぎて今の舌では見つけ出せない。モルト自体の甘みなのか?

・調べると「レモンピール」「青リンゴ」「トフィー」「チョコレート」「麦芽の甘み」などの文言が。なるほどね(思考停止)

・オンザロックで氷が溶けてくると「甘み」の領域がより広がり、急に口当たりがフッと優しくなって驚く。ツンデレかい。味のバランスと変化の仕方が重層的過ぎるざます!!

・うーん、これはヤバい。わかんないけど、飲み重ねていったら、その時々で味の知覚も変わる気がする。何の香りや味がどう出てくるかが違ってきそう。前評判通り、物凄いウイスキーだ。このウイスキーを、それも大いに気に入ってしまった自分は、もはやウイスキーLOVERとして一人前だろう。アードベッグは自分にも酔わせてくれるんだなぁ。鮮烈な体験だ。

・愛好者団体「アードベッグ・コミッティー」に、酔いの勢いからか、しっかりめにメールアドレスを打ち込み、登録させていただきました。これで俺も「アードベギャン」の仲間入りかい!? オイラもついにベギャンなのかい!?!? とにかくもっと飲み重ねて変化を楽しみたいと感じる。ヤバいぞ、アードベッグ!

・なんというか、非常に楽しそうですね。

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