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NSC時代のコントが今も教えてくれること


今月頭から始めた村上芸人自伝も、早いか遅いか節目である10回目を迎えました。
読んで下さってる皆さん、NSCで僕が体験した手前味噌過ぎる話にいつもお付き合い頂き、本当にありがとうございます。
これまでこの場所で話してきたことは自伝というくらいなので、エピソード的な要素が記事の大半を占めていました。
しかし、今回は記念すべき(?)10回目の投稿です。
なので、ちょっとだけ趣向を凝らしエピソード重視というより、当時やっていたコントの紹介、その成り立ち、しずる(はたまた村上、池田個人)の細かい解析なんかを話させてください。
言い換えれば、“芸人自伝”とはまた別のマガジン“コント台本&解説”のスタイルに近い形でNSC当時の1つのネタを振り返りながら、徹底的に分析したいと思います。

それともう一点、前回までは“ここからは有料”となるラインを全体の文の半分くらいのところで設けていましたが、この約1ヶ月書き進めていく中でその設定ってどうなのかなと考えるようになりました。
そこで、読者の皆さんに意見を募ったところ「もっと上でいい」という声が思っていたよりも多く見受けられました。
それを受けて、僕は改めて考え直してみたんです。
それまでは「前半だけでも無料で見てもらってこの記事に興味を持ってもらいたい」と考えていました。
でも、それに対し「購入してくれた方々に少しでも有益と思ってもらえる部分を増やしたい」という思いが芽生えてきました。
読んでくれる人に楽しんでもらいたい、という気持ちに変わりはありません。
ただ、“変わらない”ために“変わっていく”ことも大事だなと。
なので、今まで有料で楽しんでくれていた方々に“変わらない”楽しさを届けるために、形を“変える”ことにしました。
ややこしい言い方ですが、無料で読める割合を減らさせて頂くということです。
どうかご理解頂けたら幸いです。
※僕はラーメンが大好きなんですが、この考えはその業界の重鎮であり続ける「春木屋」さんの精神をパクったものです。(笑)
(参照) → http://www.haruki-ya.co.jp/feelings/

その上で、当記事を何卒宜しくお願い致します。


秋も深まってくる頃、しずるは相変わらずネタ見せを繰り返していました。
いくつかの選抜クラスにも入るようになり、それに付随してコント作りも加速していきました。
その中でも、特に印象に残っているコントがあります(自分のネタでこんなことを言うのも恥ずかしいのですが)。
それは前回の記事でも軽く触れた、後にTV(フジテレビの『レッドシアター』)でも披露することになった1つのコントです。
改めて、ここではそのコントの内容をポイントポイントで説明も加えながら、最後には分析もして話していきたいと思います。

さて、そのコントというのは『将棋部』というネタです。

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