村上が作ったコント&解説 〜その7〜
この記事はYouTubeのしずる公式チャンネルに上がっている村上作のコントを、最後に解説を添えて置いてくものです。
今回紹介するのは『出逢うべく二人』というコント。
それでは、ご覧ください。
【解説】
僕がコントを作る際、その選択肢の一つに“何かしらの作品をオマージュする“という手法があります。
このコントは、まさにですよね。(笑)
誰がどう見たって、ジブリの影響をバリバリに受けてますから。
だって、トンボって名前が出てきますし、劇中に『魔女の宅急便』のテーマソング「やさしさに包まれたなら」も流れています。
(原曲は使わず、もちろん松任谷さんの声ではなく他の方の歌ったフリー音源を使っています)
このように、ジブリの世界観を拝借した理由は大きく分けて2つあります。
まず、僕自身がジブリ作品に漂う空気感が好きだということです。
自然の匂いみたいなものがバンバンに感じられるあのくすぐったい雰囲気。
その中に入ってみたいという衝動に駆られるんです。
曲のタイトル通り、包まれたいんですね。
これは、笑いを生むための欲望ではなく僕個人の欲求です。
やっぱり、好きなことをするっていうことに僕は重きを置きたいんですね。
このコントを作るきっかけみたいなものは、そういった部分が多くを占めています。
実際に「やさしさに包まれたなら」が流れる中、ほのかを演じるのはとても心地の良いものでした。
なので、ここまではただのエゴです。
そして、このコントを作ったもう一つの訳ですが、それは池田がジブリに出てくる男の子をやったら似合うだろうなと思ったからです。
ただ、ここで鍵になるのは見た目は純朴そうな感じだけど、内面はヤバい奴だということ。
ピュアな2人が完全に出会いそうなのに、池田からは一向に出会おうとしない。
ジブリの世界観をたっぷり見せて舞台は整ったというところで、一気にひっくり返す。
これがやりたかったんです。
「じゃ!」
この一言でウケるなんて、そこまで思っていませんでした。
ここに関しては、やりたかっただけですから。
でも、今までコントをやってきた中でも、あのウケ方はコント史上3本の指に入るくらい気持ちの良いものでした。
思いとウケがバチッとハマった感触。
本来なら、僕が1回目にツッコんだ時に終わりたいくらいです。
一応続きも書きましたが、理想としてはそこで終わっても良いなと。
ヒト落ちで良いコントって、優良なコントだと思うんです。
そんな感じでこのコントを作りました。
以上のことを加味すると、やはりこのコントは単独だからこそできるネタです。
また、フル尺でどこかでやってみたいですね。
てなところですが、こんな感じで有料記事の“コント台本&解説”ってマガジンもあるのでそちらもよかったら気にしてみてください。
これよりめちゃくちゃ長い解説ですが。(笑)
それでは。
あなたのお心をもし本当に気が向いたらでいいのでお与えください! そしたら、また自分の言葉に責任を持って皆さんに発信できます! ここを僕の生活の一部にして行きたいと思っておりますので!