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004.会社を辞めてみるということ

誰にでもあるだろう、青天の霹靂ってやつが。

ある人が突然会社を辞めたという。その人はその会社では相当な有名人で、辞めた事に周囲は騒然となった。彼が辞めた理由は、簡単にいうと「辞めざるを得ない状況になったから」だそうだ。政治的に嵌められたというか、なんというか。

私もおととし、はじめて転職したからわかるけど、会社というのは案外辞めるのが難しい。

なぜ難しいといえば、ざっくりいうと「辞める決断をするには、会社はあまりに居心地が良すぎる」のだ。

「辞める選択肢」と、「辞めない選択肢」を両天秤にかけると、「辞めない選択肢」の方が、簡単で、安心で、安全なのだ。辞めるのは不安だし、次は何をするかを決めなければいけないし、下手をすると生活していけなくなる。一方で、同じ場所にずっと勤めていれば、毎月給料がもらえるし、ローンは組めるし、仕事は自動的に割り振られる。自分の仕事をするのに営業する必要もない。サラリーマンなら、多少の根回しは必要だけれども。

たとえ「辞めたい理由」が100コあったとしても、それらの「安泰」と天秤にかければ、いつだって「辞めない選択肢」が勝つ。

しかし、いざ辞めてみると、殆どの人が口を揃えて言うように、「なぜもっと早くに辞めなかったんだろう」と思う。今の自分なら、辞めたい理由が100コあったなら、「あっさり」と辞めるだろう。その決断にはおそらく3秒もかからない。

つまり、辞める前と後では、「人間が変わっている」のだ。

そう考えてみれば、どんな理由であっても、何はともあれ「いちど辞めてみる」のが面白いと思う。

人生は本当に何が起こるかわからないのだから。

あけましておめでとうございます。
本年もぼつりぼつりと、進めて参ります。

※写真は年末に行ったGENTのRCRの図書館。



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