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017.男尊女卑を支える女子たち

育った環境というのは恐ろしい。

私は、「一般職が存在しない会社」から、「一般職が存在する会社」に移動してきた。
すると驚くべきことに、メールの転送とか、水遣りとか、お菓子配りとか、「バイトみたいな雑用をやって、寿退社する女子(一般職)」の存在がいて驚く。さらに驚くべきことに、その存在に他の女性社員(総合職含む)でさえ、疑問を抱かないのである。

マジかよ、30年前の風習だぜ?と、私なんかは引く。おおいに引く。

なるほどこの会社には、同世代には私を除いて「女性がいないわけだよ」と納得する。

また、そういう一般職女子の存在があることが、自分(総合職女子)を含めた「男尊女卑」に繋がってることに気づいてないのが、おそろしい。

「女はこうあるべき」という化石の存在(一般職)を残すことが、相対的に総合職女子を「男まさりの女」のような、前近代的な存在にしてしまうことにもつながるわけだ。

総合職も一般職も、両方とも女性であることに変わりないのに、存在が二分されて、ややこしいことこの上ない。

結果、家のことを嫁に任せているオッサン上司が、女子部下が妊娠しようものなら「仕事はどうしてくれるんだ!だから女は嫌なんだ」と騒ぎたてることになる。
テメェの子どもはどこから生まれてきたんだよ?と、問いたい。

自分は(前近代的に)嫁を家に閉じ込めて「おウチのことをなんでもやってもらってる」から生きてられるだけで、女子部下の扱いすら不明なのである。「嫁を自由に働かせてるイケメン」に、せめて意見を聞いてこいや?と言いたい。

かといって、女子が全員、総合職の会社ならハッピーかといえばそうでもない。日本の老舗会社っつうのは結局のところ「男社会」だから、男の都合のいい人事しかしない。

前職では「子育てしてる”美人の”ママ」をPR的に出世させていた。ホント、男が考えそうなことだよね、と思う。
結果、出世してない優秀な若手男子達のモチベを駄々下がりにさせていた。

しかし、こうした男尊女卑と戦ってきた女性の諸先輩方が、やがて「嫁が欲しいぜ」言い始める。その構図は女性自身が、男尊女卑社会にどっぷり浸かってる証拠なのである。

しかし、いまどきの女子たちみてみなよ。
「インパクトドライバーもうまく使えない男って、萎えるわ」とか、あるいは「インパクトは私の方が使い方うまいから、そこは争わんでいい」とかサラッと言っちゃう?
彼女たち(20代)は、3DCADもSHOP botも、組み立てもサラリとこなしちゃうスーパーウーマンである。しかもキュートで可愛い。学歴もバッチリなくせに「大学院とか行っても、マジ無駄っすよ」とか言ってて、かっこいい。

一般職女子とか、学歴とか、成功とか、こどもとか、結婚とかの同一線上に価値観は、ここ数十年くらいだけの瞬間的な価値観でしかない。

映画も、「今の時代の女子」に作ってもらった方がインパクトがあっていいはずだよ、ホントに。てか、誰かひとりの映画監督だけを崇めるとか、ネームバリュー崇拝という行為そのものが、そもそも古いよね。

↓完全同意のノートでした。

https://note.com/akiko_saito/n/n9b1b3581843c

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