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【デザイン】書体とデザインで文字を擬人化

コロナ禍中に、筒井美希さん著の「なるほどデザイン」を改めて読み返してみました。デザインにおいて、重要なことが分かりやすくまとめられており、制作物を見つめ直すキッカケとなりました。見た目も楽しく、デザインに関する仕事をしていなくても面白いと思うので、ぜひ読んでみてください。
その中で紹介されている「デザイナーの7つ道具」のひとつに、“擬人化力”があります。書体や色・文字間などデザインを変えることで、結びつく人物像を変えることができるというものです。


“擬人化力”に挑戦!

これは、非常に面白いと思い!と、言うことで、今回「静岡花子」という名前で3パターンの人物像を想定し、3人の静岡花子さんを表現してみました。

さて、次の1〜3の画像を見てそれぞれどんな年齢で、どんな人物かを想像してみてください。

想像し終えたら、次に進んでくださいね。


3人の静岡花子さんは、それぞれんどんな人物像でしたか?

人物像の結果を発表します!

① 年齢:10歳 人物像:外で遊ぶのが好きな元気で活発な少女

使用したフォント▶︎ DS青空
太く抑揚があることで活発さを感じ、角に丸みがあることで可愛らしさも感じる書体を選びました。カラフルで彩度の高い色を使用し、クレヨンで書いたような質感を足し幼さを表現しました。

② 年齢:28歳 人物像:清潔感漂うおしゃれなOL

使用したフォント▶︎筑紫B丸ゴシック
細めのゴシック体で清潔感があり、角の丸みで女性らしさも感じる書体を選びました。色数は絞り、細い線やパステルカラーで優しい雰囲気を表現しました。

③ 年齢:38歳 人物像:丁寧な暮らしを楽しむ女性

使用したフォント▶︎ A1明朝
細めの明朝体で高級感がありつつ、細部の丸みや曲線で女性らしさも感じる書体を選びました。色はアースカラーを使用し、丁寧な暮らしをしている女性が好みそうな素材感やイラストの要素を入れました。


みなさんの想定した人物像と合致していたでしょうか?(合っていると嬉しいです!)

まとめ

デザインをどんな人に、どんな印象で届けたいかで選び方・作り方が変わります。適切な印象で効果的に伝える為に、どうしたら伝わるかをを考え客観的に見直さなければと改めて思いました。

また、今回のように、みなさんの家族・友人など、身近な人物を表すならどんな書体やデザインにするかを考えて、制作してみるのも面白いかもしれませんね。