1人目 厳しい一言できっかけをくれたラジオDJ S.Sさん

イニシャルじゃ分からんわい!って?

ちょっと迷ったんです。ラジオDJの方なので、フルネームでもいいかな、と。もし何かのきっかけでご本人の承諾得られたら編集します。。。

さて、本題に入ります。
まさしく、この方の一言で、私は上京を決めたと言っても過言ではありません。

あれは2014年の秋、私が25歳の時でした。当時私は、広島のコミュニティーFMでパーソナリティーをしており、「東京でかっこいいラジオがやりたいな」と漠然と思っていました。

しかし、局のオーディションは通らない、事務所のオーディションにも受からない、コミュニティーFMでパーソナリティーをやり始めて丸3年、年齢は20代後半に突入(今考えれば十分若かったが)、前に進みたいのに現実は何も変わらない・・・。

そんな時、クラブで一緒にDJをしていたラジオDJのS.Sさんに何気なく相談したのです。

「東京でラジオやりたいんですよねー。でもなかなかチャンスないですし。どうやったらなれますかねー。」

怒られました。

「そんなん俺に相談されても困るわ。俺だったら、東京でやりたかったら何もなくても東京行くわ。今東京でチャンスがあったって、いきなり東京に出て、東京の空気感も分からずに何も喋れないでしょ?」

一番考えないようにしていた答えを突き付けられた瞬間でした。

よくある「ミュージシャン目指してギター1本持って上京しました」みたいな話。ちょっとだけ、カッコ悪いな、って思ってたんです。自分だったら、わずかにでも東京でそれ関連の仕事見つけて、土台作ってから上京したいなって。

でもそうも言っていられなかった。広島での生活は、金銭的にはよくなかったかもしれないけれど、一応ラジオの仕事ができて、学生時代の友達がいて、新しく友人・知人もできて、温かくて、心地よくて。でも、心のどこかで、何かを変えなければいけないんじゃないかって思っていた。いつまでもぬるま湯につかっていてはいけないんじゃないかって、なんとなく感じていた・・・。

理由はいくつかあったけれど、最終的にS.Sさんの言葉が大きな大きな後押しとなり、私は4ヵ月後には上京していた。

ああいう言葉って、言えそうで言えない。下手すると、人の人生を大きく左右してしまうかもしれないし、それに対して責任を負いたくないし。私だったら、あんな相談、やんわり、適当に返しちゃうな。

気付けばあれから4年半。
未だ何も成し遂げられていないし、途半ば。だけど上京したことに後悔はしていない。
この先自分がどうなるか分からないし、心折れて諦めてしまうかもしれないけれど・・・。

いつか、S.Sさんと一緒に仕事ができる日が来ればいいな、と。
今はまだ思っている。

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