【観劇レポ】『NAIKON AID 2024』~劇団ナイスコンプレックスクラウドファンディングイベント~
ネタバレます。入場案内してた早野さんに許可もらってます。どこまでも書いていいって。そりゃそうでしょうよ、今までも何度も上演してるんだもの。今まで知らなくてホントにごめんなさい。もったいないことした。ていうか、これからも上演してください。クラファン?集金イベ?上等っす、全力で応援さしてもらうっす!劇団を継続させるのどれだけ大変か知ってる。良いもの作っても観て貰わないと、続けていくのは本当に大変だもの。いいよ、やろうよ。どんどん!全力応援…!
【これは私という人間を通して、初めての「ナイスコンプレックス」という作品を浴びた観劇レポです】
そして推しを(むしろ「だけ」かも💦)特に細かく観てます。地下劇場ならではの距離感と空気で、めちゃくちゃに近かった。そして良い席でした。全身をくまなく観察して焼き付けました。彼らは初合わせ、私も初見(一回限り)の奇跡の瞬間…!本気で心が震えて逃げ出したい気持ちになった。
開始1分
「拝啓 お母さん あなたのすべて、僕でした」古谷大和、もう両目から落涙。しかも、左目、、、右目、、、って順番で。開いたままの目から、こんなに綺麗にながれるんだね涙って。ここまでで、勝ち確。あらすじすら読まないネタバレ回避民なので、お母さんをめちゃくちゃ愛してる息子、って思ったの。感謝の手紙?…そういうお話しなのかぁ、、、って。
……甘かった。マジで、辛かった。痛かったのは胸だけじゃなく、古谷大和が母を殺す役なんてっていう、、それを今この至近距離で観る現実。逃げ出したかったのは、そういう理由。
そしてもうひとつ。私も母と二人暮らしなので、ずっと「明日は我が身」「子育ては洗脳」がよぎってた。だから本気で辛すぎた。それを演じる推しは、いちいち言葉に音に、傷ついて表情を崩す。こんなに間を取ったら、周りの役者さん困るだろうなってレベルで、気持ちでセリフを言う。あぁ、あえて書く。初合わせもいいけど、芝居でも観たかったよ。推しが作りこんでめちゃくちゃに心身を費やして、削って絞り出して、舞台上で全力で戦った「健介」を。→夜の回でキムラさん「また大和の健介が観たい」って言ってたけど、たぶん、芝居の方もってことじゃないのかなぁ…そう、それ!ってなったもん。まぁきっと推しが言ってた通り、朗読でも違うものをだしてくるんだろうけど、手放しで芝居に全振りしたのを観たいよ、うん。
初合わせだからこそ、っていう場面もいっぱいあった。大和くんの芝居に見入ってる他のキャストの方々。驚きっていうか、唖然っていうか。特にバスコさん。まぁまぁいい役どころで、いいポジションで、大和くんをはさんで親友役の尚哉くんと、対になってる。でも、大和くんをすぐ後ろでずっと見てるの。気持ちわかる。初合わせであのクオリティ見せられたら、そうなるんだ。。。って。後輩役なんだけど、めちゃくちゃ大事なシーンあって、裁判で証言するの。お母さんをどれだけ大事にしてたか。それがもうね、芝居できる人ですけど、それ以上に素直なんだろなぁ。。。好感度爆上がり。→夜の回でバスコさんにシャンパン注いでもらって、爪写真撮りました。著作権フリー確認済み笑……それいつか自慢したいので、大きく育ってほしい。(子供かよ笑)
あと、尚哉くん。冒頭のシーンで涙こらえてたって言ってたけど、こらえきれてなくて。ずっと下むいてて。でもそうすると余計に流れるよね、いろいろ。すごく素直でいい人しかいない。劇団員さんも言わずもがな。真っ直ぐな芝居して、盛り立ててる。特に、、、
お母さん。早野さん。声も芝居も、好き。まさか人柄も好きになるとは思ってなかったけど、全部好き。普通に客入れ担当してて、気さくに話しかけてくれて、、、好き。この人が大和くんのお母さんで良かった。んでも、、、早野さん年下なんだが!…マジか…!
……やっぱ推しは息子ってことで笑
「ママね、この店をコーチャンフォーみたいにしたいの」健介のバイト先のママが、何でも買える店にしたい、って出てくる。ショッピングセンターみたいな感じ?……道民、もしくは元道民しかわからん笑…知ってる元道民どっちも観られてないなぁ、さみしいなぁ。。。→夜の回、キムラさんより。前は「ドンキホーテ」にしてた。でも、より北海道らしく、と思ってコーチャンフォーに変えた。
痴呆の母を抱えても芝居をやめないし、誰にも母の病状を言えない健介。……母との約束を守ってたから。他人に迷惑かけない。お金は借りずに切り詰めろ。あぁ、子育ては洗脳。親の言うことは絶対。でも悪気がないんだから、仕方ない。親を大事に思うからこそ、教えは自分の中にずっとある。反対のことを教える親もいるよね。困ったら誰かに助けを求めろって。だから、教えを守る息子はどんどん追いつめられていく。お金が底をつき、心中を決意。……また一段と痩せてやつれた推しの理由が分かった。きっとセリフにある通り「食事は2日に1回、ほぼ睡眠を取れなくなった」みたいな役作りしてきたのだろうな。ただでさえ仕事が途切れないのに、ストイックにもほどがある。椅子に崩れ落ちて泣くところ、背骨が浮いてて心配になった。、、、やっぱり芝居じゃなくて良かった。うん。このストイックさ、稽古期間&公演期間やられたら絶対に倒れる。、、、キムラさんやっぱり次も朗読で。セカンドテイクでよろっす。。。
救いだったのは、殺すシーンを演じてたのは幼少期の健介を演じた女優さん。別作品で、同じシーンを何度も観てたのに、相手が最愛の母なのは無理だった。よかった。いやでも、観たかったなぁ。。。(どっちやねん)でも。どっちもホント。辛すぎて観てられなかったけど、大和くんは「茫然自失」の表情だった。決意したときは目が空虚を捉えてた。ゆっくり、床に手をつかないと立ち上がれないほど、焦点が合ってなかった。そして幼少期の健介が母を絞め殺すところを、まっすぐ視点の定まらない目で、、、見つめてた。
キムラさんこんな本かくんだ、って夜の回で大和くんが言ってたんだけど、まさにそれな。……実は「ゲズントハイト~お元気で~」を観てたんだけど、全然ちがうのよね。演出作品もおとぎ裁判とかチャー研とか、、、同一人物ですか?ってレベル。幅広いいろんな本かくんだ、ちょっと嫉妬するわ。……キムラさんも結構年下なのね…!じゃあキムラくんでいいかな笑
救いのある終わりで良かった。本当に良かった。観て良かった。焼きそばは食べきれなかったけど、お酒は美味しかった。今度道玄坂で不定期開店されるスナックキムラに行っても良いですか。良いですね。そちらではシャンパン入れます笑
ほぼ泣いてたってくらいの推し、一回限りの初合わせ、朗読劇だけど古谷大和の独り芝居にも思えた。→夜の回で、消耗したって言ってたけど、そうだろうなぁって、、、納得でしかない。焼きそばはお代わりしてたし、お酒もウイスキーロック→マリブコーク→シャンパン…10杯以上は…ね。入れてもらってるから、飲まないと!って感じ。だから、毎回ちゃんと空けてて…そういうところよ推し。無理しないでよ、って心配。。。それでもちゃんと会話してたし、いつもの挨拶もしてたし、お見送りも(最初の方に出ちゃったから後半はわからんけど)しっかりしてた。ホントにホントにお疲れ様でした…!
・・・ここからは個人的におもったことなので、読まないことを推奨します・・・
私もいつか老老介護で疲れ果て、母と苦渋の決断をすることが有るかもしれない。でも失敗しない方法を選ぼうと心に決めました。私もきっと誰かに助けを求めることなんかできないし、かといって見捨てることも出来ない。それは誰が何といっても、変えられないもの。性分とか生きてきて得たものとか、親子関係とか親戚関係とか、周りの人間との距離とか温度差とか。そして、それが大事な家族ならなおさら。自分が頑張れば済む、自分が我慢すれば済む。それが当然だと思ってるから。子育ては洗脳。生まれてから今まで、そうやってきたという道筋もある。そこにあるのは、それぞれの人生の結果。親から子へ。子から親へ。他人には分からない、血縁だけの絆。だから今を大事にしよう。一瞬一瞬、こうして幸せだと感じられること。今日も母が元気で良かった。願わくば一日でも長くこの時間が続きますように。
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