合コンして背伸びして友達になった
天狼院ライティング・ゼミの課題14回目、最近ずっとウェブ掲載されていたので調子乗ってたらボツになっちゃいました。
慢心禁物。
今回は、大人になってから友達を作るには?という話です。
ありがたいことに、私は昔からとても友達に恵まれていて、色んな刺激をもらったり和んだりしてるんです。
そんな私なので、友達をテーマに書いてみました。
ボツになった友達の話
<タイトル>
合コンして背伸びして友達になった
四谷の荒木町。
のんべえな私の自分史上最高の飲み屋街。
そこで見かけたのがこれだ。
「一生付き合いたい仲間の会」
店の入口にある「本日のご予約ボード」の予約名が偶然目に止まった。
いつものように急ぎ足で飲み屋に向かっていたのだが、二度見してしまった。
何だこれ。
最高じゃん。
さすが最高の飲み屋街。
どこの誰だか分からないが、最高な会があるもんだ。(私も入会したい)
友達って大人になってからはなかなかできない。
「一生付き合いたい」レベルとなると相当ハードルが高い。
学生の頃は、家が近所だとか、出席番号順で隣だとか……
きっかけは何にしろ、なんか気が合うと友達になれたもんなのに。
大人になるってそういうことなのか?
かと言って、いっぱい友達が欲しいというわけでもないのだが。
「背伸びの会」
私はこの会に所属している。
こういう言い方をすると大げさだが、一緒に背伸びをする友達がいる。
12年前、私はよく合コンに行っていた。
目的は2つ。
彼氏を作ろうといういわゆる合コン的な目的と、仕事ばかりだとつまらないので面白い人と飲みに行こうという目的だ。
いっぱい合コンに行くと、楽しい会にするにはどうすればいいか分かってくる。
自分で幹事をして、相手の幹事に仲のいい友達を連れてきてもらうのだ。
友達の友達とは気が合う理論だ。
この理論に気づいてから、途中で帰りたくなる合コンは無くなった。
「背伸びの会」は合コンから生まれた。
高校の同級生で部活も同じだったKくんが男の子側の幹事。
大学のサークル友達で仲のいいHくんを連れてきてくれた。
仕事柄接待が多く、高級で美味しい店を沢山知っているというHくんは、年末の忘年会ラッシュで疲れ切り、焼肉の肉を何度も網からこぼしていた。
友達の友達とは気が合う理論は正しく、箸をうまく扱う最低限の握力すら失っていたHくんにツッコミを入れたりしながら、楽しい会になった。
「またみんなで美味しい店に行こうね」
そんな感じで始まったのが「背伸びの会」だ。
浅草橋のビストロ、銀座の天ぷら、浅草の寿司、恵比寿の中華……
Hくんセレクトで、一人1万円ちょっとくらいの、20代にとっては少し「背伸び」をする店に少しオシャレして行く。
同じサークルだったというSくんも加わり、私とKくん、Hくん、Sくんの4人、時には別の友達も一緒に、背伸びを楽しんだ。
お代は割り勘で対等な関係、自分で稼いだお金でいい店に行く、そんなことも心地よかった。
今ではみんな、それぞれ結婚し子供もいるが、30代後半になった今でも時々集まる。
「年齢的に背伸びじゃなくなっちゃったね」と言いながら。
なぜ10年以上も続く友達になれたのか。
振り返ってみると、「背伸び」というテーマを示したからなんじゃなかろうかという答えに行き着いた。
テーマを示すことで、目的を共有化できる。
そうするとお互い声をかけやすいし、「〇〇をするならこのメンバーだ」となりやすい。
会う回数、話をする回数が多くなると自然と信頼関係が深まり、一緒にいて楽しい間柄になってくる。(もちろんそうならない場合もある)
友達の友達とは気が合う理論も加わると、さらに可能性が高まる。
背伸びをして美味しいものを食べに行くというテーマ、目的を共有化したことで誘いやすくなり、会う回数が増えた。
何もなければ最初のうちは誘いにくい。何と言って誘えばいいのか分からない。
背伸びというテーマがなかったら、合コンだけで終わっていたかもしれない。
会って話をする回数が多くなると、こんなことを大事に思っているんだなとか、いつも気遣ってくれてありがたいなとか、お互いの人柄が見えてきて心地いい関係になったのだ。
私が信頼しているKくんの友達だ、という事実も、関係性作りのための安心感のベースになった。
つまり、仲間になってから友達になるということだ。
仲間とは、共通の目的意識を持つ関係のこと。
友達とは、何もなくてもお互い心地よいと感じる関係のことだ。
(ちなみに、悟空とベジータは仲間だけど友達ではない)
他には、演劇というテーマからできた友達もいる。
元々は友達の友達で、演劇をやっているYちゃん。
彼女の舞台を見に行くことで仲良くなった大好きな友達だ。
友達って大人になってからはなかなかできない。
「一生付き合いたい」レベルとなると相当ハードルが高い。
だけどまずは共通の目的となるテーマを掲げて仲間になってみる。
物理的、精神的な距離を縮め、何もなくても心地よい関係性が築けたら友達に発展するかもしれない。
のんべえだった私も今や一児の母だ。
ママ友というのは名前こそ「友」とついてるが、ママをテーマとした仲間のことだと気づいた。
もしかするとその中から本当の友達が出来るかもしれない。
「一生付き合いたい仲間の会」を見かけた荒木町で、いつか「一生付き合いたい友達の会」ができたら最高だなと思いながら、今日もせっせと授乳をする毎日である。
講評
・リーダビリティが弱い
ところどころ説明不足なところがあり、勿体無かった。
→エピソードの状況説明をもう少し丁寧に
時系列が分かりづらい。
いつ、何が起きたのか?
今書かれている情報は前に書かれた情報の過去なのか未来なのか?
→接続詞の使い方を工夫して時系列を明確に
・エピソードは面白かった
反省点
勢いよく書いて、ほとんど読み返さずに提出してしまったんだよな。
(言い訳w)
普段から、それ説明しないと分かんなくない?というところをすっ飛ばしちゃうので、ちゃんと読み返さないとダメですね。
でも、エピソードは面白いでしょ。
大人になってからは、まずテーマを掲げて仲間になってみようよ!
友達ができるかもよ!
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