自分を定義する言葉が自分を作る
私は◯◯だ。
このように人は自分をいろんな言葉で定義する。
そして自分を定義する言葉にネガティブな表現を使う人は多い。
「私は不器用だ」
「私は人見知りだ」
「私は可愛くない」
「私は仕事ができない」
では「私は不器用だ」と言っている人は、本当に不器用なのだろうか?
私はそうじゃないと思う。
私は不器用だと自分を定義している人は、「自分は不器用だから出来なくてもしょうがない」という保険をかけているに過ぎない。もしくは不器用だからというのを理由に、何かをやることを避けているだけだ。
私も昔は自分のことをいろんなネガティブな言葉で定義していた。自分のことを不器用だと思っていたし、可愛くないと思っていたし、仕事も出来ないと思っていた。
でも今なら分かる。
私は不器用だったのではなく、自分を不器用だと定義することで不器用な自分になり、可愛くないと定義することで可愛くない自分になり、仕事が出来ないと定義することで仕事が出来ない自分になっていたのだ。
自分を定義する言葉は、そのまま自分をそのように作るのだ。
不器用だと思っていると、不器用だからと最初から諦めて不器用なまま甘んじてしまうので決して器用にはならないし、可愛くないと思っていると、可愛くないからと可愛くなる努力をすることさえも諦めて可愛くない自分のまま何も変わろうとしない。
「私は◯◯だ」とネガティブな言葉で定義することは、「私は◯◯だからしょうがない(だから努力もしない(しても無駄))」と諦めてしまうことだ。
でも不器用な人でも何度も何度も練習すればいつかは絶対器用になるし、可愛くない人でも可愛くなる努力をすれば今より絶対可愛くなる。
どうせ自分を定義するなら、ネガティブな言葉ではなくポジティブな言葉で定義した方がいい。
「私は器用だ」
「私は可愛い」
「私は仕事ができる」
このように自分を定義した瞬間、そうなるために努力をしようと自然に行動するようになる。
「私は器用だ」
だからこれだってきっと上手く出来るに違いない。今はまだ慣れてなくて上手く出来ないけど、何度も練習しているうちに上手く出来るようになるはずだ。もっと練習しよう!
「私は可愛い」
誰がなんと言おうと私は可愛いのだ。だから他人の声なんて気にしない。私を可愛くないという人がいたなら、もっともっと可愛くなってやる!じゃあ、もっと可愛くなるためには何からやるのがいいかな?
「私は仕事が出来る」
この前ミスをして上司にこっぴどく怒られた。でも私は仕事が出来る人間なのだ。だからこのミスから学び、次はもっと上手く出来るように工夫しよう。さて、どのように仕事をしたら上司から認められるだろうか?
このように自分をポジティブな言葉で定義すると、その定義した言葉通りの自分になるように行動し始める。だから私は自分をネガティブな言葉で定義しないように気を付けている。
特に私が言わないように気を付けている言葉は、
「もう歳だから…」
という言葉だ。
私はこの言葉が大嫌いだ。もう歳だから何なのだ。歳をとったから覚えが悪くなったとか、歳をとったから太りやすくなったとか、そんなのただの言い訳に過ぎない。
60歳を過ぎてからトレーニングを始めて驚くほど筋肉をつけて締まった体を手に入れた女性もいるし、60歳を過ぎてから運転免許を取得した人だっている。
何歳になっても努力すれば覚えられるし、何歳になっても努力すればスリムな体型を維持することだって可能だ。
私は自分を「絶対に太らない」と定義している。だから歳をとって太りやすくなったという実感も全くないし、太らないと決めているので、暴飲暴食をしたり無駄にお菓子をダラダラ食べたり、カロリーの高い食べ物を好んで食べることもない。
もし自分をネガティブな言葉で定義しているなら、今すぐにポジティブな、なりたい自分としての言葉で定義するべきだ。
人間、簡単には変われないとはよく言うけど、案外簡単に変われるものだったりするのではないかな、と私は思っている。
どこかにいる誰かのために、少しでもお役に立てると嬉しいです☆