学生時代にやっておいた方がいいこと、社会に出てからもやった方がいいこと

「大学生のうちに自分で稼げる力を身につけておいた方がいい」

なんてことはSNSでよく言われているが、私が学生時代にやっておいた方がいいと思うことは、「常識というマインドブロックを外すこと」だ。

学生時代にいくら稼ぐ力を身につけたとしても、常識の中で生きている限り幸せにはなれないと思う。

例えば稼ぐ力を身につけようとブログやYoutubeを始めたとする。
始めは「月に10万くらい稼げるようになればいいな」と考える。
そして月に10万くらい稼げるようになったとする。
そしたら今度は、「10万稼げたんだから今度は20万稼げるようになりたい」と思うようになる。
そんな思いで努力を続けた結果、月に20万稼げるようになった。
そしたら今度は、「次は30万稼げるようになりたい!」と思うようになる。

このようにどんどん稼げる金額が上がっていき、月に100万稼げるようになったとする。そうすればその人は幸せになれるだろうか?

答えはノーだ。

月に100万稼げるようになると、今度は150万稼ぎたくなる。それだけではなく、100万の収入が減ったりなくなったりする不安や心配につきまとわれるようになる。

「お金の使い方」や「お金との付き合い方」を知らない間に大金を手に入れてしまうと、人は上手くお金を使うことが出来ず、自分を幸せにすることは出来ない。

なぜお金があっても幸せになれないのか?

多分それは、今まで生きてきた人生の中で、「お金さえあれば幸せになれる」という常識を世間や親から植え付けられてきたからだ。

でも幸せはお金とか仕事とか恋人とか、「自分の持っているもの」で決まるわけではない。こういうもので幸せかどうかを決めるということは、常に他人と比べることで自分が幸せかどうかを決めているということ。

幸せの基準が自分ではなく他人との比較の場合、他人が持っていて自分が持っていないものを見つけると、自分はまだ幸せではないと判断してしまう。そしてそれが本当に自分の求めているものではなかったとしても、なんとか手に入れようと必死になる。

周りの友達が次々に結婚していくのを見て焦って婚活してしまう人も、幸せの基準が自分ではなく他人にある。
友達が昇給したり独立して収入が上がっていくのを見て焦りを感じてしまうのも、他人と比較して自分の幸せを決めているからだ。

このように他人との比較で幸せの基準を決めてしまうと、どれだけ多くのお金を手にしても、どれだけ多くのものを手にしても一生幸せにはなれない。

自分の本当に欲しいもの、自分の本当にやりたいことは、これまで植え付けられてきた「常識」というマインドブロックを外さない限り、見えてこない。

いい大学を出ていい企業に入り、安定した収入を得る
大学時代に稼ぐ力を身につけて独立(起業)する

このようなことが幸せになれる道だと思っている学生は多いと思うが、これらは親や学校、SNSやメディアなどから植え付けられた幸せの形であって、自分にとっての幸せとは限らない。

安定した仕事に就かず、アルバイトでお金を稼ぎながら海外を放浪するのが幸せだと言う人もいるし、
最低限の収入で田舎で自給自足生活をするのが幸せだと言う人もいるし、
休むことなく365日仕事をしているのが幸せだと言う人もいる。

世界の人口が約80億人らしいので、そうすれば幸せの形は最低でも80億通りはあるということ。
それなのにみんながみんな同じような幸せを求めるということは、それらの人が常識の中で生きているということだ。

幸せは常識の中ではなく、常識の外にある。
だから幸せになりたいのであれば、常識のマインドブロックが多くなる前に常識の外に出てしまうことだ。

社会に出ると、常識のマインドブロックはもっと多くなる。
学生のうちに常識のマインドブロックを少しでも外しておくことが出来れば、それだけ可能性は広がるし、新たなマインドブロックにかかることも防げる。

だから学生のうちにやっておいた方がいいことは、「常識のマインドブロックを外すこと」だと私は思う。

ではどうすれば常識のマインドブロックを外せるのか?
一番簡単で確実な方法は、「本を読むこと」。

成功者には読書家が多いとはよく言われているけど、その理由は彼らが常識の外で生きているからだと思う。

どんな本を読めばいいのか分からないという人は、自分が興味のある本を読めばいい。読む本は必ずしもビジネス系や自己啓発系でなくてもいい。小説でもいいし、なんならマンガでもいい。

私は自分が興味を持ったジャンルの本を次々に読んでいった。
東野圭吾や伊坂幸太郎のサスペンス小説からたかのてるこや沢木耕太郎の旅行記、ちきりんやホリエモンの本、心理学や行動経済学、マーケティングや財務・会計、料理や掃除などの家事系の本、宇宙や量子力学・スピリチュアルなど、そのとき気になった本を片っ端から読んでいったんだけど(もちろん今でも継続して読んでいる)、面白いことにこれだけ違うジャンルの本であったとしても、読んでいるうちに点と点が線になっていくのだ。そうなると読書が楽しくてやめられなくなる。
そして読書をすればするほど私は自由になったし、幸せにもなった。

ただ、どんな本を読むにしても「継続して本を読むこと」は忘れてはならない。

本は読めば読むほどマインドブロックは外れるので、読書の量が多ければ多いほど多くのマインドブロックが外れ、本当に自分の求めてることに気付きやすくなる。

私はAmazonのKindle unlimitedで本を読んでいるんだけど、月額980円でさまざまな本が読めるのでかなり重宝している。読める本は限られるけど、この限られた中でも面白い本はたくさんあるし、読みたい本がなくなるということはまだ一度も経験していない。

最近読んで面白かったのは、喜多川泰さんが書かれた「運転者 未来を変える過去からの使者」という本。

ストーリー仕立てになっているんだけど、ストーリーも面白いしそのストーリーの節々にいろんな「気付き」を与えてくれる。

同じ著者が書いた「上京物語 僕の人生を変えた、父の五つの教え」もすごい面白かった。ちなみにこのnoteを書こうと思ったきっかになった本。
これから大学生になる人、今大学生の人が読んだら少なからず人生は確実に変わると思う。もし私に子供がいたら、絶対読ませたい本。

いい大学生活を送っている人も、つまらない大学生活を送っている人も、
いい人生を送っている大人も、辛い人生を送っている大人も、
本を読めば確実に人生は豊かになるし、幸せに近づく。
そのことに多くの人が気が付けばいいのにな。

どこかにいる誰かのために、少しでもお役に立てると嬉しいです☆