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輪で繋がるやさしいコミュニティ ~ iOSDC Japan 2024振り返り ~

今年もiOSDC Japanにスタッフ兼スピーカーとして参加しました。毎年さまざまな言葉が頭をよぎりますが、今年は特に「輪」という言葉が自分の心に強く残っているため、その言葉をテーマに振り返りたいと思います(先に言っておきます。ちょっと無理やりですw)。

同志の輪

今年初の試みとして座談会を企画しました。正直何がどうなるのかわからなかったのですが、参加いただいた方の反応を見ると、「やってよかったなあ」と思います。

座談会を企画できたのも、登壇者や参加者も含め「もっとSwiftについて知りたい」「もっとよいiOSアプリを作りたい」という同じ志を持った人々によって作られた輪があったからこそだと思います。

端的に言えば僕の思いつきで始まった企画ですが、それでも座談会という形式にしたのには理由があります。

僕のXを見ている方はわかると思いますが、僕はSwift ForumsやSwift Evolutionのプロポーザル、Swift リポジトリのプルリクエストを見て、自分の知らないことを発見したり、プロポーザルの背景を理解したりするのが好きです。特にSwift Concurrencyについては、登場した当初からずっと追っています。

しかし、Swift 6に向けて非常に多くのプロポーザルが提出され、Strict ConcurrencyをCompleteにした場合の警告診断に対する数多くの修正が入るのを見て、「結局何が正しいのか!?」という状態になりました。

そこで、今回のiOSDC Japanでは、それらをまとめて何かしらの形で紹介したいと思ったものの、「自分の理解が本当に正しいのか?」という疑問がずっと頭にありました。

で、思ったのです。

「わからないのなら聞いてみよう。」と。

そして、きっと自分のような「なんかわかるようでわからない」状態の人はたくさんいるのではないかと思い、登壇形式で多くの人に聞いてもらえる形が良いと考えました。また、Swift 6対応はほとんどの人に影響があるものなので、多くの視点からの意見が聞ければ、皆それぞれの状況に合わせた有益な情報が提供できるのではないかと考え、座談会という形式に決めました。まあ…安易な発想ですかねw

登壇者の皆さんには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。とりあえず話すテーマを決め、あとは意見のある人が自由に話す、というスタンスでしたが、本番では非常に簡潔にまとまった意見を出していただき、ただただ皆さんの力量に驚くばかりでした。本当にありがとうございました。

当日話した内容は、事前打ち合わせ用のSlackチャンネルで話したことのごく一部です。もしご希望があれば、他のトピックに関してもどこかで紹介できたらいいなと考えています。

スタッフの輪

全員に感謝の気持ちを伝えたいのですが、特に同じTrack A担当の皆さんには本当に感謝しています。

今回Track Aは、コードバトルや座談会など、これまでにない形式のものが多く、オペレーションもイレギュラーでしたが、それでも担当スタッフ皆のおかげで乗り切れたと思っています。特にDay 1に関しては、僕が朝一に自分の登壇&Ask the Speaker、午後一に座談会&Ask the Speakerと、ほとんどスタッフ業務に参加できず任せっきりになり、感謝と申し訳なさでいっぱいです(特に座談会は直前30分で「あーしよう、こうしよう」といろいろと動いていただきありがとうございました)。

頼もしいスタッフの仲間に囲まれ、全員で良いイベントにしたいという思いで作られた輪をここでも感じました。

懐かしい輪

福岡に引っ越して以来、勉強会にはオンラインでしか参加できないため、iOSDC Japanやtry! Swiftなどの大きなイベントでしか会わない人がたくさんいます。

スタッフであるため、あまり長く話す機会はないのですが(それ以上にうろちょろしたい性分が主な要因ですがw)、やはり「久しぶり!」と挨拶できるだけでもとても嬉しくて、iOSDC Japanは大切な輪と再会できる場所です。

新しい輪

それと同時に、僕にとって、iOSDC Japanは新しい輪が作れる場所でもあります。

僕のXやSwift言語ガイドの日本語版、過去に書いたブログ記事を読んでいます、と話しかけてくださる人が今年もいらっしゃり、今年も新しい輪が作れたと思っています(僕の一方的な思い込みかもしれませんw)。

新しい輪が次は懐かしい輪になり、また次も…と毎年アップデートされていきます。突然入ってきた案件によって一人ぼっちで始まったiOSエンジニアライフですが、会場のどこに行っても知り合いに遭遇するようになりました。

これまでの輪を大事にしつつも、完全に閉じた輪ではなく、スペースを空けておいて、いつでも新しい誰かが入ってこられるやさしいコミュニティを作ろう、というのはiOSDC Japanがずっと掲げていることです。そうやって輪がどんどん広がり、もっともっとみんなで楽しめる場所になったら良いですね。

最後に

今年は直前に色々な出来事があったり、自分の登壇についても振り返りたい部分もあるのですが、もうかなり長くなってしまったので、とりあえず自分の胸の内にしまっておきます。

登壇者の皆さま、参加者の皆さま、スポンサーの皆さま、スタッフの皆さま、本当にありがとうございました!

来年あるとしたら10周年。また、みんなで楽しいお祭りができたらいいですね!

これで僕のiOSDC Japan 2024は終わりです。

番外編: ドーナツの輪

毎年ドーナツ配達員をしているのですが(僕の恒例行事)、今年はドーナツが約20分でなくなったというのは衝撃でしたwみんなそんなにドーナツを欲していたのか…

次あるとしたら座談会みたいにドーナツアンケートでもやろうかな…

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