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女性声優のオタクがスーパーフォーミュラをSFgoで観戦した話

前回

前回私が鈴鹿サーキットにてSFを現地観戦したこの記事なのだが
ありがたいことにモタスポファンの方々を中心にに沢山の反響をいただき、なんとスーパーフォーミュラ公式Twitter様からも反応をいただいた

推しである和泉さんにも届いたらしく
その和泉さん曰く、どうやらハイスピ制作企業・スタッフの中でも軽く話題になっていた模様
こっちのYosterも清渓川に連れて行かれるのだろうか

……オタクの怪文書がここまで拡がったのはなかなか心穏やかではないのだが
新参者の私が少しでもSFやハイスピに楽しい話題を提供できたのなら、前のめりオタクとして本望という思いもある
こういったコラボ企画が、ちゃんとファンを呼んでいるという声を示すのも、個人的には大切にしたい

豚もおだてりゃ木に登る
声豚おだてりゃレポが出る

ちなみに前回の鈴鹿での佐藤蓮選手とのトークショーは、SFのYouTube公式チャンネルにて動画がUPされていたので
現地に来られなかった方も、私のnoteをきっかけに知ったという方もよかったら観てみてほしい
とっても素敵な私の推しです

なんか推しがイケメンと仲良く話してるとムズムズするのは秘密だ

ちなみに大丈夫だとは思うが、前回も今回のnoteも案件でもなんでもない
ただのいちオタクが体験談をオタク語彙で書き連ねてるだけのもの
推しのお仕事に関わるのはひとつの夢ではあるが、今のところ夢は夢

というところで本編


はじめに

オタクというのは良くも悪くも影響を受けやすい

漫画・アニメを履修するにしろ、イベントに参加するにしろ、それは結局のところ情報を能動的に摂取する行動である故
そこで得た経験、感覚はその後の行動に少なからず影響が出る
ハマったキャラで毎度毎度オリジナルの卍解を考えるようなオサレな思考が生まれてしまうのも、そういう理屈なのだ
いつまで心が中学2年生なんだ

演者のオタクというのはよく推しの影響を受ける
推しと同じアイテムを買ってみたり、推しの趣味に手を出してみたり
推しが『この作品観てる!』と言ったら後追いで履修したりする
相手が芸能人じゃなければわりとアレな奴なのでは?と思わなくもないが、迷惑かけてないのならセーフの理論だと思う、うん

私は声優の和泉風花さんを推している
愛称は名前をもじって『いずみふ』

ちなみに、時折間違えられてしまうこともあるが『風香』ではなく『風花』さんである(小芝風花さんと同じ字)
せっかく素敵な字をしているので、覚えてくれたら嬉しい
まぁ一度所属事務所も間違えたのだが

主な出演作等は前回のnoteを参照いただければ
最近発表されたものだと『青のオーケストラ』にて、新入生の鈴木役として声を当てている

また先日『吉良きらら』役として出演した暴太郎戦隊ドンブラザーズの12話から丁度1年が経過した、時間の流れが年々早くなる、ただの老化だ

その和泉さん影響で私のTwitterアイコンは、彼女の好きな生物であるメンダコになっていたりする
彼女のメンダコ愛好っぷりはなかなかのもので、DAMカラオケにて視聴できる和泉さんのあにそんボーカル『adrenaline!!!/TrySail』の出演映像では私物のメンダコぬい(複数)と一緒に出演しているほど

そんな和泉さんの主演作
2024年放送の『HIGHSPEED Étoile(ハイスピードエトワール)』

HIGHSPEED Étoile(ハイスピードエトワール)
2024年放送予定

めちゃめちゃめんどくさいオタクの独り言なのだが『TVアニメ初主演』ではない
ショートアニメではあるが、和泉さんは過去に『おりがみにんじゃコーヤン@きんてれ』という作品で主役のコーヤンを演じている
こういう細かいことを気にするようオタクは友達が少ないんだぞ、はい

前回のnoteでも書いた通り
そのハイスピ(略称)は現実のフォーミュラレース『Super Formula (SF)』とパートナーシップを結んでおり
取材やコラボ等が企画されている

推しに影響を受けやすいオタクは、絶賛この沼の影響を受けまくっている、ずぶずぶ

ここで少しだけ補足
少しややこしいのだが
ハイスピはSFとパートナーシップを結んでいるものの、スーパーフォーミュラそのものをテーマにした作品ではない
ハイスピは近未来の架空のレース『NEX Race』をテーマにした作品である
環境問題に配慮し、最大時速500キロを超えるマシンによるレースという設定だ(Gで身体バラバラになりそうだな)

その架空のレースを作るにあたって、取材協力など力を貸してくれているのがスーパーフォーミュラなのである
前回のnoteで間違えて認識してしまった方々がいたので、一応
こういう細かいことを気にするようなオタクは友達が少ないんだぞ、はい

そもそもスーパーフォーミュラとは

前回のnote、モタスポ界隈と声優オタク界隈にどちらも反応を貰ったのだが
その声優オタク方面の反応の中に『そもそもスーパーフォーミュラとF1の違いがわからない』という声があった

モタスポ勢からはもしかしたらお怒りの声が上がるかもしれないが、正直全然知らない人にはそんなもんである
かくいう私も、和泉さんのハイスピ出演が無ければ同じようなもんだったので、仕方ないものなのだ
知らない人からはゆるゆりもラブライブ!も区別はつかないもの

ということで、モタスポミリしら勢に、初心者3ヶ月目の私が知っている程度の簡単な説明を載せておく
(有識者の方、明確な間違いがあったらお手柔らかにご指摘ください)

まず『モータースポーツ(モタスポ)』という、めちゃめちゃ大きなくくりがある
エンジンやモーターで動く車両を使った、レース等を含む競技の総称である
その中には二輪(バイク)も四輪(車)も含まれる

その中のカテゴリーのひとつに『フォーミュラレース』がある
これがどういうカテゴリーなのかと言えば

人によっては「F1カー」って呼んだりするアレ

『こういうマシン同士でレースする』というカテゴリーがフォーミュラレース
現実はマリオカートやチキチキマシンのようにいろんなマシンが入り乱れる混沌としたレースではなく、マシンの規格が決められている

その『フォーミュラレース』というカテゴリーの中で、世界中いくつかのレース大会が開催されており
有名な『F1』そして『スーパーフォーミュラ』も、そのレース大会のひとつ
どちらも同じフォーミュラレースで、傍目には同じようなマシンが走っているレースではあるものの
それぞれ大会が異なるため、参加チームやレーサー、ルールや文化には差異がある

世界的規模のF1が知名度的にはやはり圧倒的なのだが、そこは上位下位という関係ではなく、その大会特有の魅力がある
他で例えるなら、甲子園とプロ野球はレベルや規模こそ違うが、それぞれ独自の魅力がある、そんな感じ

私の推しも、甲子園は毎年春夏熱中しているのだが
プロ野球にはそこまで関心が無い、まぁそういうファンもいる

スーパーフォーミュラは日本を中心としたフォーミュラレースであり、観戦にかかる費用も声優オタクが推し案件のついでに観ていける程度には手頃(観戦チケットだけなら数千円)なので、完全な初心者には入りやすいレースだと思う(経験談)

声優オタク的に例えるなら
『二次元アイドル』という大きなジャンルの中に
『アイマス』『ラブライブ』『ナナシス』というそれぞれの作品があり
そのアイマスの中に『765AS』『シンデレラガールズ』『SideM』のような各シリーズがあるという感じ

今のスーパーフォーミュラにはリアム・ローソン選手というめちゃめちゃ強い若手がいるのだが
シンデレラガールズにもりあむがいてローソンコラボを何度もやってるので、スーパーフォーミュラは多分シンデレラガールズ

怒られそうだからここまでにしておこう
閑話休題

スーパーフォーミュラ Rd.4

そのスーパーフォーミュラ(SF)だが、先日5/20、21に大分県オートポリスにて第4戦が開催された
前回のnoteにて、推しが呼ばれるなら大分まで飛んでいくという壮大なフラグを立てたはいいものの
今回はコラボイラストの発表のみという形になり、初の大分遠征は見送りとなった
助かった期待してくれていた方々には申し訳ない

このビジュでCV鳥海浩輔は反則だと思う

とはいえ、大分の温泉に行きたいという欲求もあるので
来年以降、ご縁があれば挑みたいと思う
対戦よろしくお願いします

余談にはなるが、『サーキットで会いましょう』をテーマにSFとコラボしている日向坂46富田鈴花さんは、今回大分までお呼ばれしていたらしい
少しだけ羨ましい
ファンの方々は大分まで飛んでいったのだろうか

ドルオタ方面に少し思いを馳せつつ、今回は在宅で観戦という運びになった

SFのレースを観戦する方法は現状3通りある
①Abema(無料)
②SF公式の専用アプリ『SFgo』
(レース配信の視聴は有料)
③J SPORTS / J SPORTS オンデマンド(有料)

Abemaは無料で見られるのだが、配信されるのは決勝レースのみ
せっかくなので予選レースも観てみたかった私は、②のSFgoにて今回観戦することにした
(少し前に無料体験がやっていたので、その際に富士の開幕戦を観戦してそのままだったというのが本音)

6/6追記…私の認識不足にて視聴方法として抜けていたJSPORTSを追加

SFgo

SFgoとはスーパーフェイト/グランドオーダーの略
SF公式が運営する、今年から始まった新サービスである

会員登録することで、SFの動画視聴等ができ
有料のサブスクリプションにはなってしまうが、SFの様子を予選レースから決勝まで
普通のLIVE中継ではできないような沢山の視点で
PCからでもスマホ・タブレットからでも観戦することができる

無料会員でできることもあるが、基本的には有料会員登録をする前提のアプリ、オタクの悲しい特技、課金の出番
月額払いと1年一括払いがあり、それぞれこのような料金

SFgo有料プラン

モタスポ勢の一般的な相場がわからないが、声優のオタクとしては『結構するな……』という感想だ

声優界隈の課金にも色々ある
月300円で推しからメールが届くものもあれば、月500円で月1回の生配信やアーカイブが観られるもの、月数百円〜数千円のファンクラブ的なものまで多岐にわたるが
基本的な感覚としては月々500~1000円前後、というのが一般的だと思う

月イチ生配信(アーカイブ付)で月額1500円!
と声優界隈で言われたら、相当な人気声優か相当がめつい運営かみたいな反応をされると思う、まぁ推しなら課金するが

とはいえ、そもそもSFは先述の通り決勝レースを観るだけならAbemaで無料で観られる
SFgoの現状のポイントは、予選レースからアーカイブ付きで観られることと、映像中継だけではできない多角的な視点での観戦だ
あくまでSFのコアなファン向けという作りで、初心者の私自身の感覚からどうこう言うのは失礼にあたるだろう

まぁ声優オタクも、配信は普通に観れるのに常にガチ恋視点で観られる推しカメラというものに課金したりする、推しが映るカメラか推しが見てる景色が映るカメラかという違いでしかない
そう考えると22台の推しカメラが観られる配信はお得なのではないだろうか、私は冷静ではない

まぁ冷静に考えてみると、和泉さん関連の有料サブスクリプションには既に月額ガチャ10連ほど遣っている
今更1500円くらい誤差だよ誤差
沼に突っ込むなら底まで、ちゃりんちゃりん

そんなこんなで、SFgoの有料課金席(PC版)はこんな感じ

SFgo PC版画面

かっけぇ!(小学生の価値観)

『オタク君ってこういうの好きなんでしょ?』ってやつだ、大好きです

左のメインが全体のLIVE中継、右下には選択した選手のオンボード(車載)カメラ(推しカメラ)、右上にはその選手のマシンの稼働状態やコンディションが表示される
正直ここまでの情報が必要なのかと思わなくはないが、かっこいいのでこれでいい

ちなみに画面のスクショ投稿は静止画及び30秒以下の動画程度なら公式で許可されている
サーキットの際も感じたSNS共有に対して寛容な文化はここでも同様らしい
なお声優番組のスクショや勝手な切り抜きはダメだぞ

予選レース

ということで土曜日、オートポリスでの予選レース
決勝レースのスターティンググリッド(スタート位置)を決める為の戦い

富士の際は決勝レースを映像で観ただけ
鈴鹿の際は決勝レースだけを観に行ったため、予選レースは初観戦だ

素人がアレコレ話すとボロが出るので細かい説明は割愛するが
予選では10分間の時間内でコースを自由に周回し、『1周にかかった時間』が速い順に順位が付く
10分の時間内であれば周回数に規定はないので、極論ずっとタイムアタックしててもいいし、1周しか走らなくてもいい

ルール上は自由度が高すぎる
なので素人にはよくわからない時間……と、1ヶ月前の私なら感じただろう

鈴鹿での現地観戦を経て『レースで注目すべき要点』を多少なりと受け取った今の私には、とても面白く複雑で、興味深い世界に映った
というか個人的には決勝レース以上に面白いものかもしれない

まず大前提として、10分という時間内で最速の1周を走ることがこのレースの要点
使うマシンはチームごとに多少の差異があるものの基本は統一されている
ではどこでそのタイムの差が生まれるかというと、レーサーの腕、そしてタイヤの状態

フォーミュラのタイヤはある程度以上高温にならないと、その性能を発揮できない
ここまではこれまでの観戦や知識収集で理解していたのだが、観戦している最中の実況でとても面白い言葉が耳に入った

『マシンが一番力を発揮するのは、4本のタイヤが同程度に高温になった状態』
『フォーミュラカーを普通に走らせると、まず後輪から先に温まっていく』

言われてみれば納得であり、言われなければ完全に盲点だったポイントだ
たしかに当然駆動側(フォーミュラカーは後輪駆動)のほうが負荷は高くて熱を持ちやすいように感じる
つまり普通に走るだけではマシンが一番力を発揮する状態に持っていくことは難しい、タイムアタックにかけられる時間が10分しかないのならなおさらだ

さらにタイヤの個々のダメージの違いもあるため、各チームのピットでは前後で使い回しのタイヤと新品のタイヤを使い分けたり、走りながら最速の1周を走るための試行錯誤を10分間で重ねていく
技術のパズルを見てる感覚だ
私は元々技術畑のオタクなので、こういうものを見るのはとても楽しい
SFの公式YouTubeチャンネルにて公開されている技術的な動画も楽しませてもらっている
最近だとこの動画がかなり面白かった

決勝レースのように、前の車を抜けば順位が上がるという明確な目標がない中、オートポリスの1周5km近いコースでコンマより下の数字を競う戦い
少しでもタイムを追いかけて、コーナーを曲がりきれずにクラッシュも起こす選手もいた
あまりにも時間というものににシビアな世界

推しは自分の番組では時間見えてるのにトークで尺破りする常習犯なことを少しだけ思い出した

2回の予選を経て、坪井翔選手が予選1位、初のポールポジションを獲得した
なお今回の決勝レース当日の5/21がお誕生日とのこと、めでたい
今回も性懲りもなく年齢を確認して女性声優と同学年ネタをやろうとしたら、坪井選手は今年で28歳で自分と同学年だった、同世代が活躍しているのは嬉しい

その後、予選1位の坪井選手、2位のローソン選手のオンボード映像で二人のコース取りの違いについての解説が入った

なるほど、わからん

解説があるから気づける、解説されても誤差程度にしか見えない違い
双子声優の松田利冴さんと松田颯水さんの姉妹を見分けることができる私でもこの二人の走り方の違いは全然区別がつかない
そして最終的なタイム差は0.2秒未満
ゲームのRTAなら『誤差だよ誤差』というツッコミすら入らないレベルの違い

要因はマシンのコンディションも含め複合的だとは思うが、その差で勝敗が分かれる、とてつもない奥深い勝負がそこでは繰り広げられていた
というかこの勝負は現地とSFgoでしか観られないのか……
10分間で最速の1周を走る、とても面白く複雑で、技術的な戦い
注目されるのはやはり決勝レースだとは思うが、こういう戦いがあることも知れてよかった

決勝レース

※例によって素人の書く文章の為、多少の粗には目を瞑っていただけると幸いです※

そして翌日、Rd.4の決勝レース
予選でポールポジションを獲得した坪井選手にとっては、スーパーフォーミュラ初ポールかつ誕生日というてんこもりの日
なお本人にとっては誕生日に決勝レースというのはあまり嬉しいものではないらしい、まぁ誕生日に大一番の仕事をしてると思うと確かに世知辛いものを感じる

推しもここ3年は毎年自分の番組で誕生日(1月11日)に生配信をやってくれてるのだが、結局のところそれも自分の誕生日にお仕事してるのである
推しが誕生日に頑張る姿を見せてくれることに感謝したい、生まれてくれてありがとう(急になに?)

前回の鈴鹿で観た「スタートができない光景」を思い出して少し心が震えたが、今回はスタートにてトラブルを起こす車両は無く、そのまま順調にレースが開始
オートポリス40周、190km近いレースが始まった

そういえば、レースの周回数は41周や31周と、やけに半端な数字になっているのが最初は気がかりだったのだが
最初の1周はタイヤの暖気やマシンのコンディション確認に使う『フォーメーションラップ』というらしい
なので実質的なレースの周回数は-1された周回数だ
(鈴鹿では「え!?目の前にチェッカー振ってる人いるのにレース始まって大丈夫なの!?」とか思ったのもいい思い出である、無知ってこういうこと)

スタートから一気に仕掛けていきなり順位を跳ね上げるマシンもあれば、全体的な展開を見込んで勝負のタイミングを見計らうマシンもある

同じように画面越しで観戦していた富士の初戦ではまったく頭に入ってこなかったレースの意味合い、それが実際に鈴鹿で実物を観た経験を経て、レースに対する解像度が一気に上がった

推しもそうだそうだと言っています

やはり画面越しでは実際のスピード感を伝えるのに限界があるが、鈴鹿で観たあの速度の中に今もレーサー達はいる
バトルの緊迫感も、距離が縮まらない焦りも、画面越しでも確かに感じ取ることができるようになっていた

レースが10周を超えると、今度は「どのタイミングでタイヤを交換するか」という駆け引きが始まる
早めにタイヤを交換し、中盤でポジションをどんどん上げてそのリードで最後まで逃げ切るか
タイヤを温存して、終盤に一番状態の良いタイヤを使って追い上げるか

早めの交換を決断したチームが次々とピットに入る
前回のレースではマシントラブルでリタイアという辛酸を舐めた佐藤蓮選手も早めの交換という方針を取った
オタクは最初に見たものを親だと思い込むアホな生き物なので、そもそも鈴鹿現地に行くきっかけになったイベントのお相手である佐藤蓮選手のことは引き続き応援している

今回もあっという間に交換されるタイヤ達を見て、スタッフの剥がしに剥がされながら最後にひと会話しようと粘るオタクのことに想いを馳せた
タイヤに感情移入する異常者

以前の鈴鹿の折、和泉風花さんはチームのご厚意でレース中のチーム無限のピットを見学させてもらっていたらしい、普通に羨ましい
レーサーが花形ではあるものの、モータースポーツはチーム競技
タイヤ交換という10秒足らずの工程に、技術と集中の全てを注いでいる人がいることを肌身に感じたという旨を語っていた、注目が当たることは少なくとも、確かにプロのメカニック達だ

これからは私も、接近戦の剥がしのスタッフには敬意をもって抗っていこうと思う

デジャヴ

レースが中盤というところで、今回も波乱が起きた、クラッシュだ

阪口選手、そして前回の鈴鹿でもクラッシュでのリタイアを余儀なくされた大湯選手の横並びでの接触
前回分の焦りもあったのか、大湯選手が無理に差し込んだのが原因という判定が下された
大湯選手の「なんでいつもこうなるの!」という叫びは、連続で観てきたからこそ、観ている側もなかなか辛い響き

クラッシュが発生したことによりセーフティーカー(クラッシュ事故などの事故部品で二次災害が起きないように、サーキットの整備中コースを誘導する車)が入り、それまでの距離的リードがリセットされる

そしてこのタイミングでタイヤ交換を温存していた、前走鈴鹿優勝者の宮田莉朋選手が現状トップでピットに入った
鈴鹿の再現かと思うような同様の展開、アニメだったら回想シーンが絶対に入るところだ
オタクは最初に見たものを親だと思い込むアホな生き物なので、初の現地観戦となった鈴鹿での勝者である宮田莉朋選手のことは引き続き応援している

そしてセーフティーカーがコースから離れ、レースは終盤戦へ

決着

最終盤
ピットインに伴って順位を3位まで下げたものの、交換した新しいタイヤで追い上げを狙う宮田選手
初のポールポジションからひとつ落としたものの、好位置のまま走る2位の坪井選手
最序盤でタイヤ交換し、そのままトップまで躍り出て逃げ切りを狙うローソン選手

セーフティーカーを挟んでほとんど距離的リードが無いトップ争いが過熱していた

残り周回数が少ない中、OTS(エンジンを一時的に高出力にするシステム)の残り時間に余裕がある宮田選手が一気に坪井選手に仕掛ける
対する坪井選手は時に進路を塞ぎ、時に自分自身もOTSを使い巧みにブロックを続ける
経験値の為せる技なのか、私の目から見ると、技量的には坪井選手が一枚上手のように映った

しかしここが唯一の好機と見たのか、宮田選手はひたすらOTSを押し続ける
一度離せば100秒クールタイムが生じてしまう、なのでずっと押し続ける
1レース中合計200秒間使えるOTSを、坪井選手とのバトルに対してまるまるコース1周分、100秒以上ブチ込んだ
全てを賭けたオールプッシュだ、ここがアニメの世界なら激熱挿入歌が流れ出す、こういうゴリ押しは血が騒ぐ

そしてOTSの残り時間が10秒を切ったところで、ついに宮田選手が坪井選手を躱した
流石に画面越しに大声を出してしまった、それくらい激熱極まるバトル

ついに2位まで順位を上げた宮田選手だったが、坪井選手との駆け引きの間リードを保ちOTSを温存していたローソン選手はそのまま突き放す
消耗の大きかった宮田選手はその差を詰め切ることはできず、逃げ切ったローソン選手が優勝を果たした

F1参戦を目指す海外の若手がその総合的な強さを見せた優勝
(鈴鹿で勝利の女神になれなかった推しがようやく報われてよかった、チーム無限さんはハイスピの協力チームの一つ)

優勝カップに桶が付いているのは流石温泉地というところ、私は結構温泉が好きなのでいつか行ってみたいところである
推し案件なら早めに予定教えてください

観戦を終えて

ここまで書いて「そもそも今回は女性声優もアニメも何も関係ないのでは?」という気づきで正気になりかけている、いけない、オタクは正気に戻ってはならない
とはいえ、女性声優をきっかけにスーパーフォーミュラという競技に着実にハマり始めている自分もいるのは確か

今回は画面越しという観戦スタイルになったものの、一度現地を体感した経験がフィードバックされ
最初の頃からは思いもしなかったような観戦の感覚を得られている
何戦か観てきたことで、何人かの選手にも思い入れができてきた
そもそものきっかけの一人である佐藤蓮選手も、今回は予選より順位を上げた7位という結果を残していて個人的にも嬉しい

次戦は宮城県のスポーツランドSUGO
宮城県といえば、和泉風花さんの大好きな作品であるハイキュー!!の聖地であり、ずんだ(和泉さんは枝豆が好き)、牛タン(和泉さんは牛タンも好き)という妙に推しと縁がある土地で、彼女もいつか行ってみたい土地に挙げている場所
次回は推し案件として現地に行くのか、次回も画面越しでの観戦になるのかは不明だが、引き続き観戦を続けていきたい所存である

SFgoを使ってみて

今回、公式観戦アプリであるSFgoを使っての観戦になったので、少しだけ個人的な感想も書いておく

参加マシン全台のオンボードカメラやマシンの各情報の可視化、予選レースからの観戦・アーカイブ、などなど
魅力的な要素が多い反面、リリースしたてということもあるのか現状では少し難点も多いように感じる
先に言っておくと、これはいち初心者の感想であり、特別批判の意図があるわけではない

①UIが少しわかりにくい
私自身がレース初心者&レース観戦アプリ初心者ということもあるのだが、各情報がアイコンやレース用語の英単語で表示されているので少しわかりにくく感じてしまう
個人的には、特に現在のレースのライブ映像にはすぐに飛べるような作りになっているとありがたい(ライブ映像なのかアーカイブなのかぱっと見で判別がつかない)
またLIVEカメラやオンボード映像の切り替えも少しわかりづらく、使い方のチュートリアル的なページが欲しい

②オンボード映像のタイムラグ・回線切れ
これに関してはおま環なのかそもそもそういう感じなのかわからないが、各車両のオンボード映像のタイムラグがかなり大きい、おそらく数秒以上
ライブ映像よりオンボード映像が遅れてくるので、ライブと同時にオンボードで推しの車両を追いかけることを考えると、かなり混乱してしまう
また回線が切れることも多く、オンボード映像はなかなか観戦ツールとしては難点が多く感じてしまった

③コンテンツの充実度
これはリリースしたばかり、ということもあるのだと思うが
観戦以外のコンテンツ充実は現状手薄という感覚を抱いてしまう
特に有料会員は月払い、年払いとあるのだが、レースにはオフシーズンが半年弱ある
そういった時期もあるうえで、どういうコンテンツで観客を繋ぐのかというところが気がかりだ

難点はあるものの、レースというコンテンツ自体は面白く、多彩な観戦視点も楽しい
そもそも私はドの付く初心者なので、こういった観戦アプリの良し悪しを語る立場にはない、なのであくまで個人的な感想だ

初心者として個人的な思いを言えば、他では観られない予選レースなど、アーカイブ無しでライブのみが観られる廉価版や
abemaの中継ではSFとコラボしている富田鈴花さんが出演しているようなので、外部ゲストを招いてのレース実況副音声など、そういった施策があると嬉しいなという思いがある

決して推しがレースを観た時のリアクションが聴きたいという邪な考えがあるわけではない、うん
いや嘘聴きたい

女性声優がスーパーフォーミュラを現地観戦した話

ところで、前回のnoteはありがたいことに声優・アニメに詳しくないモタスポ勢に沢山の評価をいただいてしまった
そこで勝手ながら、推しである和泉風花さんが前戦である鈴鹿でのRd.3を観戦した際の感想トークの宣伝をさせてほしい
動画の25:27~通常放送の枠をブチ抜く尺破り感想トークを展開している

私より5兆倍くらい語彙力があって、今真剣にモータースポーツ競技と向き合っているハイスピの主演声優

前回の折、ありがたいことに私のオタクとしての楽しみ方を評価していただく声がいくらかあった
ただ私にとっては、こうして関わるものに対して熱い想いとリスペクトを持って向き合っている推しがいるからこそ、それを通じて出会った縁は大切にしたいという思いでオタクをしている
演者のオタクというのはよく推しの影響を受ける
基本的にインドアで狭い世界に生きている私にとっては、推しのおかげで出会うことのできる世界

来年放映されるハイスピのアニメがどのような出来になるのか全くわからないが
それだけ熱意を持って作っているスタッフ、そして演者がいるので
このnoteをきっかけに作品に興味を持ってくれた人がいるのなら、私もいちオタクとして嬉しい

今後について

ということで前回の反響が予想以上に大きかったこともあり承認欲求の赴くまま今回も書いてみたのだが
今後は正直書くかどうか微妙なところである
というのも、単純にそんな書くネタは転がってないし、初心者観戦記を何度も書いたら絶対に変な誇張や変な初心者ムーブが出てくる、そもそも今回から既に苦しい
声優番組でも『初メールです!』が通じるのは1回目だけなのだ

あと既に夏コミのスケジュールが火の車になりつつある

とはいえ、書きたいことやそれこそハイスピのコラボ関連で動きがあったら積極的に発信したいという思いもあるので、書くかもしれないし書かないかもしれないくらいのノリでやっていきたいと思う
ありがたくも私の文章を楽しみにしてくれる方がいるのなら、期待しすぎない程度にしてくれるとありがたい

noteは書くかもしれないし書かないかもしれないが
スーパーフォーミュラについては『推しごと、終わらんっしょ!』というノリでついていくので、どうかごゆるりと見守ってくれるとありがたい

最近は自由気ままに痛バを制作中、ハイスピ缶バッジも追加
(これでサーキットに行くつもりか?)

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