柔らかい人になりたい。


便利な世の中になった反面、他人という存在があまりにも近くにありすぎて、比べては胸がきゅーっと苦しくなったりもする。

あの人はなんであんなにも輝かしい日々を送っているのだろう、この人はなんでこんなにも毎日が楽しそうなのだろう。

あの人、この人って本当は興味なんてないのにね。

目にとまるたった一部の情報だけを、全部だと信じ込んで、それに比べて私は、なんて卑下したりもする。

人との比べっこなんて、くだらないよ。

誰もが誰かになりたくてなれなくて、もがいて
自分を取り繕って、誰かに見せて、賞賛を得たくて、すごいねって言ってほしくて、でも我に返って本当はこんな人間じゃないのに、なんてギャップに落ち込んで。

もったいないね。

私が私であることに変わりはないのだから。
これから先の長い人生、どのように生きていくのか。
考えた。考えてみたところ、柔らかい人になりたい、そう思った。

第一印象でなんだか柔らかい人だな、って感じてくれたら、嬉しいと思う。
話していても柔らかい人だな、って感じてくれたら喜ばしい。
いるだけで空気が和やかになる、なんて言ってくれたときには嬉しさで飛び回っちゃうかも。

自分の世界があって、言葉があって、ブレない芯があって、周りを見ていて、自分のことも大切にしていて、ちゃんと毎日を生きている。

そんな人に、私はなりたい。

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