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袋とじに入れるべきか迷った10頭

『競馬王のPOG本』のウリの一つが袋とじ。取材者同士が感触をすり合わせ、推奨馬を選んでいます。その際、種牡馬や厩舎、オーナーその他のバランス等を考慮して、迷った末に推奨しなかった馬が必ず存在します。お蔵入りさせるのは寂しいので、理由とともに、ここで紹介しておきたいと思います。
なお、最終的に選ばれた10頭については、『競馬王のPOG本2022-2023』をチェックしてくださいね。

母ヴィンテージローズ(父エピファネイア・牡)
藤田オーナーの馬被りを考え自重。とにかく今年のPOG取材では「これも藤田オーなーなの!?」というシチュエーションが目立ちました。どれかは当たりのはず。何なら複数当たりの可能性も。

母ハルーワスウィート(父キタサンブラック・牡)
佐々木オーナーの馬を推すと野球色が強くなり過ぎると考え自重。単独取材時に紹介していただいた馬で、感触はかなり良さそう。母カヴェルナとどちらかは当たりのはず。何なら両方当たりかも。

母スウィートリーズン(父ハーツクライ・牡)
取材の感触は良かったものの、1歳時に負った剥離骨折の影響が気になり自重。それが4月中に入厩するほど順調とあらば、評価せざるを得ません。素質馬揃いのハーツ牡馬の中でも上位評価です。

母ヤンキーローズ(父ドゥラメンテ・牝)
早めデビュー予定のサンデーレーシング牝馬被りを考慮して自重。NF空港・佐藤厩舎長が「注文をつけるところがない」と絶賛する素質馬です。既にゲート試験にも合格しています。

母コンヴィクション2(父サトノダイヤモンド・牡)
推奨理由の言語化が難しかったので自重。サトノダイヤモンド産駒といえば母メチャコルタの感触が良かったのですが、なんとなく、この馬の方が走りそうな気がしています。

母チリエージェ(父ハーツクライ・牡)
ハーツクライ牡馬被りを考慮して自重。他にもいいハーツ牡馬は多いので、袋とじへの推奨は自重しましたが、旧知のクラブの方に聞いても、牧場サイドに聞いても高評価でした。

母メリオーラ(父ダイワメジャー・牝)
山本昌さんに気を遣い過ぎと思われそう、という理由で自重。ですが、これは忖度なしで、文句なしの即戦力だと思います。キャンセル募集に応募が殺到したのも納得です。

母ストレイトガール(父Frankel・牡)
実馬を見ていないので自重。取材で実馬を見たわけではないのですが、慎重なコメントが多い追分Fリリーバレー・平沼厩舎長が、ハッキリと「スピードがある」とおっしゃっていました。

母ソーメニーウェイズ(父ドゥラメンテ・牝)
オカルト寄りの理由なので自重。当初、撮影予定に入っていたのですが、撮影会時に撮影できなかった馬。過去にグレナディアガーズもこのパターンでした。実際、取材の感触は良かったです。

母プルメリアスター(父エピファネイア・牝)
晩成っぽいので自重。取材時には馬体も小さく、まだ控えめな進捗状況でしたが、素質を高く評価されていました。こうして見送った馬が、意外と早くデビューして活躍するんですよね。

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