AJCCをかくよ~(明け4歳馬編)

概要

AJCCの出走馬を見ていく。
今回は明け4歳を見ていくよ~

アリストテレス

概要
主な勝ち鞍:20'小牧特別(2勝クラス)
 明け4歳の牡馬。
 前走の菊花賞では、あの無敗の牡馬クラシック三冠馬コントレイルとの壮絶な叩き合いを演じた。その前走を受けて想定1番人気。
血統
 父:エピファネイア
 母:ブルーダイアモンド
 母父:ディープインパクト
 母母父:トニービン
 父エピファネイアはRoberto系種牡馬。シーザリオをよく伝えているように思える。無敗の牝馬3冠馬デアリングタクトの父でもある。
 母は未勝利馬でこれといった成績は上げていないが、母父のディープインパクトに、バレークイーン牝系に母母父はトニービン。サンデーサイレンスの4×3やSadler's Wellsの4×4のクロスも持っている。エピファネイアの成功パターンと言われる配合になっている。
 AJCCではRoberto持ちが多く馬券に絡んでおり、また数は少ないもののSadler's Wells持ちも結果を残している。年明けのタフな馬場となっている中山での開催らしく、タフな血統が活躍しやすいのであろうか。その点で見ても、アリストテレスは適正がありそうと言える。
戦歴
 3歳春のプリンシパルSでの6着以外は全て連対している。
 根幹、非根幹をそつなくこなしている印象。
 距離的にも問題なさそうだが、中山は初の舞台となり、タフな馬場の経験も少ないので未知数ではある。雨も降るらしいので、タフさはさらに上がるのでどうするべきか。
 脚質は先行なので、開催が進んでいき荒れてくる馬場の傾向は注意しておきたい。
結論
 AJCCは前走菊花賞の明け4歳馬がよく馬券に絡むから要注意。
 血統的にもケチ付けるとこなく普通に買い。ただ未知な部分もあるので頭固定までは。。。

ウインマリリン

概要
主な勝ち鞍:20'フローラS(G2)
 明け4歳の牝馬。勝ったフローラS以外にもオークス2着やエリ女4着などがある。想定5番人気。今回唯一の牝馬。
血統
 父:スクリーンヒーロー
 母:コスモチェーロ
 母父:Fusaichi Pegasus
 母母父:Buena Shore
 父スクリーンヒーローは08ジャパンカップを買ったRoberto系種牡馬。産駒にはモーリスやゴールドアクターなどのG1馬がいる。
 スクリーンヒーローはSilver Hawkを経由するが、このSilver HawkもまたAJCCと相性のいい血である。
 母コスモチェーロは1勝クラスの馬。母父Fusaichi Pegasusはケンタッキーダービー馬であり、産駒も父同様にダートを得意とする馬が多い。母母父:Buena Shoreは正直よくわからん。
■戦歴
 根幹が3,1,01、非根幹が0,0,0,3なので非根幹が苦手説はある。
 ただ、前走のエリザベス女王(阪神2200)で牝馬限定戦とはいえ4着に来ているのは普通に評価できる。宝塚と有馬がリンクするように、2200もリンクする可能性はある。
 中山は2000mで勝ちはあるが、1800mで5着になっている。1800mのほうはAJCCと同時期くらいの開催なので、もしかするとタフな馬場が苦手説はある。
結論
 血統にものすごい強い押し要素はない。
 ただ能力はみんなが思っているよりあるので、非根幹かつタフな馬場への適正をどうとるかで買うか買わないかが変わる。
 自分としては買ってもいい気がしている。

サトノフラッグ

概要
 主な勝ち鞍:20'弥生賞ディープインパクト記念(G2)
 明け4歳の牡馬。他セントライト記念2着や菊花賞3着がある。
 想定2番人気。
血統
 父:ディープインパクト
 母:バラダセール
 母父:Not For Sale
 母母父:Confidential Talk
 ディープインパクトは割愛で。
 母バラダセールはアルゼンチン生産馬であり、現役時代は5勝をあげアルゼンチンオークスやアルゼンチン2000ギニーを勝っている馬である。サトノレイナスの母でもある。ディープインパクトに母父Not For Saleはダノンファンタジーもいることから成功パターンとしてみれる。もっと大きく見るとディープ×アルゼンチン牝馬はサトノダイアモンドがそうである。(マカヒキもアルゼンチン牝馬入ってる)
 アルゼンチン生産の繁殖牝馬の仔は比較的仕上がりが速く、ピークを過ぎるのも早いといわれている。クラシックでこそ輝く血統では。その為成長力という意味ではさほど期待するべきではないと思われる。
実績
 非根幹ではセントライト記念2着、菊花賞3着の実績がある。ダノンファンタジーがローズSや阪神Cで結果を残していることもあり、ディープ×Not For Saleは上級条件だと案外非根幹が合うのかもしれない。
 また、弥生賞では開催の早い時期とはいえ、中山の重馬場を経験している。皐月賞も5着とは言えそこそこタフな馬場で来ているので馬場の適正は悪くないと思われる。
 ただ問題になるのは世代レベルとこの馬自身の能力である。
 去年今年の3歳世代はレベルが低いと言われた中でのコントレイルの3冠、その菊花賞の3着ではあるが2着のアリストテレスとは3と1/2馬身離れている。3000mがベストな距離だったわけでは無いが、皐月賞で5着、ダービーで11着と負けており、中々買いづらいのも本音である。
 あとは今までの結果を出しているのが外をまわしてくる捲り気味の差し競馬であり、内枠に入った今回では今までと違う競馬を強いられる可能性があるのと、外まわそうにもロスが大きくなりそうな点からも人気するようであれば嫌いたい1頭である。
■結論
 世代レベルがやはり低いのではないかと思う。
 枠のこともあるし、買っても抑えまでが良いかと思う。

ヴェルトライゼンデ

概要
 主な勝ち鞍:19'萩S(L)
 明け4歳牡馬。ホープフルで2着、ダービーで3着などがある実績馬。想定3番人気。
血統
 父:ドリームジャーニー
 母:マンデラ
 母父:Acatenango
 母母父:Be My Guest
 父ドリームジャーニーはステイゴールドの一族。宝塚記念や有馬記念を勝っている。キャリアのほとんどが右回りの競馬場の中距離であり、産駒も右回りの中距離が得意な傾向がある。また産駒は中山2200mを得意としており、このAJCCでも馬券になったことが何度かある。その為、ドリームジャーニーというだけで抑えておいても損はないかもしれない。
 母マンデラはドイツの生産馬である。ドイツの重賞を3着3回などがある。ワールドプレミアやワールドエースなどの母馬でもあり、G1、G2勝馬を輩出してる。
 ワールドプレミア、ワールドエースは父がディープインパクトで、後方から差す競馬を得意とし、キレる脚で勝つということが多いイメージ。またそれは馬場を問わず、ワールドプレミアは有馬記念や菊花賞などのタフな馬場でもその末脚で馬券に絡んでくる。
 ただヴェルトライゼンデはそのイメージから少しずれ、トップスピードが遅いためキレるというよりはトータルの上がりをまとめてくるというイメージ。そこは父がドリームジャーニーである分だと思われる。
戦歴
 馬柱をみるとホープフルやダービー、神戸新聞杯など、世代重賞のトライアル、本番問わず高いレベルで結果を出しているように見える。
 ただ、先にも書いたがこの世代はレベルが低い可能性があり、この馬に関しては、その世代で辛酸をなめまくっているわけである。
 また、中山競馬場など右回りで結果を出しているようにみえるが、正直パフォーマンスが高いのは左回りだと思う(ダービー、神戸新聞杯)し、調教なんかでもそれが見られることがある。(菊花賞の時に自分含め指摘している人もいた。
結論
 血統的には買いたい要素がある。
 ただ、やはり世代レベルを考慮しつつ、菊花賞での負け方、逆にダービーや京都新聞杯での好走例を見ると、人気するようならここでは印を下げたい。
 古馬初対戦で内枠入ったし、できれば消したいなと思ったり思わなかったりラジバンダリ

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