【マイナー血統調査】Sharpen Up

概要

血統表で特段存在感があるわけでは無いがが意外と目にする名前。
そういう血を調べていく書き散らし(シリーズ化を目標)
今回はSharpen Upについての書き散らし
Sharpen Up教があったら入りたいという方はどうぞ

Sharpen Upとは

イギリスの競走馬及び種牡馬です。
日本に輸出されたエタンが欧州供用の1年の間に残した産駒です。
短い距離でスピードのある馬ですが、それが現在の産駒にどこまで伝わっているかは謎。
代表産駒にKrisやDiesisがいます。
これらはブルードメアサイアーとして残っていることが多く、直系はほぼ残っていません。

日本で見るSharpen Up

先ほど書いた通り、直系の種牡馬はほぼ存在しておらず、日本では目にする機会はありません。
ただ、日本の種牡馬で持っている馬がいます。
・ネオユニヴァース(ヴィクトワールピサ)
・エイシンフラッシュ
・アドマイヤムーン
・ドレフォン
・トゥザヴィクトリー(トゥザビクトリー、トゥザワールド)など
薄いんですが今年の新種牡馬ドレフォンが内包しています。ドレフォンは芝ダ兼用種牡馬であり、初年度産駒においてジオグリフという大物の予感の産駒がすでに登場しています。
有名どころだとネオユニヴァース-ヴィクトワールピサのラインでしょうか。今年セントライト記念を勝ったアサマノイタズラがヴィクトワールピサの産駒です。
アドマイヤムーンは母母のケイティーズファーストを経由して内包していますが、これは今年の皐月賞馬エフフォーリアと同じです。
フェアリードールに入っているのでフェアリードール牝系であるトゥザヴィクトリーやその産駒にも入ってきますね。

上記は種牡馬で見ましたが単純な内包馬とすると、
・ホープフルS勝ち馬ダノンザキッド(母母父Diesis)
・皐月賞馬でダービー2着のエフフォーリア(母母ケイティーズファースト)
・皐月賞2着馬タイトルホルダー(母父Motivator)
・オークス3着馬のハギノピリナ(母父アドマイヤムーン)
・ダービー卿やクイーンS勝ち馬テルツェット(母父Danehill Dancer)
・エーデルワイス賞勝ち馬スピーディキック(母父母フェアリードール牝系)
・札幌2歳を勝ったジオグリフ(父ドレフォン)
・スプリングS2着、セントライト記念勝馬アサマノイタズラ(ヴィクトワールピサ)
・九州産馬の星ヨカヨカ(母父Danehill Dancer)
など
今年の活躍馬で見ても多く内包されています。
なんとなくトレンドになりつつある気がします。
※アルゼンチンG1のジョッキークラブ大賞の勝ち馬Zodiacalが直系というのもありました。

特徴

Sharpen Upの影響がどこまであるのか?という疑問は大いにあるのを前提ではあるが、
・右回りの競馬場が得意っぽい
・キレというよりは持続力
というのがあげれる気がする。
これらはSharpen Upがイギリスの競走馬であることが影響しているような気がする。
Sadler’s Wellsやロベルトなどがそうだが、右回り(特に中山外回り)で機動力を生かした競馬への対応力をイギリス競馬の血は底上げする。そういう面がSharpen Upにもあるのであろう。
また、一時期香港ヴァーズでSharpen Upの血が活きるというのがあったらしい(その時は競馬してないので知らんけど)、香港ヴァーズはアイルランドやイギリスの馬が強いレースでもあり、関係がありそうな気がする。
あとは今年のデータしか調べてないからずっとそうなのかはわからないが、人気薄での激走があるということ。
重賞ではハギノピリナやアサマノイタズラがそれにあたるが、
注目したいのは今年の単勝万馬券(平地)、18レース中6レースがSharpen Up持ちであるということ。
単勝万馬券の内の33.3%は驚く。
そもそも論として、Sharpen Upの血を引く現在の種牡馬はドレフォンをのぞいて、基本的に条件が限定されたときに好走するイメージや、クラシック競走とは無縁になりがちなこともあり、人気やオッズが能力に反して下がっていることが多い。また、そういう馬は往々にして人気になる騎手も乗らないことが多い。それでまたさらにオッズが下がるなんてこともある。
能力さえ適切に図れれば非常においしい存在かもしれない。

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