C:技術で/技術が/技術を(ICT:産業・法・制度論と技術文化論)【2014年9月から10月刊行分より(4)】

※電子書籍『情報note|知のパラダイムシフト』 [Kindle版]  の内容をカテゴリー単位に編成しなおし、日次で配信・公開していきます。お楽しみください。

●『ニューロマンサー』からの30年。サイバーパンクは現実を先取りした http://wired.jp/2014/09/20/post-neuromancer/
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「今」に続く、30年前の「先取り」。ウィリアム・ギブスンによる長編SF小説。日本語訳での初出は1986年で、旧装幀は奥村靫正によるもの。ネビュラ賞、 フィリップ・K・ディック記念賞、ローカス賞、ヒューゴー賞を受賞。『攻殻機動隊』『マトリックス』にも大きな影響を与えたとされる。

●今からでも遅くはない:US版『WIRED』創刊編集長ケヴィン・ケリーから、2014年の起業家たちへ http://wired.jp/2014/09/20/you-are-not-late/
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30年後に続く、「先取り」の「今、この瞬間」。「今、すなわち2014年の現在は、インターネットで何かを始めるのに最良の時期である。世界の歴史において、何かを発明するのにこれほど最適な時代はなかった。現在ほど良い状況、多くの機会、低い障壁、高いベネフィット・リスク比、良い利益率、多くの利点に恵まれた時期はなかった。たった今、この瞬間だ。未来の人たちは、現在を振り返って言うだろう。「ああ、あの時代に生きていたら良かったのに!」」。

●なぜか欧州で先行する腕時計型ウエアラブル http://nge.jp/2014/09/25/post-5795
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「ホームコネクト」、これが次のテーマ。そしてそれを牽引するのは米国ではなく、欧州、と。

●アマゾン、秘密研究施設でスマートホームを開発中 http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/41818
アマゾンも「ホームコネクト」に布石着々。電子書籍端末「キンドル(Kindle)」を手掛けた研究開発組織が、家庭内の商品群の需給を管理するスマートホームを目指した活動を行っている。しかも2014年7月に、米グーグルの次世代製品研究部門「Google X」でディレクターを務めていたババク・パービズ氏をアマゾンは獲得している。

●IoT観測所(1):そもそもIoTとは何か?「2014年のIoT」は何を意味するかを理解する http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1409/22/news012.html
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M2M、あるいはユビキタスという概念は、「これまでスタンドアロンで動作していた機器が、全てネットワークでつながる」という話。そこへ、ビッグデータの概念が介在したことで、次の変化へ。この変化の背景にあるのが、3つのポイント:クラウドの存在により、コントローラーを個別に用意する必要がなくなった/飛躍的に通信コストが下がった/データ整備の簡易化・増大テンポの上昇(スマートフォンの普及により、エンドユーザー側でルータなどを用意しなくても済むケースが増えた/「クラウドと連係したビッグデータ」が利用されるケースが増え、これまで利用されていなかったデータに新たな活用方法が見つかり、むしろ今では積極的にデータを集めようという機運になった)。

●リアルタイム革命の始まり 第4回:ITの進化切り開く世界と、蓋然性の高いリスク http://business.nikkeibp.co.jp/article/person/20140908/270953/?rt=nocnt
バッチ処理からリアルタイム処理。これが新時代のキーワード。「リアルタイム」を可能にしたのは、コンピュータの処理能力と通信能力の大幅な進歩、そして価格の低下。しかも情報、データはキーボードからのものだけではない。センサーからも送られてくる。ちなみに、10年ほど前にはインターネットに接続されるデバイスは世界で約5億だったのだが、2015年には130億へと増加が見込まれるうえ、これが2020年には500億になるとの予測もある。

●10体の玉乗りロボット「村田製作所チアリーダー部」発表 ~CEATEC JAPAN 2014に出展予定 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20140925_668364.html
https://www.youtube.com/watch?v=LvNal9yRuz8
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立つための技術:3つのジャイロセンサーを使用して体の傾きを計測し、体の重心を地面とボールの真上でキープ。統率された動きのための技術:発信器から出された超音波と赤外線を、頭部に内蔵した5つのマイクと4つの赤外線センサーで受信、位置をリアルタイムに把握することで実現。

●IT Japan 2014レポート - IoTの進展とビッグデータの活用により持続可能なインテリジェント社会を構築 http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/14/091700068/091800025/
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ビッグデータの本格活用が始まると、サプライチェーンに関係するすべての企業・団体がデータによってこれまでにない密接なつながりを持つ。データ活用を目的とした多様な連携、新しいエコシステムの登場。

●ロボットがデザインする時代に。50ドルでロゴを作りブランディングするサービス「Tailor」 http://social-design-net.com/archives/16813
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質問に応えていくと、「ほら、あなたのイメージしていたロゴ・デザインはこれでしょう?」と提示してくれる。そして選んだロゴを最後に微調整。これも三つの中から選択で。その価格50ドル(約5,000円)。もちろん気に入らなければ買わなくていい。これからは、人間は”より人間的な仕事”を行うように。

●内視鏡支援ロボの胃がん手術 先進医療承認 藤田衛生大 http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2014091902000057.html
ロボットがやったほうがブレがない。なんと保険適用。「内視鏡手術支援ロボット「ダビンチ」を使った胃がん手術が、国の専門家会議で先進医療として承認された。先進医療は保険診療との併用が認められ、手術費以外の入院費などが公的医療保険の対象になり、自己負担が大幅に減る」。

●「楽しむための先端技術」がものづくりの世界を救う Ogaki Mini Maker Faire 2014 レポート(前篇) http://time-space.kddi.com/news/news/20140919/index.html
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ものづくりコミュニティーのためのイベント、岐阜県大垣市のソフトピアジャパンセンターで8月23日、24日に開催された「Ogaki Mini Maker Faire 2014」のレポート。(後編 http://bit.ly/1rzCnx1 )

●電子立国は、なぜ凋落したか - 鎖国のときは栄え、開国したら衰退(上) http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/14/090800063/090900003/
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日本のコンピュータ産業の栄枯盛衰。「世界のコンピュータ市場では、汎用コンピュータからパソコンへの転換が、1980年代半ばに起こる。ところが、この転換が日本市場で起こるのは、1990年代前半になってからである。日本には世界標準とは別の、日本独特のパソコン市場(一種の「鎖国」市場)が形成されたためである」。背景に「ワープロ」があった。

●電子立国は、なぜ凋落したか - 鎖国のときは栄え、開国したら衰退(下)  http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/14/090800063/090900004/
コンピュータという電子機器のの基本構造:パソコン業界の水平分業、そしてその原点であるIBMシステム/360のモジュール化設計と互換性、これらをもたらしたのがプログラム内蔵方式。プログラム内蔵方式では、ハードウエアは汎用的で、他方システムを個性化し、付加価値を付けるのはソフトウエア。このときネットワーク外部性による独占は、同じタイプの優れた製品の投入では、なかなか破れない。別種の製品で勝負を別の土俵に移す点がポイント。ウェブブラウザという新しいモジュールの登場が土俵をシフトさせた。

※上記は、『情報note|知のパラダイムシフト』の一部を公開しているものです。(2014年10月一号より)

◆最新刊:情報note|知のパラダイムシフト2014年12月二号 [Kindle] 
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◆ブログ:詩想舎の情報note | http://societyzero.wordpress.com/ 

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