A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ【2014年9月から10月刊行分より(2)】
※電子書籍『情報note|知のパラダイムシフト』 [Kindle版] の内容をカテゴリー単位に編成しなおし、日次で配信・公開していきます。お楽しみください。
●「出版不況」は本当か?--書籍まわりのニュースは嘘が多すぎる http://japan.cnet.com/sp/t_hayashi/35053097/
http://japan.cnet.com/storage/2014/08/31/070afb09905341983c8d7a751ccd94e1/1409_ebook_04_large.jpg
「1.国際基準である「紙+電子」の統計で見ると、書籍市場は昨年、前年に対して微増だった/2.さらに今後は、上昇傾向が見える/3.「雑誌」を含めると、伸び率は鈍るが、それでも成長へ向かう可能性はうかがえる」。米英を参照するなら、「電子書籍を拡大しないと、市場は縮小するばかりである」、と。
●『スキマ時間に読む書籍は「小説」』 読書に関する調査 http://research.rakuten.co.jp/report/20140829/
http://research.rakuten.co.jp/report/20140829/06.gif
20代の6割以上は「スマートフォン」、60代の5割以上は「パソコン」で電子書籍を利用。
●脳科学者に聞く - 記憶と脳をめぐる10の真実(前編) http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140901-00000044-mycomj-sci
http://news.mynavi.jp/articles/2014/09/01/nins_kioku01/images/012.jpg
記憶力の良い人は、「どうやったら覚えやすいかを会得している。たとえば年号や英単語などを、短期記憶から捨てられることなく、長期記憶の引き出しに入れるやり方をつかんでいる」。「書く」は、その方法論のひとつ。
●電子書籍より紙の本で読んだほうが、内容をよく記憶できる http://www.lifehacker.jp/2014/09/140906paperbook.html
最近話題になった、Kindle本と紙の本で、小説を読んだ場合の、記憶に残る形態に関する研究。「紙をめくっていくという作業が、一種の感覚的な補助となり」「おそらくこのことが、読書の進捗度合いと、物語の進行度合いを、よりはっきりと印象付ける」、と。他に、PDFをPCで読んだ場合と印刷して読んだ場合の比較、手書きのノートとキーボード入力のノートの違い、いずれもアナログに軍配。
●電子出版のマーケティングを考える http://www.wildhawkfield.com/2014/09/contribution-shinbunka-marketing-of-e-publishing.html
<販売・宣伝のデジタル化>が課題。「ツイッターやフェイスブックに代表されるソーシャルメディアは、ユーザーも著者も編集者も同じフィールドに存在でき、作品の購入もインターネットでできるため、有効的なプロモーション手段です。ちょっとした空き時間で、著者や編集者が「手売り」できます。ただ、投稿内容がいつも商品の宣伝だけだと、ユーザーから敬遠されてしまいます。ソーシャルメディアはあくまでコミュニケーションのためのツール」。
●EPUBファイルだけで、Twitterに電子書籍を埋め込めるツール作りました http://www.iineshoten.com/blog/epub-embbeded-twitter/
bib/iの応用編。個人でやれるツールがすでにあるのだが、まだまだ素人には敷居が高い。そこをもう一ひねりして、「EPUBファイルを投げれば公開用のURLが返ってくるツール」を公開。<販売・宣伝のデジタル化>のひとつのツールになりうる。
●アマゾン、出版社「格付け」 電子書籍、有利な契約優先 http://digital.asahi.com/articles/ASG8P5RP8G8PUCVL01F.html
売り部数×単価で売り上げが作られるが、利益はそこに料率という要素が含まれる。アマゾンは料率の低い出版社(アマゾンに有利な条件)の作品に、よりプロモーションをかけ、売り上げ増強(料率は低いかもしれないけど、売り部数を増やして利益を確保してあげるよ)と自社の利益増強を企図。
●ベストセラー量産する米アシェット、アマゾンとの対立も影響薄 http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052970204431804580115201295736106
アシェットの出版物でも売れるものには、違う対応をアマゾンはしている、という部分も。
●「Amazonから全ての本を引き上げて過去最高収益を得る出版社とは?」に書かれていないこと https://note.mu/lingualina/n/n2c3f6bc2334f
他の商材を持っているからこその、選択肢。つまり多角化の進め。もちろん、関連性あるものでないと、手痛い失敗の可能性も
●電子書籍だけじゃない:BOOK✩WALKERでキャラクターグッズなどの通販始まる http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1409/02/news141.html
多角化。BOOK☆WALKER内のサービスとして、BOOK☆WALKERのアカウントで決済できるが、通販と電子書籍のカート(買い物かご)は異なる。今後は『限定版:電子書籍付きグッズ』なども出て、連携を深める。
●絵本・児童書のセルフ出版 | Kindle ダイレクト・パブリッシング https://kdp.amazon.co.jp/kids1
https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/G/01/otp/kc3/Kids_Page_Hero._CB345447331_.jpg
このツールを使うと、テキストポップアップなどのKindle機能を生かして絵本等を作れる。出来あがった本をKDPにアップロードしてカテゴリーや対象年齢を指定するまでをこのアプリがカバー。
★French Railway SNCF Launches Free Digital Reading Program - The Digital Reader http://the-digital-reader.com/2014/09/03/french-railway-sncf-launches-free-digital-reading-program/
フランス国鉄(SNCF)が、乗客向けにパブリックドメインの電子書籍を配信開始。駅WiFiサービスの一環。乗車中、15分~1時間で読み切れるように短編を中心としたラインナップになっているとのこと。また購入への導線も。
●eBookJapan、モダンUIに対応した電子書籍アプリ「ebiReader Lite」配信 http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1409/05/news125.html
http://image.itmedia.co.jp/ebook/articles/1409/05/rmfig160-3.jpg
Windowsストアから無料でダウンロード。ストリーミング式のため、オフラインでの読書やストリーミング未対応の書籍を読むことはできない。オフラインでの読書やストリーミング未対応の書籍を読みたい場合は、Windowsデスクトップアプリの「ebi.BookReader」を併用。
●crossreview.jp » サービス終了のお知らせ http://blog.crossreview.jp/%e3%82%b5%e3%83%bc%e3%83%93%e3%82%b9%e7%b5%82%e4%ba%86%e3%81%ae%e3%81%8a%e7%9f%a5%e3%82%89%e3%81%9b
2008年7月にオープンした「レコメンデ―ション」共有サイト。当然、本も対象に入っていて、一種のソーシャルリーディング機能を果たすサイトでもあった。
●「crossreview(クロスレビュー)」からブクログへお引越しをお考えの皆様へ http://info.booklog.jp/?eid=683
「crossreview(クロスレビュー)」のユーザーに、継続的なサービスの提供を約束。ブクログ側は顧客基盤の一括入手のメリット。
●脱・人気取り。ネットメディアはどこへ行く? http://toyokeizai.net/articles/-/46804
ブログ専用プラットフォームだった「ブロガー」やTwitter開発にも関与したウィリアムズ氏の次の仕事が「Medium(ミディウム)」。投稿するのは一般のユーザーと共に、ミディウムが報酬を出しているジャーナリストやライターも。最近、「プラッティシャー」という名前で呼ばれる、プラットフォームかつパブリッシャーという新しいタイプのメディア。入力画面のUIが優れている、文章のある「箇所」に対してコメントできる、ランキングに「質」の要素をいれるなどの工夫が評価されている。
★New York Times’ Digital Subscription Growth Story May Be Ending | Re/code http://recode.net/2014/08/25/new-york-times-digital-subscriber-growth-hits-ceiling/
一見調子よさそうに見えるが、4年前コンサル企業マッキンゼーが分析、予想してみせた「天井」にそろそろ近づきつつある。
●ニュースアプリ「グノシー」赤字13億9300万円 強気の拡大戦略、成功と失敗の分岐点にある http://www.j-cast.com/2014/09/01214683.html
KDDIとの提携のタイミングで「ニュースアプリ初」というテレビCMの放送をスタートさせたが、今のところ、売上高が3億5900万円なのに対して、販管費が16億2980万円なのが現状。
※上記は、『情報note|知のパラダイムシフト』の一部を公開しているものです。(2014年9月二号より)
◆最新刊:情報note|知のパラダイムシフト2014年11月三号 [Kindle版]
http://www.amazon.co.jp/dp/B00PTJOV4I/sasazamani-22/
◆ブログ:詩想舎の情報note | ~21世紀を生きるあなたに、知恵と勇気を ~http://societyzero.wordpress.com/
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