C:技術で/技術が/技術を(ICT:産業・法・制度論と技術文化論)【2014年9月から10月刊行分より(5)】

※電子書籍『情報note|知のパラダイムシフト』 [Kindle版]  の内容をカテゴリー単位に編成しなおし、日次で配信・公開していきます。お楽しみください。

●パラダイム転換の現実―何が変わり、何が変わらないのか―② http://www.yhmf.jp/pdf/activity/adstudies/vol_49_01_01.pdf
http://d2z7kfmnfdyg5a.cloudfront.net/uploads/ckeditor/pictures/6302/content_YSD007_2.jpg
新しいから良い、という価値観がフェードアウトしつつあるか。「最新の機能を持たせなくても、むしろ消費者がどういう機能を欲しているのかを見つけ、必要最小限の機能とそれに見合った値段さえつけておけば十分ニーズに応えら」るように。また「ある特定の時点でのニーズを拾い上げて製品コンセプト化するのではなく、ニーズ情報の切れ端を定常的に汲み上げ、それらを基にいくつも仮説を組み立て、さらに修正してゆくといったコンセプト開発の仕組みを持つ」ことが大事に。

●変化する価値観:シェアの時代 http://eyi.eyjapan.jp/knowledge/insight/pdf/Insight-02-report03.pdf
http://survey.gov-online.go.jp/h26/h26-life/zh/z35.gif
シェアリングエコノミーが、経済インフラとして、さらには社会的なセーフティネットになるところまで進化するか。ソーシャル・メディアやクラウドサービスの力を借りて。

●[社会を守る天気予報]コミュニティの力で予報精度向上 http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/14/092200074/100100006/
「シェア」で予測の精度をあげる、もっとも成功しつつある分野が、天気予想。ウェザーニューズ社のウェザーリポーターは全国に500万人以上いて、スマートフォンやパソコンから、空模様のコメントや写真といった天気に関する情報を投稿する。その集合知を基に、レーダーから収集したデータを補足しながら、天気予測が行われている。

●減災Ch. - ウェザーニュース http://weathernews.jp/gensai/
「自助・共助」をベースとした「減災リテラシー」を高め、公共資産としての減災情報の集約と公開を目指す。

●スライドのフィードを購読できるSlideShareのiOSアプリ http://lifehacking.jp/2014/10/slideshare-for-ios/
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なぜ LinkedIn が SlideShare を買収したのか。「過去にどのようなスライドを作成し、公的にプレゼンテーションしてきたのかという情報はそのひとのキャリアと密接につながっています。面白い人物のスライドはやはりフォローしたくなりますし、逆にその人の仕事や人物像を知る上でスライドは技術のレベルや思考の深さを如実に語る」。「シェアは人の為ならず」。

●シェアは人の為ならず。知っていることを他人に教えたほうがいい本当の理由 http://www.lifehacker.jp/2014/10/141005share_what_you_know.html
http://www.lifehacker.jp/images/2014/10/140930_Teach-03.jpg
「生徒なんて要らないし、専門家である必要もない。教えることで、生徒ができて、専門家らしくなっていくのだ」。そして、もうひとつ、別のアプローチ方法:「私は「教える」というより「シェアする」と考えるようにしています。自分の知識や経験をシェアすると考えれば、教えると考えるよりもプレッシャーに感じません」。どちらかを実行することで得られるメリット=「人に教えることでより深く学ぶ」。さらに、「教えることで成長し世に出ることができる」。裏を返すと、「成功している人たちは準備ができたと思う前から始めている」。

○ロボットと所得格差と共有経済(シェアリングエコノミー)- 民間が作る新しいセーフティーネットの可能性 http://www.huffingtonpost.jp/katsuaki-sato/story_b_5477074.html
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ITが労働量を奪う一方で、より少ない労働量で回る経済社会を創造する梃になる可能性も。「より少ない労働量で回る経済社会」とは、「シェア」を核にすることであり、その「シェア」を身の回り5メートル程度から、コミュニティ規模、自治体規模、国規模、世界規模へ拡張してくれるのがITの潜在力だ。

●IoTで家族をつなぎ、コミュニケーションをもっと楽しくする。家庭向けロボット「BOCCO(ボッコ)」 http://www.value-press.com/pressrelease/132175
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インターネット経由でスマートフォンと音声メッセージをやりとりできるほか、家庭内のセンサの情報をスマートフォンに通知することが可能。

●Google、アプリを介さずモノのインターネットと会話できる標準規格Physical Webを開発中 http://jp.techcrunch.com/2014/10/03/20141002google-the-physical-web/
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モバイルアプリの代わりにURLを使用することで、さまざまなウェブ対応機器同士を接続する共通の標準を作る。

●IoTの進展でMBaaSのニーズが急増中! - Kii石塚氏にその理由を聞く  http://news.mynavi.jp/articles/2014/10/07/kiicloud/
MBaaS(Mobile Backend as a Service)へのニーズが急増中。MBaaSは、ユーザー管理やプッシュ通知、データ管理、位置情報などのモバイル開発に不可欠なバックエンドサービスをクラウドで提供するもので、もともと、開発者がバックエンド開発の負担を減らし、フロント部分に集中できるようサポートするニーズから生れている。一方、「逆説的ながら、IoTのようにモノの存在にフォーカスがあたると、ユーザービリティやデザイン性といった面の重要性が増す。たとえば、ウェアラブルデバイスなどは、テクノロジーというよりもデザインがものをいう商品」。MBaaSが果たす役割と、IoTのトレンドがマッチしてきている。

●ICTと社会イノベーション - [シンガポールのSmart Nation]IoT核に国を挙げてスマートな社会づくり http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/14/092200074/100100005/
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「シンガポール政府がSmart Nationとして目指しているのは、国の至る所にセンサーネットワークを張り巡らし、そこから集めたリアルタイムデータを活用して、安全で暮らしやすい国を作ること。そのための人材集めや育成と、産業集積を進めて、シンガポールをアジアの「デジタルの港」(Digital Harbour)とし、シンガポールの経済発展につなげようという考え」。

●[脳に挑む人工知能3]脳科学とのコラボで「人を超える知性」を目指す http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/14/090100053/092200012/
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実は人工知能はと脳科学は一度接近した後、また急接近するという曲折をたどっている。1990年代には、生物の知見とは無縁と思われる数学的な機械学習手法「SVM(support vector machine)」が台頭。物体認識などでめざましい成果を出すようになり、「人工知能の研究では、わざわざ生物を模倣する必要はない」との主張も現れた。しかし脳科学の成果を参考に考案されたディープ・ニューラル・ネットワーク(DNN)を使い、逆に人間の脳に宿る"知性"の秘密を解明できるかもしれない、と近年考えられるようになっている。

●全脳アーキテクチャ勉強会 - 汎用人工知能と技術的特異点 http://www.sig-agi.org/wba
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全脳アーキテクチャ勉強会は,人間のように柔軟汎用な人工知能の実現に興味のある研究者,脳に興味のあるエンジニア,関連分野(神経科学,認知科学等)の研究者間での交流を促進し、全脳アーキテクチャを実現するため、2013年に発足された。目標は、人間が持つ脳全体のアーキテクチャを解明すること。ディープラーニングやベイジアンネットといった人工知能と脳科学の知見を交換することで、最終的には、人間に近い知性を持つ「人工汎用知能(AGI: artificial general intelligence)」を目指す。

● 「自動車とIoT(Internet of Things)」 自動車の情報化(テレマティクス)から始まるIoTの世界 http://eyi.eyjapan.jp/knowledge/insight/pdf/Insight-02-feature-article.pdf
これまでの自動車の情報化はテレマティークと呼ばれてきた。テレマティークと現在の情報化、IoTとの関係について。とにかく「スマホ対応」が至上命題。このとき、従来の自動車のモデルチェンジが5~6年なのに対し、スマホは1~2年、アプリは数か月という変化の頻度の違いがある。このすり合わせが今後重要になってくる。また高速運転・移動をしている車中であることから、自動車工業会が定めているガイドライン(ドライバーディストラクション防止)がある。たとえば、走行中提供される外部からの情報を「31文字以内」と定めている。一方で、自動車そのものが生産するデータがある。位置と車速で渋滞状況がわかる、加速度、ブレーキなどから危険個所を判定するなど。

●情報化する自動車と車載ネットワークの動向 http://www.dbj.jp/pdf/investigate/mo_report/0000015497_file3.pdf
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車載ネットワークを安全系、制御系、情報系、ボディ系、バックボーン系にわけて考察。

●自動車OS クルマの未来|「巨大スマホ」化する自動車 http://www.hummingheads.co.jp/reports/feature/1403b/140324_01.html#1
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「これまでは『ちゃんと動くか』というのがテストの中心でしたが、今は『ちゃんとつながるか』がメイン」。「つながる」にも今は二通りの要望がメイン、『音楽などのプライベートコンテンツを楽しむ』ものと、『カーナビがインターネットとつながるためのモデム機能』。ここから「自動車OS」も議論されはじめている。

●進化するアマゾンのAWS その歴史とサービスの勘所 - 第1回 AWSの歴史、745機能をリリースし40回以上値下げ http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20140617/564693/
AWSが選択される理由:前に使用量を想定して契約したり、コミットする必要がない、ゆえに初期投資を最小限に、気軽に始められる/契約後も安くなっていく。なぜなら、リソース増強によるスケールメリットで得られるコスト低減を、AWSは値下げという形で顧客に還元していくから/たとえ失敗しても、大きな投資も行っていないし、ハードウエアも購入していないので、失敗した試みを止めると同時に費用の発生もストップ。だから社内のイノベーションが進みやすい/高い水準のセキュリティを確保。

●ブクマ必須! 公共データの横断一括検索型カタログサイト「DATA GO JP」がリリースされたぞ http://mbdb.jp/web/data-go-jp.html
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国勢調査を始めとした人口統計データなどの公共データを、各省庁の垣根をまたいで検索し、ダウンロード・利用ができるサービス。データはキーワードで検索できる他、各省庁ごとに、あるいは「国土・気象」、「人口・世帯」、「労働・賃金」など、それぞれデータが振り分けられたグループごとに探すことも可能。

●磁気テープ、まさかの復権 - クラウドやビッグデータでも活用が進む磁気テープの最新動向 http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Active/20131206/523185/?act05
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富士フィルのCMでも出てる。あの新技術が転換点を作った。実はGoogleもバックアップ用に磁気テープを使っている。なにしろ、単位当たりの容量の拡大がすさまじい。かつ富士フィルムの技術で劣化が各段に抑えられるようになったのだ。それに加え、今後「データを頻繁に読み書きする」用途でも使われる可能性が高まってきている。

●FaceBook買収戦略 20の事実 https://newspicks.com/news/640474/?more=true
2012年:モバイルと広告を変えることが最優先課題。2013年8月、ザッカーバーグは、全世界にインターネット環境をもたらすことを目指す団体「internet.org」を設立。

※上記は、『情報note|知のパラダイムシフト』の一部を公開しているものです。(2014年10月二号より)

◆最新刊:情報note|知のパラダイムシフト2014年12月二号 [Kindle] 
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◆ブログ:詩想舎の情報note | http://societyzero.wordpress.com/ 

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