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【第3回PJCS予選 使用構築】隠密・脱出・晴れ展開

はじめまして。
記事の閲覧ありがとうございます。
しし と申します。

ORASからシングルバトルを始め、WCS2023のオンライン観戦をきっかけにSVのS10からダブルバトルに転向しました。

そこで、今回の第3回PJCS予選で使用した構築記事を作成しました。
最高最終1556という渋い結果ですが、自分がのちに見返すために記載します。

自分の記録用に作成した点、およびダブルバトル初心者が作成・使用した点を念頭に、興味のある方はご覧ください。

何かアドバイス等あれば頂けますと幸いです。

構築経緯

現在、ランクマッチやPJCS予選、リージョナル大会で流行している一般的なスタン構築に対し、隠密マントを持ったウネルミナモが強いのではないかと考えた。

上記の理由としては、以下が挙げられる。

・ハバタクカミを除くガオガエン、ゴリランダー、モロバレル、タケルライコ、パオジアン、ランドロス、サーフゴーに対して弱点を突くことができ、特防の低いウーラオスに対して大きな打点を与えられる
・隠密マントを持つことにより、ガオガエン、ゴリランダーの猫騙しによる怯みを無効化し、返しの攻撃で大きく削ることができる
・弱点のフェアリー技を半減し、火炎放射の打点を挙げられる炎テラスを無理なく採用できる

これらの理由から、隠密マントを持ったウネルミナモを軸とし、その強みを最大限活かせる晴れ構築を組むことにした。

そこで、次に晴れの始動要員となるコータスを採用した。
トルネロスで手動晴れにする方法も考えたが、物理耐久指数の高さや、後述する脱出パックを活用した対面操作が強いと感じたため、コータスとした。

続いて、ウネルミナモと並ぶ晴れ構築でのエースとして、ハバタクカミを採用した。

次に、岩オーガポンを採用した。この構築はS操作できるポケモンがいないため、追い風に弱い点が挙げられる。相手のトルネロスをワンパンでき、晴れパの対抗として選出される炎に強く、頑丈による行動保証がある点を見込んだ。

次に、ゴリランダーを採用した。晴れ構築は相手のハバタクカミを強化してしまう点が懸念点であるため、ハバタクカミにめっぽう強い突撃チョッキでの採用とした。

最後に、カビゴンを採用した。この構築に限ったことでは無いが、フェアリー技を半減するために炎、鋼、毒テラスを切れば裏のランドロスが通ってしまうといったように、ハバタクカミとランドロスに一体で対抗するのは非常に困難である。
そこで、タイプ受けするのではなく数値で受け、ヘビーボンバーや冷凍パンチといった広い技範囲で的確に弱点を突いて返す戦略が良いのではないかと考え、カビゴンの採用に至った。この枠は他にマンムーやブリザポスも候補だったが、突撃チョッキをゴリランダーに回した都合上、努力値振りのみで特殊耐久指数が高いポケモンを採用したかった。

こうして6体が決まり、構築が完成した。
ランクマッチで試運転したところ、始めてから数ヶ月間4桁を彷徨っていた自分がすんなりと3桁中盤まで上がれたため、PJCS予選でも使うこととした。

個体解説

採用意図は構築経緯で述べたため、簡潔に行う。

コータス@脱出パック

実数値 (努力値): 177(252)-×-179(20+)-105-120(236)-27(-)
テラスタル:
ゴースト
技:
オーバーヒート、熱風、欠伸、手助け
調整意図
HP: 16n+1
HB: 晴れ下でA200水ウーラオスの水流連打を最高乱数以外2耐え
HD: C187ハバタクカミの拘り眼鏡 シャドーボールを60-71%で抑え、確定耐え
同上パワージェム確定耐え
C205ハバタクカミのCブースト 拘り眼鏡 シャドーボール最高乱数以外耐え
C207タケルライコのCブースト 電気テラス 10万ボルトを88%で耐え
S: 個体値10 (最遅の方がいい)

晴れの始動要員。
脱出パック+オーバーヒートによる対面操作が強力で、相手にダメージを入れつつ後攻でエースを繰り出せる点が優秀だった。
また、瞑想タケルライコを欠伸で流したり、ガオガエンやゴリランダー相手に手助け+ウネルミナモのハイドロスチームor火炎放射を打つことで、猫騙しを腐らせながら攻撃する行動が非常によく刺さっていた。
さらに、初手のガオガエン対面で脱出パックを発動させ、晴らせた状態でウネルミナモとハバタクカミのエース陣を並べる動きも非常に強力だった。
また、ハバタクカミと選出することで、相手のトリックルーム構築に対しても圧を掛けられたと感じる。
テラスタイプは猫騙し意識のゴーストとしたが、地面耐性の飛行や草の方がいいかもしれない。

ウネルミナモ@隠密マント

実数値 (努力値): 175(4)-×-112(4)-176(244)-104(4)-177(252+)
テラスタル:
技: ハイドロスチーム、流星群、火炎放射、守る
調整意図
H: 16n-1 (GF回復意識で16nの方が良い)
C: 古代活性でS上昇
S: 最速

晴れエースその1。
構築経緯で述べたように、スタンの多くに対して弱点を突くことができ、晴れ下でも威力が下がるどころか上がる水打点を持っている点が強力だった。
隠密マントを持つことで相手の猫騙しを無視しながらワンパンできる点や、炎テラスを絡めたフェアリー耐性など、この構築のエースとして申し分ない働きをしてくれた。
Cブーストでなく、かつ命の珠のような火力補強アイテムを持っていないため、想像以上に火力が出ない点は注意が必要。

ハバタクカミ@気合の襷

実数値 (努力値): 137(52)-×-86(84)-194(172+)-156(4)-180(196)
テラスタル: フェアリー
技: ムーンフォース、マジカルシャイン、シャドボール、守る
調整意図
HB: 晴れ下でA200水ウーラオスの神秘の雫水流連打を75%で耐え
A172パオジアンの不意打ちを確定耐え
C: 余り (古代活性でC上昇)
S: 最速111族抜き

晴れエースその2。
個人的に、守るのないハバタクカミをうまく扱うことができないため、気合いの襷での採用。
また、晴れで相手のハバタクカミを強化してしまう以上、最速同士だと50%の賭けになってしまうため、Sは諦めて返しで倒すといった意図も含めての気合いの襷である。
コータスと共に選出することでトリックルームを匂わせたり、晴れ選出しなかった際に眼鏡に思わせて守る動きが強かった。
襷の行動保証は強いものの、やはり眼鏡の方が制圧力があると感じた。

オーガポン@礎の面

実数値 (努力値): 156(4)-172(252)-104-×-116-178(252+)
テラスタル:
技: ツタ棍棒、パワーウィップ、この指止まれ、ニードルガード
調整意図
最速AS

追い風トルネロスをワンパンし、炎に強いポケモンとして採用した。
この指止まれがあまり読まれず、迅雷や不意打ちを透かしながら、横のポケモンで打点を与えていく行動が強かった。
スカーフ岩雪崩コノヨザルに対し、一度だけ怒りの岩テラスタルを切った。

ゴリランダー@突撃チョッキ

実数値 (努力値): 207(252)-177(124+)-113(20)-×-102(92)-108(20)
テラスタル:
技: 猫騙し、ウッドハンマー、グラススライダー、10万馬力
調整意図
A: H143-B91ハバタクカミをGFウッドハンマーで確定1発
HB: A200水ウーラオスの水テラス 神秘の雫 水流連打を概ね2耐え
A無振りガオガエンの猫騙し+フレアドライブをGF回復込みで確定耐え
HD: C187ハバタクカミのフェアリーテラス 拘り眼鏡 マジカルシャインをGF回復込みで2耐え
S: 同族意識で高め

ハバタクカミへの制圧力、サイコフィールドの書き換え、猫騙しによる追い風・トリックルーム枯らしなど、余りにも汎用性の高いポケモン。
個人的には、現環境でゴリランダーを入れない理由がないとすら感じる程強力だった。
タケルライコやガオガエンに対する打点として10万馬力を採用したが、蜻蛉返りで対面操作したい場面も多くあったため諸説。
テラスタイプはハバタクカミやイーユイを意識して炎とした。

カビゴン@クリアチャーム

実数値 (努力値): 235-178(252+)-86(4)-×-162(252)-40(-)
テラスタル: ゴースト
技: ヘビーボンバー、冷凍パンチ、10万馬力、手助け
調整意図
HB: 晴れ下でA200水ウーラオスの水テラス 水流連打を2耐え
A200悪ウーラオスの暗黒強打を最高乱数以外耐え
A189パオジアンの聖なる剣を最高乱数以外耐え
A194ゴリランダーのGFウッドハンマーを最高乱数以外耐え
HD: C205ガチグマのC↑ノーマルテラス ブラッドムーンを最高乱数以外耐え
C205ハバタクカミのCブースト フェアリーテラス 拘り眼鏡 ムーンフォースを75-89%で抑え、確定耐え
C183ランドロスの命の珠 大地の力を2耐え
S: 個体値20 (最遅の方がいい)

ハバタクカミとランドロスを両方見られる点を考慮して採用。
ダメージ計算機を疑うほど特殊耐久指数が高く、返しの攻撃でワンパンすることできた。
特に、ヘビーボンバーはパオジアンに対して、冷凍パンチはカイリューに対してもよく刺さった。
多くの相手は欠伸や腹太鼓を警戒して挑発を打ってきたため、その行動を無駄にすることができた。
素早さが遅く、集中により倒される場面も多かったが、手助けによって味方を強化することで腐らないことも多かった。
クリアチャームによって威嚇を無効化できる点も優秀であった。
ただし、タイプ一致打点を有していないため、ピンポイントで抜群を突ける相手以外にはダメージが見込めなかった。
テラスタイプは格闘技や神速を無効化できるゴーストとした。

きつい相手

・寿司
手も足も出なかった。
立ち回りの不安定さもあるが、大会シーンでは構築単位で事前に対策を厚くしておくべきだった。

・ディンラッシャ+ウガツホムラ
相手のテラスタルや交換を見極めきれないと苦しい。

最後に

ダブルバトルに移行してから初めてのPJCS予選でしたが、ランクマッチとの差異を実感しました。
特に、寿司に対して何もできなかった点が悔やまれます。
しかし、構築経緯で述べたように、当初の役割対象であったスタンパーティには高い勝率を誇ることができ、想定と実戦が上手く噛み合った点が大きな収穫となりました。
今後も研鑽を重ね、来年は予選抜け出来るように精進したいと思います。

また、PJCS予選に臨むにあたり、構築相談を快く引き受けてくださった どくたーさん (@PokeDr_4KC) に多大なる感謝を申し上げます。

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