自分語り どん底期

人生どん底の波が来たのは、社会人アラサーの時。

卒業後の新卒はちょうどリーマン直後で、出だしの就活はこけ、無理くり入社した会社は毎日誰かが泣いているようなブラック企業でした。その後数か月で退職し、好きなことを仕事にしたいとアートに興味があったので、美術館に勤めました。非常に良い環境でした。その後物を売る仕事につき、やがて上京しました。薄給で将来に不安を覚え、手に職をつけるべく、全く自分に向いてなかったシステム業界に転職しました。

これが今覚えば人生の転換期であり、どん底の始まりでした。

システムについて理解すべく、向いていないながらも勉強しやっとこさ資格をいくつか取得しました。何度も挫折しそうになりながらも、同僚や先輩方に助けられ、いつか恩返しがしたいと思うようになり、力をつけていつか戻ってくることを誓い、派遣されました。

派遣先はとても良い方が多い環境でした。ただ仕事のプレッシャーで能力の限界を感じていたこと、また当時の私は人からの好感度をかなり気にしいの人間であり、飲み会では飲めないお酒も気を使い無理くり飲みました。翌日の出社で異変が起きました。今までの何かがふつり切れてしまい、自分をコントロールできなくなってしまいました。

この時の感覚は、(普段意識がコントロールしているのが普通だが)無意識に支配されているような状態で(意識と無意識が逆転したような)、自分の意図しないことをしてしまったり、あるいは気付かなかったりして、もう恐怖でした。結果周りにも迷惑をかけてしまい、上司に相談し一人隔離された空間で仕事をしていました。

私なりに、運動したり、ヨガしたり、自然のある所に行ったり、クリニックに行って専門の方に相談したりなどあらゆる手を尽くしましたが、何一つ改善されませんした。契約期間がありすぐに退職できず、苦しい状況でした。そうこうするうちにスクロールに酔いはじめ、不眠症、睡眠障害に陥り、ますます酷くなるばかりで、もう限界でした。。

ようやく退職した頃には、すっかり自信を喪失し謝ることしかできませんでした。パソコン返却する時に気付きましたが、画面の明るさがMAXの設定でした。これが原因だったのかなと思いました。なので、今ではPCを触る時はブルーライトカットメガネ、画面の明るさ弱めにしています。

退職後もこのような状態がすぐに回復するはずもなく1年以上続きました。特に、睡眠障害は厄介で、突発的な眠気が来るので、コントロールできず、外出もままならずでした。また、自分がこのような状態に陥ってしまったことが受け入れられず、すぐ様再度手に職をつけ別の道を模索するべく、物づくりを体験し始めましたが、じっと椅子に座ることが耐えられず、断念しました。自分を肯定的に受け入れるのに時間がかかりました。

本当に少しずつですが、年々良くなっていき完全回復したと言い難いですが、だいぶマシになりました。その後は販売の仕事に戻り、勤め先が今年失くなったことを機に、新たな仕事を転活中。

過去を思い出すと胸が熱くなりますが、実はどん底期に私を支えてくれたものがありました。それは、音楽です。えー!全然興味がなかったのに今更音楽、なぜ!?と周りから言われてしまいましたが、救われました。

それは次回語ります。  〜不絶頂の時には頂が現れる〜

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