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9thライブDay2を楽しむ前に知ってほしい所恵美がBeautiful Believerに至るまでの軌跡

しりゅーと申します。
今回は、恵美ちゃんのソロ1〜3曲目までを踏まえてソロ4曲目"Beautiful Believer"について掘り下げ、それを通してこの曲の魅力と所恵美というアイドルの魅力を知って頂けたら、と思い書かせて頂いた所存です。
拙いですが最後まで読んで頂けると幸いです。
解釈違いあったらすみません。

Hearty!!に至るまで

まず、アフタースクールパーリータイムに関してですが、彼女の性格が体現されている、ソロ一曲目としてとても相応しい曲だと思います。
「Make me」の所が「恵美」と掛けられていたり、ちょっとした言葉遊びがあるのも魅力です。
そういう遊びを含めて明るい曲調、歌詞を通じて
彼女の親しみやすい所、また仲間が大事、という彼女の芯が見て取れます。

しかし、ソロ2曲目であるフローズン・ワードでは明るい曲調から一転し、簡潔に言うと恋愛をテーマにした悲恋ソングといった内容。こんな曲も歌えるのか、と感動しました。
ですが、私はフローズン・ワードを考察するに当たって、この曲がまず恋愛ソングではない、ということを前提に考察させて頂きます。 
私はフローズン・ワードは所恵美という人間の"みんな"への向き合い方、姿勢を表した歌だと考えてます。フローズン・ワードはただの恋愛ソング、ではなく彼女の内面が反映された歌なんです。
彼女自身、"みんな"が大好きなはずなのに、その輪が壊れるのが怖くて自分の本当の気持ちを伝えられず、自分に嘘をつき、"みんな"と向き合うことを恐れて逃げてしまう。
その結果、自分のやりたいこと、自分の魅力、主張などを胸に納め、閉じ込めたままにしてしまう。
そんな彼女の不器用で臆病な一面が表現された歌だと思います。
実際、彼女自身友人との関係の縺れが原因のトラブルを経験しており、アイドルになる際もトラブルがあったようです。
その経験の積み重ねからか、彼女は仲間と揉めることを恐れています。そして、友達との関係が壊れないように自分の大事なモノより友達が大事にしてるモノを優先するようになりました。

"所恵美"という人間についてなのですが、彼女は仲間を非常に大事にする人間です。それに加え周りが見えている人間なので、困っている人にすぐ手を差し伸べることができます。時には他人のために貧乏くじを引くことも厭わない、"みんな"が仲良く幸せに過ごすことに最も尽くしている人間です。
ですが、彼女は"みんな"が笑顔で幸せであれば自分のこと、自分の主張、自分がやりたいこと、自分自身の魅力、輝きを蔑ろにしてしまう節があります。


彼女は"みんな"が幸せな日常を過ごすことに尽力してるにも関わらず、その中に自分を含めずに"みんな"と自分を切り離して考え、「みんなの幸せ」を守るために「自分のこと」を犠牲にしてしまう
優しいけど実はとても不器用で、とても臆病な人間なんです。

手渡せない言葉があるの
もうずっとここで立ち止まっているよ
失くせないよ 笑顔の距離 まだ

それを踏まえて再度アフタースクールパーリータイムの歌詞を見ると、歌詞中の"「毎日」を歌える奇跡"
と言うフレーズに少し儚さを感じる
…のは私だけでしょうか。
単刀直入に言うと、アフタースクールパーリータイム
フローズン・ワードはアイドルになる前の彼女の内面を表した歌、です。同時に私は、アフタースクールパーリータイムは、彼女の理想を歌った歌である、と考えています。
彼女は周りが見えすぎていること、仲間思いなことが仇となり、"みんな"の関係を守るために自分の意思ややりたい事を胸の中にしまい、それと同時に彼女自身が彼女自身の輝きを抑えてしまっているんです。
それを発揮する機会が少なかったため、自分に自信がない、という性格になってしまったと思います。


しかし、アイドルをやっていく中で大切な仲間と出会い、多くの経験をし、仲間と切磋琢磨していく中で彼女は変わっていきます。

Hearty!!

1番2番では

"みんなの嬉しいが 一番嬉しいから
 連れていくよ その手任せてよ"
"やれることやりたいんだよ 
 いつだってアタシの全部
 タイセツが 煌めけば
 つまりサイコーでしょ?"


みんなを引っ張っていく彼女の快活さを表しつつみんなが楽しく笑顔なのが嬉しい、という彼女らしい歌詞となってます。

それが

月も宝石も 照らされて輝く
みんながいて アタシになる
導かれていた 光に出会った今
"Make me happy" 望んでくれるなら

大切な仲間である"みんな"と自分自身を分けて捉えてた彼女がアイドルをやっていく中で出会った仲間たちのお陰で輝ける、つまり今までずっと抑えていた自分の魅力、輝きを発揮することができて
同時に大事な仲間がいるからアイドル"所恵美"がいる

更に、

(1番)
笑顔に出来ること アタシの願い事 

(ラスサビ)
笑顔で輝くこと みんなの願い事

彼女は惜しみなく自分を出すことができて、みんなと"一緒に"笑って幸せになることが1番、と
"みんな"の中に"自分"もいる、ということを意識できるようになったんです。
"みんな"を導く側だった彼女が
同時に彼女の大好きで、大切な仲間に導かれた結果
本当の自分を出すことができて

"みんな"が笑顔で幸せなことが自分の幸せ
から
"みんな"と一緒に笑顔で幸せなことが自分にとっての幸せなんだ、とアイドルを通して変化した。
今までと変わらず仲間が、"みんな"が大好き。
それを歌った、素敵な歌だと思います。


Beautiful Believer

5周年曲、"夢にかけるRainbow"と同時期にシングルが発売された所恵美ソロ4曲目。共通している事は、"自己“について歌っている事。
特に所恵美に関して、"自己"についての言及は非常に重要な事だ、と思ってます。
Hearty!!はアイドルを通して"みんな"の中にアタシがいて、"みんな"と笑顔で一緒に幸せなのが1番!という感じでしたが
この曲に関しては、彼女のこれから、その先、を歌ったものだと思います。
端的に言えば、
Hearty!!は"所恵美"という人間の成長を歌い
Beautiful Believerは所恵美という"アイドル"としての成長を歌ったものだと解釈します。

どこまでも自由に wanna wanna
胸に描いた景色
(Show me now)
なりたいアタシに
なれるよ Beautiful Believer
大事なルールは
“自分に嘘つかないで”進め
誰も 何も
アタシの夢 止められないよ

アイドルを通して素敵な仲間と出会い、彼女たちを導き、そして導かれて"みんな"の中に自分もいて、一緒に笑っていることが幸せだと気付いた。そして、その中で自分は輝ける、本当の自分の輝きを出すことができるんだ、と気付いた。その更に先のことを歌ってると思うんです。
ずっと胸の中に描いていた自分のやりたいこと、夢、希望。以前、彼女は競争を嫌っていました。友人の大事なモノを奪うのが嫌だったからです。

それでも、例え友人と競い合う事になってでも、自分の夢を追いかけたい。
と、彼女が自分自身に嘘をつかないで自分の本来の魅力、輝きを惜しみなく発揮し、夢を追いかけることができるのは
本気で向き合えて、競い合えて、そして大好きな仲間たちとの強固な信頼関係があってこそであって。
彼女は今、やりたい事、自分の夢を見つけた訳ではありません。
本当は"みんな"を守るために、ずっと胸の内に秘めていただけで、ずっと持っていたんです。

自分のこと 
"アイして"あげなきゃだよね

これまで自己犠牲的で自分を蔑ろにしがちだった彼女が自分のことを愛してあげなきゃだよね、と自分のやりたい事、希望、そして彼女自身を大事にしようという変化。

これらは全て、彼女がアイドルになってから生じた変化です。彼女はアイドルを通して素敵な仲間たちと出会い、仲間たちのお陰で所恵美というアイドルが完成した。
それに加え、1人の人間としても成長した。
私は、所恵美は、アイドルになったことで救われた人間である、と思ってます。
アイドル活動を通して、彼女の人生は前向きな方向に変わったと思います。

ですが、その中で変わらないものもあります。
それは、"仲間が大好きで、みんなの笑顔が1番"
という彼女の芯です。
アイドルを通して自分の"みんな"に対する認識が変わって
時には仲間と上手くいかなくて衝突して、自分の行為が報われなかった経験があっても誰かを恨んだりせず
ずっと、アイドルになる前からその後まで、
彼女の芯は変わってないんです。
これってすごいことだと思いませんか?


話が脱線しますが、恵美ちゃんのパーソナルカラーは黒、です。
誰よりも優しくて、明るくて、みんなのためにちょっと無理をすることもある彼女がなんで黒?と思ってましたが

黒は何物にも染まりません。どんな色が混ざっても黒は黒であり続けます。
彼女のパーソナルカラーである黒は、アイドルになる以前、或いはなった後、彼女が経験したこと、変わったこと、これら全てを通しても決して変わることのない彼女の"芯"を表しているのではないか、
と考えてます。
夢にかけるRainbow、Beautiful Believerはどちらも自分の道、自分の夢を追いかけることが歌われている歌ですが、彼女は"みんな"から脱却した訳ではありません。
何故なら"みんな"がいて"所恵美"になるから。
彼女の道は、彼女の大好きな仲間達に照らされ、七色に輝く"みんな"の道だから。
所恵美の芯は、ずっと変わらない。



所で、彼女の"夢“って何なのでしょうか?
あくまで私の意見ですが、それは、

「楽しい」が増える毎日
「毎日」を歌える奇跡

を実現すること、なのではないでしょうか?

先ほど、私はアフタースクールパーリータイムは所恵美の理想を歌った歌でもある、と言いました。
理想とは、誰かが心に描き求め続けている、しかし手の届かないものです。
彼女はその理想を自分を犠牲にすることで実現させていた。
Hearty!!以前の彼女では、自分を含めた"みんな"が楽しめる毎日、を築き上げることは不可能でしょう。
何故なら、当時の彼女は"みんな"の中に自分がいることを分かってない。
言い換えれば、"みんな“との楽しい日常を守るために(過激な表現になりますが)出来る限り自分を殺している。

が、これからの所恵美は、それを"みんな"だけが幸せになる形、ではなく自分を含めた"みんな"が幸せになるような形で、尚且つ自分を全部出して、めいいっぱい輝きながらそれを実現しようとしているのではないか、と私は考えています。
今度はそれらを自分以外のみんなのために"守る"のではなく、自分とみんなで"実現する"。
Beautiful Believerまでの経験を通じて、
アイドルとして、人間として一歩進んだ状態の彼女にとって、アフタースクールパーリータイムは彼女の"理想"を歌ったものから彼女の"夢"を歌う歌に変化したのではないか…と思ったり。

Beautiful Believerは、彼女がアイドルになってから、アフタースクールパーリータイムからHearty!!に至るまでの所恵美の変化のその更に先を歌った歌であり、所恵美がアイドルとして新たな一歩を踏み出し、これから始まるアイドル"所恵美"のプレリュードです。
自分の夢を追いかける。なりたい自分になる。
しかしそれでも彼女は自分の芯を貫き通すでしょう。
その上で"なりたいアタシになる"という歌詞があると思います。

アイドル所恵美の物語はまだ始まったばかり。
アイドルとして、そして1人の人間として成長し、
どんな経験、変化がありつつも、
彼女自身はずっと変わらない。


"仲間が大好きで、みんなが笑顔で幸せに過ごせるように"という芯を、変わらず貫き通し続ける。
それは気高くて、眩しくて、誰よりも美しい。
アイドルになって変わっても、根幹は変わらない。
それがアイドル、所恵美です。


そんなアイドル所恵美がこれから綴る新たな物語を、どうか応援してやって下さい。
そしてもし9thライブDay2に行かれる方は、1人のアイドル、1人の人間として成長した所恵美という人間を
そして彼女がこれから描く物語を、どうか間近で見守ってやって下さい。

最後まで読んで頂き、
誠にありがとうございました。

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