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MF Doom

MF Doomが逝ってしまった。

10数年前、Wu-Tang関連の音源を片っ端から聴き漁ってた頃、コンピアルバムで客演していたのをきっかけに彼のことを知った。当時はまだ彼がKMDのメンバーとして90年代初期から活動しているベテランであることや、ツウ受けするビート職人だってのも知らなかった。ただ単にあのもっさりとしたラップに惹かれた。あのラップがとても魅力的だった。それから彼の諸作を聴くようになりどんどんハマっていった。特に印象的だったのは”Beef Rap”という曲で、ヒップホップが好きな人なら問答無用で頭を振ってしまうビートに例のもさいラップがガチッとハマっていてこりゃヤベ〜!となった記憶がある。後から知ったがこの曲の内容は当時のメインストリームで目立つようになってきていた、曲だけでなくビジュアルも売りにしていたラッパー達に向けたディスだったらしい。(詳しくはじょんさんのnoteを参照→ https://note.com/iwduimt/n/n06ded7e896e6)
もし当時この曲の内容を知っていたら僕は50やLil Wayneのことを嫌っていたかもしれない。10代の頃は良くも悪くも純粋だったので好きなアーティストがディスってるんだからアイツらはダサい!フェイクだ!という考えになりがちだった。笑

MF Doomといえば、Madlibとのタッグアルバム”Madvillainy”がクラシックとして挙げられることが多い(Accordionという特大ボムが収録されてる)んだけど、僕はこれよりもDoomの別名義King Geedorahの”Take Me to Your Leader”の方が好きだしなんならこれが彼の最高傑作だと思っている。(全曲Doomプロデュース) ただ、ラップの方はDoom本人の出番が少ないのがちょいとさみしいかも。



近頃は昔ほど熱心に追いかけてなかったけどDJ MuggsやWestside Gunnなどといった好きモンには堪らないメンツとコラボしたりおもしろい動きをしていただけに残念。あと何年も前から出る出る言われてたGhostface Killahとのタッグアルバムも結局出なかった。聴きたかったな〜 (アンオフィシャルっぽいミクステはあるが)

なんだかグダグダ書いちゃってまとまってないけどこの辺で。多作な人だったからまだ聴けてないモノもいっぱいあるんで今後はそこら辺をゆっくり掘っていこうと思います。今までありがとうございました。どうか安らかに。

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