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卒業制作過程記録3〜添削指導〜

先日合評した論文研究の講師添削指導が戻ってきた。
最初、赤字、あんまり入ってないな、と思ったが、コメントは長文。

企画構成案に関するGOサインと大いなるエールは、合評時にもいただいて勇気をもらったが、それにくわえて、文章構成に関する根本的な部分での提案が書かれていた。

…提案されたそれ、もろ苦手分野。できそうにない。どうやりゃいいの。
途方にくれたのだけれど、確かに今の構造で進んだら3万字超では破綻するのではとずっと不安に思っていた。
合評で褒められても、そこがクリアにならないと長いものは完成できない、と感覚的にわかっていた。
内容はともかく、この書き方で進めばいい、という確信は全然得られていなかった。
ならば、提案どおり、書き直してみるしかない。

とりあえず前半だけでも書き直して、前のパターンと比べて、どちらか選べる状態で次の講評を受け、方向性を決めよう。

書き直してみてすぐに気がついた。
本当に、先生の提案通りに書いた方が、長くつなげていける。
もちろんその文体をつかむためには研究しなくちゃいけなくて、
次回すぐにクリアできる問題ではないのだけど、方向はこっちだなと
直感的にわかってしまった。
私の苦手なことを研究するしかないのか。
得意どころだけで卒業研究乗り切るなんて、あますぎるのか。

それにしても、やはり他者の視点というのはすごいな。
特に、編集者視点というのは、ありがたいな。
ずっと孤独に一人で書いてきて、カルチャーセンターの受講も含めて学ぶことで一番救われたのは、孤独に書かなくていいということ。
いや、孤独の中で書いたものが、ちゃんと他者の視点で変わっていけるということ。
仕事ではさまざまなひととやりとりしているけれど、こと書くということに関しては、誰とも交わってこなかった気がするので、やっと、人の意見が加わった文章というのを生み出せるようになりつつある。

完成稿はまだ想像がつかないけれど、きっと一人で書くよりずっといいものができる。無条件に伴走者がいてくれるという贅沢な短い学生時代の残りを、遠慮せずにぶつかっていこうと思う。