見出し画像

Record AliceのVIA対応


初めてのAlice配列キーボードを買いました

Mechkeysというキーボードショップから、Record AliceというAlice配列のキーボードを購入しました。Record AliceのレビューはKeebTaroさんやDaifuku Keyboardさんの動画をご参照いただければいいかと思います。動画は後の方に載せておきます。ちなみに、価格は本体と送料合わせて、さらに5ドルのディスカウントコードを使って、85ドルちょいでした。前述のレビュアーさんの評価通り、コスパは素晴らしいものでした。リーフスプリングマウントという、特殊なマウント方法を取り、硬すぎない心地の良い打鍵感が感じられらます。筐体のクオリティも問題ありません。Alice配列に抵抗がなければ、間違いなく買いです。

本題

※以下はVIAというキーリマップツールが何たるかをご理解いただいている方向けの文章です。

さて、Record AliceはVIA対応と謳っております。VIAでこのキーボードは認識はしてくれます。デフォルトのキーマップでは、右スペースのFNの位置にMO(1)(レイヤー1への切り替え)が割当たっています。また、Anyキー設定によって、以下の16進数でキーボード独自のファームウェア機能が備わっています。

0x7f85:ファクトリーリセット
0x7f06:MAC向けキーバインドに切り替え
0x7f09:左のカラーバーの色変更
0x7f0a:機能不明
0x700b:Windowsキーをロック/アンロック

しかし、以下のバグを抱えています。
バグ1:レイヤーキーを他のキーにアサインできない、FNのキーを上書きできない
バグ2:0x7f06の設定を上書きできない(一度設定すると移動できなくなる)

これらのバグは、実は海外のチャットサイトでも取り上げられており、以下のパワー解決方法が提示されていました。

https://www.reddit.com/r/BudgetKeebs/comments/180h6vi/comment/kc3hqka

https://www.reddit.com/r/BudgetKeebs/comments/180h6vi/comment/kc3hqka

解決策

上記の解決策は、こうです。

  1. VIA上で、レイヤーキーに設定したいキーをSpecialの"F14"に設定する

  2. 現状のキーマップをSaveして、***.layout.jsonに保存する

  3. ***.layout.jsonをテキストエディタ(メモ帳でもOK)で開く

  4. F14の部分を任意のレイヤーキーに変える(MO(1)とか)

  5. VIA上で、***.layout.jsonを読み込み(load)

上記の手順を踏めば、自分の好きなキーポジションにレイヤーキーを設定できます。

まだ癖あり

ただし、ここでも若干落とし穴があり、おそらく設定できるのは、レイヤ1への移動に関するキーだけであり、通常のレイヤキー(MOやTO)などでは、レイヤ2以上へ移動できません。

ここで前述のAnyキーで設定可能な16進数コマンドが重要になってきます。
0x7f06:MAC向けキーバインドに切り替え
このコマンドは実質、レイヤ2へワープすることが可能です。要は、VIAでいうところのTO(2)の役割を果たします。逆にレイヤ2以上で0x7f06を設定すると、TO(0)の役割を果たします。さらに、癖があるのが、レイヤ2でMO(1)を設定すると、レイヤ3へ移動します。以上をまとめると、

  • レイヤ0上かつMO(1)押下でレイヤ1へ一時的切り替え

  • レイヤ2上かつMO(1)押下でレイヤ3へ一時的切り替え

  • 0x7f06でレイヤ0とレイヤ2の切り替え TO(2)↔️TO(0)

(MOはキーを押下している間だけ切り替え)
(TOはキーを押下していない時も指定レイヤのまま)

0x7f06を押下することで、ベースレイヤーが切り替わるような使い方です。なので、使用例といいますか、筆者は以下のように設定しました。
レイヤ0・1:Windows用 MO(1)でレイヤ1使用、0x7f06でMacに切り替え
レイヤ2・3:Macbook用  MO(1)でレイヤ3使用、0x7f06でWinに切り替え

最後に筆者のVIA設定画面のスクショを貼ります。

レイヤ0(Win用)
レイヤ1(Win用)
レイヤ2(Mac用)
レイヤ3(Mac用)

Record Aliceの正しいファームウェアがありましたら、教えていただけますと幸いです。もし質問があれば、XのアカウントまでDMなどください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?