Singleton
class Config:
_instance = None
@classmethod
def get_instance(cls):
if cls._instance is None:
cls._instance = cls()
return cls._instance
def __init__(self):
if self._instance is not None:
raise Exception("This class is a singleton!")
else:
self._instance = self
self.load_config()
def load_config(self):
# ここで設定ファイルから設定を読み込むか、デフォルト値を設定
self.config = {
"database_url": "localhost",
"max_connections": 10,
"log_level": "info",
}
def get_config(self, key):
return self.config.get(key, None)
シングルトンパターンは、特定のリソースへのアクセスがプログラム全体で一つだけに限られるべき時に適しています。
以下に、シングルトンが役立つ典型的なシナリオをいくつか紹介します:
設定管理:
アプリケーション全体で共有される設定やプリファレンス(例えば、環境設定やユーザー設定)を一元管理するために使用します。設定値はアプリケーションの異なる部分から頻繁にアクセスされるため、シングルトンを通じて一貫性と効率を保つことができます。
ログ記録:
ログ出力機能はアプリケーション全体で一つのインスタンスを共有するのが一般的です。これにより、異なるクラスやモジュールからのログメッセージが単一のログファイルや出力先に適切に記録され、管理が容易になります。
データベース接続:
データベース接続はしばしばリソースを多く消費するため、シングルトンパターンを用いて一つのデータベース接続または接続プールを全体で共有することが推奨されます。これにより、接続の開閉が頻繁に発生することを防ぎ、パフォーマンスを向上させることができます。
ハードウェアインターフェースの管理:
コンピュータの特定のハードウェアリソース(プリンター、シリアルポートなど)に対するアクセスを制御する際にもシングルトンが使用されます。
これにより、複数のプロセスやスレッドが同時にハードウェアにアクセスすることのないように管理することができます。
これらの例からもわかるように、シングルトンパターンは一貫性とリソースの効率的な使用を確保するために有効です。
ただし、不適切に使用するとソフトウェアのテストが困難になるなどのデメリットもあるため、適用する際にはその利点と欠点をよく理解することが重要です。
このコードはPythonでSingletonパターンを実装したものです。Singletonパターンは、特定のクラスのインスタンスがプログラム内に1つだけ存在することを保証するデザインパターンです。ここではLoggerクラスがその対象となっています。以下、各部分について説明します。
クラス変数 _instance
_instance = None
この行では、Loggerクラスのクラス変数_instanceを定義しています。この変数は、Loggerクラスのインスタンスを保持するためのもので、初期値はNoneです。これはSingletonインスタンスがまだ生成されていないことを示します。
クラスメソッド get_instance
@classmethod
def get_instance(cls):
if cls._instance is None:
cls._instance = cls()
return cls._instance
このメソッドは、クラスメソッドとして定義されており、Loggerクラスのインスタンスを返します。メソッドが呼び出されると、まず_instanceがNoneかどうかをチェックします。Noneの場合、新しいLoggerインスタンスが作成され、_instanceに代入されます。そして、そのインスタンスが返されます。既にインスタンスが存在する場合は、新しいインスタンスを作成せずに既存のインスタンスを返します。
コンストラクタ __init__
def __init__(self):
if self._instance is not None:
raise Exception("This class is a singleton!")
else:
self._instance = self
self.initialize_logger()
このコンストラクタは、インスタンスが生成される際に自動的に呼び出されます。まず、_instanceがNoneでないかチェックします。これは、既にインスタンスが存在している場合に二重にインスタンスが作成されるのを防ぐためです。_instanceがNoneでない場合、Exceptionを投げてエラーメッセージを表示します。Noneの場合、self._instanceに自身を代入してインスタンスを記録し、その後initialize_loggerメソッドを呼び出してログ記録の初期設定を行います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?