おジャ魔女どれみの呪文を思い出してみる

 「おジャ魔女どれみ」が好きだった。
 おジャ魔女どれみは、日曜日の朝にやっていたアニメシリーズだ。現在はプリキュアをやっている枠ですね。

 作品をレンタルするなり、購入するなりすれば、アニメを見ることは、勿論できる。でも私が見たいのはそうじゃない。子供のころテレビに向かって見ていた、記憶の中のおジャ魔女どれみなのだ。
 あのとき私が感じていた心がわくわくする気持ちに、もう一度出会いたい。

 おジャ魔女どれみで好きだった要素は色々ある。
 有名なのは変身シーンだろう。

 カスタネットを叩く効果音に合わせて変身していく演出は、画期的な発明だった。現在のプリキュアにも引き継がれて、さらに磨かれた表現になっているので、プリキュアのほうも是非見て頂きたい。

 それから、キャラクターの深みを見せてくれるストーリーもよかった。

 主人公のクラスのキャラクター全員をモブではなく、ネームドキャラクターとして扱っていて、きちんとバックボーンがあって、モブなのにモブじゃない。あんな化け物みたいに面白い作品はそうはない。

 私が一番好きだったのは、魔法の呪文だ。
 おジャ魔女どれみの呪文は、楽しい音の組み合わせを使って、意味のない言葉になっているのだ。

 私が子供のころ、とにかく大好きで真似していた。大人になった今、どれだけ忘れてしまっているだろうか。

 おジャ魔女どれみの魔法の呪文を思い出してみる。
 今日は、おジャ魔女どれみを知らない人には、まったく分からないかもしれない話をします。


「ぴ~りかぴりらら ぽぽりなぺ~ぺると」
 主人公どれみの呪文。これはオープニングでも歌ってるから、思い出すのは楽勝。口のなかで発音してみると、すごく心がうきうきとしてくる。

「ぱいぱいぱ~ぷい ぷ~わぷわぷ~」
 発音に自信がない。
 はづきちゃんは特に好きだった。彼女が変身の最後に、服の襟に挟まった髪の毛を、両手で出す仕草が可愛いかった。

 対照的にはっきりと思い出せたのがこちら。
「ぱぺるくらるく らりろりぽっぷん」
 言いやすい。あいこちゃんの発音のはっきりした感じといい、記憶に残りやすいのだろう。

 はっきりと思い出せるのはここまで。ここからは薄ぼんやりと残る記憶の残り香を辿っていく。

 残りの魔女見習いは、おんぷちゃん、金髪の子(名前すら思い出せないのにいけるのか?)、ハナちゃん。

 ハナちゃんは正式に呪文があるわけではなく、自主的に呪文をつけているため除外とする。というか全然覚えてないから無理だ。「はなはな~ぴ!」みたいな感じだったと思う。これ以上は無理。

 おんぷちゃん、一番好きなのにまったく呪文が思い出せない。最後が「ふぁみふぁみふぁ~」なのは思い出せる。
 おんぷちゃんはアイドルでぶりっ子だけど、プライドが高い努力家でもあって、その繊細さとか大人びた感じが好きだったなぁ。

 金髪の子は「ぺる~たんぺっとん」までは思い出せる。でも続く言葉が思い出せない。「ぺる~たんぺっとん 涼やかに~」しか出てこない。
 これは、アニメシリーズが進むにつれて、マジカルステージというのが使われるようになったからだ。マジカルステージ版の呪文は、通常の呪文と異なる。さらに、どれみたちがパトレーヌになって以降は、後半の呪文は省略するようになったし、なおさら思い出せないのだろう。

 半日ほど仕事中に粘ってみたものの、記憶になかった。
 答え合わせ。

「ピリカピリララ ポポリナペペルト」
 だいたい合ってると思ったが、正式には伸ばさないらしい。あとカタカナが正しいようだ。

「パイパイポンポイ プワプワプー」
 ポンポイて。こんなの脳が認識できるワードじゃない。

「パメルクラルク ラリロリポップン」
 合ってる。

「プルルンプルン ファミファミファー」
 ぷるるんぷるん!!! そうだ!! 言われるとはっきり思い出せる。「ぷるるんぷるん ふぁみふぁみふぁー!」おんぷちゃん、なんて可愛いのか。

 飛鳥ももこちゃんの呪文。名前も調べました。申し訳ございません。
 おジャ魔女シリーズは長寿だったので、ももちゃんが登場するころには私は結構小学生高学年になっていて、ももちゃんのシリーズはあまり見てなかったのかもしれない。
「ペルタンペットン パラリラポン」
 ぱらりらぽん!!! そんな響きだったとは......。ほとんど聞いた記憶もないぞ。ぱらりらぽん......。

 ついでにハナちゃんの呪文も調べる。
「ポロリンピュアリン、ハナハナピー」
 もうまったく記憶にない。こいつめ......わがまま言ってややこしい呪文を勝手に命名しやがってからに......。

 魔女見習いとしてカウントするのを忘れていたが、春風ぽっぷという子もいる。どれみの妹。この子にも呪文がある。
「ピピットプリット プリタンペペルト」
 懐かしい!「ぴぴっと ぷーりっと!」みたいに発音してたよね?
 この子はレギュラーメンバーでもないし、登場しても呪文を使うとは限らないから、本当にレアだったと思う。


 結論。すごく楽しかった。
 まさか自分がおんぷちゃんの呪文も思い出せなかったとは自覚してなかった。それに、ももちゃんのことを忘却していて本当にごめん......。

 そういったことも含めて、子供のころに好きだったものに改めて記憶のなかで再会すると、清々しい気持ちになる。

 今年は「魔女見習いを探して」というおジャ魔女シリーズの続編映画が公開されるので、観に行くのを今からとても楽しみにしている。

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