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馬の悩み聞きます。

この写真、どういう事なのかわかるでしょうか?

馬って視力があまり良くありません。
やはり嗅覚がものを言うので、
初めて会った人には、必ず挨拶として、自分の匂いを嗅がせるというのが
挨拶らしいのです。
匂いで覚えてもらう。
これが挨拶。
いきなり頭を触ったりしたら駄目らしいです。
まずは挨拶。
何でもそうですよね。
挨拶に始まって挨拶に終わる。

ここはJRAで活躍した馬が引退した後、
種馬にならなかった馬を預かって、
人のケアの為に乗馬教室とかをやっているところです。

日本引退馬協会。

この引退馬協会が注目を浴びたのは、
「ウマ娘」というアプリ。
ここに所属しているウマの名前がそのままゲームに登場するんです。

ウマ娘

「ウマ娘」

で、私の相手をしてくれたのが、
「シャイニープリンス」という一応中央競馬で戦った馬。

引き馬というメニューをやらせてもらって、
そして、体を拭いて、汚れを落として、
洗って、拭いて、乾かす。
それまでの一連の流れが一つのプログラムになっています。

それを一度やると、
馬のことが少しわかる感じがしました。
どこを触ると喜ぶのか?
何が嫌がるのか?

で、現場の方々の話を色々と聞いているうちに、
一つのことがわかりました。

馬に乗る人の為の商品開発はありとあらゆるモノがあります。
でも、馬のケアの為の商品って本当に無いんです。

「えっ?!こんなので大丈夫なんですか?」

そんな商品ばっかりです。

一番馬が嫌がるのが何と思いますか?

横柄な人間?
走ることばかり要求する人間?
暑さ?
寒さ?

「虫」なんです。

とにかく、虫が大嫌い。
でも、馬には大量の虫がよって来ます。
それらをケアする商品が無いんです。

アブ
ハエ、
蚊、
何でも血を求めて群がります。

よく見ると、小さな膨らみがいっぱい。
全部刺された後です。
全身にあります。

これらを救う方法が無いんです。

虫に刺されると、集中力がなくなり、
本来の優しい性格が切れます。
で、いろんなトラブルになる。

この虫対策。

誰もやらないんですよ。
だから、俺やることにしました。
誰もやらないから、俺がやる。
これはね、俺の悪い癖で、
儲からないからやらないんですよ。
みんな。

でもね、めっちゃ困っているんですよ。
だから、やる。

馬の悩みを解決する。
馬に触れ合ったら、マジでそういう気持ちになります。

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