【つぶやきシリーズ】ミトノオー、ドゥラエレーデのつぶやき
―エルムSレース後コメントより―
5着 ミトノオー
はい、そうですね。馬体重は―12キロでしたけど、体調は悪くなかったです。
逃げ宣言をしていたユティタム君がこなかったので、自分のリズムで競馬を進めることができるぞと思ってたんですけど。
「おーい!」って声とともにドゥラエレーデがスッと横付けしてきたんです。で、自分に向かってずーっと話しかけてくるんです。ずっとですよ!!
レース中だったんで自分は無反応を貫いたんですけど、一切お構い無し。あれ、独り言じゃない。絶対自分に話しかけてました。
あまりにもしつこかったんで、ついイラッとしちゃいました(笑)でも結局振りきれなくて、残り200m辺りで逆に自分が力尽きてしまいました。
アイツ、あんなに喋りながら走ってクビ差2着でしょ?やっぱりGⅠ馬、強い馬なんだなぁって再認識しました。
あれ作戦だったのかな??うん、ペースが乱されたのは間違いないですね。メチャクチャ嫌でした(笑)
2着 ドゥラエレーデ
あ、インタビューですか?お疲れ様です!
えぇ、今回ミトノオー君と初めてレース一緒だったんで、思いきって声かけに行きました。
僕、友達少ないんですよ(笑)
2歳の時から芝ダート両方走ってるし、海外にも行ってる。皆とはちょっと違う、独自の路線をいってるなーって自覚はあります。
だから、何度も同じレースに出て、切磋琢磨している同級生達を見てると、なんか羨ましくって。
同級生で適性距離も結構被ってるのに、ずっとミトノオー君とは会えてなかった。なので一緒に走れるって知ってすごく嬉しかったんです。良いスタート決めて追いかけちゃいました(笑)
ミトノオー君は僕のこと知らないかもしれないんで、自己紹介みたいなことをずっと話してました。でも、レース中だったからかな?返事はなかったですねー。もしかしたら嫌がられていたかも知れないですね(笑)
さすがに直線では豊さんに「そろそろ行くよ!」ってムチ入れられちゃったんで、ミトノオー君には「またね!」って言って先に行かせてもらいました。
レース中に話しかけるのはいかがなものかっていうのは勿論わかってるんです。
でも、僕は栗東所属で、ミトノオー君は美浦所属。話せるタイミングなんてほとんどないんですよ。
それに、去年のダービーのこと覚えてますか?スキルヴィング君のことです。
あの日、僕はスキルヴィング君とお話したいなって思ってた。でもタイミングが悪くて、レース終わってからにしよう!!って後回しにしたら、あんなことになってしまって……。
あの日から僕は決めたんです。やりたいことはすぐやろう。話したい馬に会えたら躊躇せず、話しかけにいこうって。いつどうなるかなんて、誰にもわからない。後悔しない馬生を過ごしたいじゃないですか……。
………え、でも、2歳のホープフルSの時も、トップナイフ君に話しかけにいってませんでしたか?って??
へへ、そうなんです。あの時も同じように話しかけにいってメチャクチャ怒られましたね。だから、話したい馬にレース中に話しかけに行っちゃうのは、僕のもともと持っている個性なんでしょうね。
ええ、ミトノオー君ともトップナイフ君とも仲良くなりたいですね。また嫌がられるかもしれないけど、今後も頑張ります(笑)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?