城中工業株式会社の『業績が伸びている理由』と自己紹介

こんにちは。

まずは自己紹介。はやたです。
1988年7月1日生まれの現在33歳です。
仕事は、 以前は某人材紹介会社で働いており、現在はフリーランスでWeb関連の仕事をしています。

突然のブログ執筆となりますが、ある方との出会いがあったためです。
そのある方というのが、城中工業株式会社の城中康文さんです。
城中工業株式会社はプラント工事や鉄工工事を事業として行っており、城中康文さんは創業者で社長です。

出会いのきっかけは、仕事関連です。
気さくな方でお仕事以外の話も初対面とは思えないほど盛り上がりました。
もちろん、メインのお仕事の話もしました。

その話の中で城中工業さんの会社のロゴの意味や創業理由経緯、儲かる事業であるか、リアルな話を聞くことができました。
と同時に、城中さんはこのようなこともおっしゃっていました。

「こういったリアルな話は公式サイトや求人媒体など不特定多数のユーザーが見られる環境で発信されることが少ない、目的にもよりますが、例えばその会社で働きたい人がいた場合に、公式サイトや求人媒体に記載されている表面的なものではなく、よりリアルな話「なぜ儲かるのか」をしたほうがユーザーも気持ちよいですよね。」

確かに以前わたしが務めていた人材紹介会社でも求人媒体を運用していましたが、込み入った話は求人票には含まれていません。
実際に、込み入った話である場合、万人受けしないことや募集窓口が狭くなることが懸念されますが、中にはこういった話が紹介されていても面白いと思いました。


話が長くなってしまったのですが、ないのであれば、せっかく貴重なお話しをお伺いすることができたので、わたしが発信しようと考え執筆しています。
顔を公開するのは少し恥ずかしいということでしたので(城中さんシャイです。)、お伺いした話を紹介しようと思います。


まずは、城中工業株式会社の業績が伸びている理由をご紹介します。

城中工業株式会社の業績が伸びている理由

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【城中さん】

建設業界はメーカーから直接仕事をもらいます。
メーカーはまず施工管理会社に仕事を依頼し、施工管理会社が施工会社に依頼を行います。
そして施工会社は下請け会社や協力会社にお願いします。
さらに協力会社から人材紹介会社にお願いします。
このように依頼者から施工者までの間に複数の会社が入っています。
複数の会社を経由することで当然、金額は減額します。
現場で施工する方が1日に10,000円しかもらえないという状況になります。
これが建築業界の体質です。

なぜこのような体質になっているかというと、仕事がない期間、つまりアイドリングタイムが生じます。
仕事があるときはありますが、仕事がないときは本当にないことが実状です。
そういった状況で社員として雇用することは会社のコストになるため、このような体質になってしまうことは
至極当然のことでもあります。

業界全体がこのような体質な中で、城中工業は直接雇用を行っていて、人数にして約160名になります。
160名全員に報酬をお支払しています。

今の社会で直接雇用をしている施工会社はないと思います。
もちろん協力会社はいますが、もう何十年の付き合いになる顔の知れた方々に直接依頼するため、中間搾取が発生しません。

アパレル業界でいうユニクロさんや家具業界でいうニトリさんも中間搾取が発生していないですよね。
ユニクロさんやニトリさんは今までの業界の体質を変える革命児だと思います。
中間搾取を削ることで自らリスクをかかえることにはなりますが、その結果、消費者に対して良質で安価なものを届けることができるようになりました。

話が逸れましたが、城中工業では中間を搾取を省いて、直接雇用という形をとっているので、
消費者の方々はもちろん、職人の方々からも報酬が高い企業として認識してもらうことができます。
城中工業はプラント業界のユニクロさんやニトリさんだと考えていただきたいです。

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【筆者】
さきほど160名の従業員を雇用されているとおっしゃっていました。
城中工業さんだとなぜアイドリングタイムが発生しないのでしょうか。

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【城中さん】

わたしたちの事業には以下3つの柱があります。
・プラント(バイオマス発電、ゴミの焼却場などの建設や工事)
・メンテナンス
・特殊トビ(国立競技場、サッカー場、駅)、

建設業界は大きな波があります。規模にもよりますが、1つの現場に1年~1年半かかります。
小さい物件や現場が1つであれば、はじめは時間が余り、途中から忙しくなり、最終的に暇になります。

城中工業は大型案件を同時に3つ抱えます。つまり客先が3つあります。
3つあることで忙しくなりアイドリングタイムが発生することはなくなります。加えて、特殊トビがの需要がないときは、プラントにシフトするということもできます。

また、メンテナンス業ではある程度の繁忙期が予測できます。季節工のようなもので6月、10月、2月は忙しくなります。
その狭間である3月末や年末年始は極端に仕事が減ります。
城中工業は仕事が減る期間でも大型案件を抱えているため、アイドリングタイムの発生を押さえることができます。

プラント建設業界の問題点として職人不足、施工会社不足、管理できる会社がないことが上げられます。
もともと業界全体がそういう体質だったため致し方ない部分はありますが、将来性や夢がありません。

城中工業では利益の20%を従業員全員で配当するようにしています。
利益配当制度、従業員持ち株制度もあるので、30%程度還元していることになります。
システムやルールを整えることで、従業員への対価も増加し、結果的に従業員や職人さんが頑張ってくれるという循環が生まれ会社が成長していきます。
そのため、スキルアップ、成長したい人がいれば、最適な環境だと思います。

会社や仕事を成り立たせるには、権限と報酬、責任の3つのバランスが大事だと思っています。
責任は負いたくないが、報酬と権限はほしいは話が通りませんね。
ただ一定数バランスが取れない従業員がいるのも事実です。
そのため、仕事への取り組みは従業員本人に選ばせています。
成長意欲が高ければ、高いほど権限と報酬と責任を与えられる現場や部署に配置しています。

このようなところも他の会社との根本的な違いで業績を伸ばせているポイントだと思います。
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ご紹介した内容はお伺いした話の一部ですが、求人媒体でこういったところを汲み取ることはなかなかできません。
直接お話しを聞くことができるのは、とても貴重なことですし、理解も膨らみます。
一旦、初回の記事はここまでとして、次回は城中さんが考える従業員のマネジメントについてご紹介します。


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