【化物語】アニメ制作会社、シャフトで活躍する演出家一覧(2020年8月更新)【まどか☆マギカ】

naverまとめにて自筆していた記事の加筆版です


アニメファンの中では有名なアニメ制作会社であるシャフト。
新房昭之監督が有名すぎて各演出のことがあまり話題になりませんが、現在活躍中の方々を紹介します。
かなり独断が混ざっているので、ご注意ください。
書いてある情報(生年や以前の活動)に間違いがある場合は修正します。
※2020年8月現在シャフトで活動している演出を紹介しています。過去にシャフトで活躍していた人は別のページに記載する予定です。



http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%AE%E6%9C%AC%E5%B9%B8%E8%A3%95

宮本幸裕(1977年生まれ、元ベガエンタテイメント所属)
魔法少女まどか☆マギカのシリーズディレクター。
他にも様々なシリーズのシリーズディレクターや、メインスタッフとして活躍している。
おそらく今のシャフトの演出家の中で一番重鎮。

ここ数年は1話2話か最終回を担当することが多い。
画面作りに大きく特徴があるわけではないが、尺の取り方が思い切っておりクール。新房監督にも評価されている。
以前は絶望先生の文字ネタを多く産出するなど毒のある演出を披露していた。
最近の仕事での特徴を強いてあげるとすれば、あまり「シャフトっぽい感じ」に染まっておらず、その上で必ず安定した話数を作ることかもしれない。
専門学校時代の同期である劇団イヌカレーと組んで活動することが多い。
まどか☆マギカがイヌカレーを中心に制作が行われたのも、宮本さんとイヌカレーさんの仲が良かったおかげである。

2017年頃まではコンテよりも演出処理を優先させていたが、近年はコンテも担当するようになった。
マギアレコードを見る限り戦闘シーンのキレの良さは鈍っていないようである。あとやっぱりギャグシーンが面白い。

インタビュー記事の受け答えが良い意味で重鎮とは思えないのも特徴。監督やSD作品が多いのは他人との緩衝材的な役割を果たすからかも。

昔は「おとこ祭り」としてホームページに日記を書いていた。
代々木アニメーション時代、ベガエンタテイメント時代の詳しい話が見られる。
24歳で業界に入り、翌年には演出に上がるなど急ピッチで話が進んでいて、当時の苦労ぶりが窺える。
残念ながら2020年現在ホームページは消えてしまったようだが、復活する予定はあるのだろうか。


岡田堅二朗(成年不明、1980年代前半生まれ?現在もフリーである様子)
2012年の猫物語黒からシャフトに参戦。

まだ若手のようだが演出回の評価が高い。
尺の取り方が宮本さん同様クールで、絵作りがしっかりとしており、安定して面白い話数を作る。
演出の方向性に大きな特徴はないが、ここをこうすれば面白くなる!という、視聴者の楽しみたいポイントが分かっている気がする。シャフト演出を入れながらも見やすい画面に落とし込むのが特徴だと思う。シャフト演出を控えめにすべき作品を担当するのに向いてるのではなかろうか。


代表作は3月のライオン。
初SDだったにも関わらず評判が良かった。もちろん原作のパワーが桁違いなのも理由であるが、ネット上の好きなアニメランキングで上位に来ることが多いタイトルである。原作の雰囲気を壊さずにシャフトの要素を入れて作成され、原作者も大喜びだった。
シャフトにしては珍しく2クールだったにも関わらずきちんと最後まで放映された。

マギアレコードでもディレクターを担当していたが、ディレクター担当話数の演出が宮本さんと大谷さんだったので、あまり岡田さんぽさが垣間見えなかった。ファンとしては寂しいので、今後は1つのシリーズの監督をやって欲しい。個人的には3月のライオン三期を期待。


吉澤翠(1989年頃生まれ、元東映アニメーション所属)
アニメ界では珍しい女性演出で、おそらくシャフト演出最年少。今まで何人もいたシャフトの演出助手の中で唯一ディレクターまでのし上がった功労者。3ヶ月間だけ宮本さんの弟子だったことがあるらしい。

2019年にはシャフトの底力を見せた五等分の花嫁11話の演出を担当。
2020年にシャフト設立45年目にして初の女性ディレクターになった。

まだコンテ経験が少ないはずなのに所謂「エモい」表現が得意。マギレコのEDは近年のシャフトEDの中でも傑作だと思う。(アニメwikiで記載漏れしているがマギレコはOPEDの両方を担当している)視聴者の感想を見る限り、少女の闇や心の痛みを描くのが上手く、共感する人は何度も繰り返し見てしまうようだ。
尾石さん以外があまり使用しなかった実写素材を上手く利用しているが、表現したいものの方向性は大沼さん寄りな気がする。

コンテ1回ごとに成長が見えるのもすごい。
新房監督がシャフトクロニクルでわざわざ名前を出して評価していたり、一気にOPED両方を任せられていることから期待されているのが分かる。
今後のシャフトを支える人材になるのではなかろうか。多分いま注目しておいて損はない演出だと思う。

以下余談
シャフトでは珍しい女性演出のためか、某まとめブログYに目をつけられている節がある。それに乗っかるようなシャフトアンチ(書き込みから察するに青葉予備軍。京アニの件を楽しんだとの記載有り)にも一時期粘着され殺害予告等されていた。
その関連の新規書き込みを見てこのページにたどり着いた人はシャフトにメールで通報すること強く推奨します。何かあってからでは遅いので。


http://w.atwiki.jp/anime_wiki/pages/8455.html


大谷肇(成年不明、1980年より前の生まれ?元イマジン所属)
シャフトデビューは2011年の「かってに改蔵」
2015年の幸腹グラフィティから本格的にシャフトで活動し始めた

今のシャフトで一番新房監督の意思を受け継いでいるのではなかろうか。続終物語では個性の溢れるカメラワークやレイアウトが目立っていたが、根底に新房監督っぽさが垣間見えた。実際に本人が新房さんの研究をしているという話もあった(インタビュー記事より)
経歴からするともう中堅なのにチャレンジ精神が強いのも特徴。
何度も見返したくなるような画面造りが得意で、全てを理解するのが良い意味で難しい。新房さんのファンは彼の作品を見て損はないと思う。

個人的には続終物語6話が代表作だと思う。長く続いた物語シリーズの締めをキッチリと作っていて感動した。ラストカットは勿論のこと、扇と暦の会話シーンは秀逸である。きっちりとした設定が存在するものより自由度の高いシリーズの方が得意っぽい。

いつSDを担当しても不思議ではないが、経歴からすると本人が断っている可能性も否めない。他の演出家よりも担当話数が少ないので、もしかしたら時間をかけて1本作りたいのかも。
個人的にはテレビシリーズではなくこだわり抜いた劇場版を1本作って欲しい。濃い演出が見たい人には絶対支持されると思う。
インタビューを見る限りちょっと変わった人っぽい。気になるのでもっとインタビュー受けてください。


ここに別ラインとして佐伯監督がいるというのが令和のシャフトである。3、4年前に比べるとかなり変化があるように思える。今後も大きく変わって行くのだろうか。非常に楽しみである。