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【シロクマ文芸部 / #雨を聴く】『マネーロンダリング』読書感想

雨を聴く、というフレーズが一番似合いそうな本は??(今週読んだ中で)

『四谷怪談』とどっちがいいかなーと考えたのですが、ある一族の破滅がサバサバ淡々と語られるお岩さんの怪談よりも、こちらのほうが全然雨の似合うハードボイルドだったように思います。
以下、感想文です(^^)/

「五億円を日本から送金し、損金として処理してほしい」美しい女の要求は、脱税だった。四ヶ月後、女は消えた。五億ではなく五十億の金とともに。女と金はどこへ? 驚天動地の金融情報小説!

楽天ブックス

長いっ。長かったっっ。標準再生で17時間47分(!)
先生、チョット長すぎます。

時間がもったいないのでいつもなら1.7~2倍速で聴くんだけど、今回は業界&専門用語てんこ盛りの金融小説である。『なんのこっちゃ??』な難しさゆえに、やむなく1.5倍速を余儀なくされてしまった。(橘先生のご著書はたいていこう)
それなのにそれなのに。
こんなに妥協して歩み寄ってるってゆーのに、それでもなお、どんだけ聞いても『サッパリ意味がわからない』という地獄が発生(悔)
素人ってつらい。

この小説、最初は様々な無知が祟って「あんたら何しゃべってんの?」みたいな『???』なシーンが続くのですが、工藤の日本帰国あたりから怒涛の展開へ。滞在中に起こる『!!!』な事件のあたりで、もうラストかっ!?と残り時間を確かめてみて唖然となった。このあたり2倍速で流してたのに、まだ3時間近くも残ってる!

けれども、もう退屈とは無縁です。一気にストーリーが動き出すのでモーレツに面白くなる。(ハッ・・・これ悪口? 私が素人なせいですよ。プロならば金融ゾーンも面白いはずです)。

もうかったるい家事などしてはおられません。残り3時間、リビングソファにて虚空をみつめつつの耳映画館状態に突入。

いやあ、おっっもしろかった。
金に狂って不幸になる人間が続出しましたが。

*****

今回の読書で私のような素人にもわかったことふたつ。

1.金は人を狂わす。
2.金は転がせば儲かる。

以上。

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